18話
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<ヒナタ> 種族:亜人 状態:平常 スキルポイント=36
筋力=1356 敏捷=168 器用=296 体力=512 精神=372
スキル=剣術20、盾術15、健康な身体15、強靭な肉体15、状態異常耐性15、異世界言語5、収納10、気配察知15、暗視15、怪力20、硬化20、逃走15、偽装5、温度感知15、解体10、脱皮5、突進10、爪撃15、毒霧1、投擲20、魔法感知15、酸の息5、石化の息5、火炎の息5、飛行20、属性耐性15、潜伏15、光学迷彩15、強化装甲5、噛み付き5、鍵足5、
未取得スキル=墨吐き
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強靭な肉体をLv15にしたら強化装甲というスキルが生えてきた。たぶんだけど強靭な肉体のLvだけで備わるスキルじゃないだろうなぁ、それだったらオーガ辺りが持ってそうなスキルになるし、怪力や硬化や属性耐性あたりも関係してそう。
そして使用してみた姿がコレだ…。どこかの仮面を被ったライダーみたいな姿に…。しかもこれ飛蝗じゃなくて蟻だろッ!完全にッ!黒曜石のような透明感のある黒い装甲に鍵爪を伸ばし、羽根を生やしたら、もうね…どこの怪物だよと。どんどん人間離れしていくなー。
あんの蟲神の笑顔が脳裏に浮かぶ。はぁ~…。ため息しか出んわ。ヤケになって未取得スキルだった噛み付きと鍵足もセットしてやったんよ!誰得だ!噛み付きはそのまま口に牙が生えてガキンガキンと効果音がでそうな勢いで牙が動く。鍵足は鍵爪の足版と言った所かな。墨吐きはぁ~…まぁいらないや。
ま、光学迷彩が仕事している限り見られることはないんだけどねーッ!ははは。
姿を消したまま魔族の町へと入る。流石に至近距離からだと光学迷彩でも気づかれる可能性もあるので素早く建物の上へ飛ぶ。あとは建物伝いに町で一番大きな建物目指して進んでいく。
全滅するまで戦い続ける魔族の制約に何があるのかを確認したい。それにはこの町にいる貴族階級の魔族の様子を探るのが手っ取り早そうだった。どうせ今日も人間の砦へ襲撃のための準備が為されているのだろう。建物の屋上から覗くと戦士階級と思しき魔族達が200人ほど終結しているのが見える。
壇上に立つ巨躯の魔族が鼓舞している最中の様だ。戦士階級の魔族より大きな力を感じる。アイツが貴族階級なのかな?戦ってみたいところだけど…わたしの標的は戦闘行為をしている相手に限るという流儀に反するしなぁ。しかしなー、奴らこれから戦場に立つんだろうしなぁ…。だからと言ってここで襲うのも違う気もする。とか考えていると貴族階級の魔族が手を広げ大きく叫ぶ。
「汝らの肉体が朽ちようとも魂は決して滅びる事はない!魔神皇様の身元へ行き再び肉体は顕現なされるであろう!肉体は滅びようとも恐れることは何もない!奴らへ我らの力を見せつける鬨ぞ!我らは不滅である!奴ら滅びを!我らに力を!奴らに恐怖を!」
[[[不滅を!滅びを!力を!恐怖を!]]]
あちゃー。なんか洗脳的な儀式になっちゃってるよ…って、これ魔法感知が反応するな!これが制約かぁ…。お?ローカストポールだ。棒状の上に赤い光の線がくるくると棒に沿って回っているな…観察しているとやがて赤い光線は青い色を放って回りだした。それが合図だったように戦士階級の魔族達が姿を消してゆく。やがて全ての戦士階級の魔族の姿が消えると光の回転は止まって消えた。
ふーんなるほどねーああやってローカストポールが起動しているのねぇ。関心しつつ見守っていると貴族階級の魔族が「ふんっ屑どもが…さっさと人間共の砦を落とさぬか…魂の復活なぞありえぬぞ」と呟くのが聞こえた。
魔族は屋敷の中に消えた。貴族階級の魔族は書斎で何か報告書の様なものを書いていた。それを書き終えると机の引き出しから葉巻をだしてカットし火をつけ背もたれに体重を預けた。
その魔族は2メートル50センチくらいの身長で老人の顔に牛の角を生やし下半身は二足歩行の樹木の様な出で立ちであった。ズボンは履いていないが上半身の人間の部分には上等な服を着ている。なるほど、これが貴族階級か。何故葉巻を吸う所までわかるのかって?そりゃ見ていたもの。ずっとね。だから、わたしは聞いてみることにする。
「ねぇ。質問してもいいかな?いいかな?」
「な、何奴だ!?」
辺りをきょろきょろとしている魔族。
「さっき言っていたのはどこまでが本当の事なのかな?」
「どこだ?どこにいる!!」
「魔族の魂は不滅で自在に顕現できるものなの?あと貴方は貴族階級者で顕現もできるって本当?」
「姿を現せ!貴様は何者だ!?」
角を掴み、わたしの目の前まで視線を下げさせる。
「ぐぁ…な、なんだ貴様は?!いつからここにいた?」
「こちらから質問したのだから、こちらの質問から答えてほしいなぁ」
勿論見せるのは黒曜石の様に輝く蟻の姿。
「貴様!儂がナビールと知っての振舞か!?」
「ナビール?それが魔族の貴族階級って事なのかな?そんな事よりも、わたしの質問に答えてよ!角へし折っちゃうゾ」
「あぃたたたぁ…貴様!儂にこの様な真似をしてただで済むと思うまいな!」
ボキッ
「ぐぁぁぁああぁあッ」
「やだなぁ。この位のことで目くじら立てないでほしいな。もぅ一本いっちゃう?」
「ま、待て、わかった。話すから待ってくれッ。魔族の魂は不滅だ…だが顕現されると別の人格に入れ替わるのだ…それと儂はスレイブ階級者共しか顕現できん…戦士階級を顕現できるのはコント以上の者だけだ…質問には答えたぞ!放してくれ!」
「おっけー!」
「…この後どうするつもりだ?儂を殺す気ではあるまいな?」
「うーん。ここで貴方を殺すのは、わたしの流儀に反するので、このまま帰らさせてもらおうかな」
「このまま無事逃げ帰すと思うのか?」
「その時は精一杯反撃させてもらうよ」
「ふんッとっとと消え失せろ!…その前にお前は何者だ?魔族はであるまい?」
「わたし?わたしは―いゃ生かす相手には告げるのは辞めておこうかな。それに貴方の放った戦士階級達を屠りに行かないとだしねぇ~♪ははは。さぁ戦場が、わたしを待っている♪貴方にはもっと沢山の戦士階級者を送り込んで貰わなくちゃだしね!じゃ、そういうことでさよなら!」




