12話
ずいぶんとスキルポイントが余ってる。一気に成長してしまおう。とりあえず剣術をカンストにっと…あれ?待って、これ10がMAXじゃないの?どんどん注げてしまうのだけど…。と、とりあえず15でストップ!
あ~…ビックリした!普通Lv10でMAXの上位スキル発生とかじゃないのか~?となると上限は100なのかな…まさか1000とかないよね?この世界の住人の平均値ってどのくらいなのだろう…年齢15歳のわたしの基礎平均値は6くらいしかなかったけど…もしそれがこの世界の平均なのだとしたら、この怪力のぶっ飛びよう…。やるか!怪力と硬化も15までUP!数値倍率ドン!来ました756!完全ぶっ壊れスキルでしょーこれ!いいのか神さま!
あと、この際だからとスキルポイントを色々と割り振ってみた。やばやば、スキルポイントががが。なーーい!あと気になるのはマッチョキャラになりつつある。いや、それは最初からなんだけど!わかってる!だけど筋力だけやたらと高く、敏捷が最少値って…どこかのザンギさんみたいじゃない。いやだわ!乙女の危機?! もぅ逸そ開き直って突き進む!?
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<ヒナタ> 種族:亜人 状態:平常 スキルポイント=4
筋力=756 敏捷=107 器用=141 体力=112 精神=128
スキル=剣術15、盾術6、健康な身体10、状態異常耐性10、異世界言語3、収納3、気配察知10、暗視5、怪力15、硬化15、酸の息1、逃走6、偽装3、温度感知5、解体5、脱皮2、突進5、爪撃5、石化の息1、毒霧1、投擲6、魔法感知8
未取得スキル=噛み付き、鍵足
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わたし今まで十分強い気でいたけど、もしかして全然だった?! でも魔族にも余裕で勝てたし…あれ?うーん。まぁ考えてもわからんもんはわからん!魔族がポイント的に美味しいのは分かった。人魔大戦に積極的に参戦していこうっと。うむうむ。
だが、どうしたものか。別に人間側の味方という訳でもないのよねぇ…わたし自身の糧となるなら何でも!強いて言うなら、わたしの味方である者の味方…かな?レッスさん達が困っていたら助けちゃうよね!
まーそんな感じで次の町行ってみよーっと。サーポロス連邦の首都があるからと、とりあえず北上中。途中立ち寄った村にて、村人達の悲壮感が尋常ではない。理由を尋ねてみると最近になって村近くにある山にマンティコアが住み着いたそうだ。そのマンティコアが生贄に若い村の娘を要求している…っと。
「分かりました。わたしが代わりに行きましょう!」
「え…っ!?」
「あなたがこの村の長の娘さんですね」
「は、はぃ。ヒソカと申します」
「ヒソカさん安心して下さい。わたしこう見えて強いんですョ!」
「確かに武装されてますし、この様な世の中に旅をしていられるのですから…いえ!でもそういう訳にも…」
「任せて下さい!」
「すまねぇ。村を代表してお願ぇする。少ないが村で集めた銀貨を報酬に払う」
「お父さん!!」
「いいっていいって、じゃ。その生贄を差し出す期日まで村で持て成してよ♪それでお礼は十分だからさ」
満月の夜までの三日間、わたしは村に滞在した。村人達は良く持て成してくれた。こちらからも食材としてジャイアントコカトリスの肉とか提供したけどね。ヒソカさんは村の男達に大人気だったらしく、外からの訪問者である、わたしが贄となることに安堵した様子だった。
そして当日。夜である。満月が綺麗だねぇ。贄として輿に乗せられ山へと向かう。勿論武装はしていない。山の開けた場所に輿ごと置いて村の男達は足早に去っていった。
待つことしばし。
「ククク…人間の村のヤツらめ。約束通りに娘を寄越したようだな」
嗄れた声が響く。
これがマンティコアか。全長5メートルはあろうかという獅子の身体にコウモリの羽、サソリの尻尾に皺皺の老人の顔が酷く醜く見える。
「なんじゃ、あまり恐れてはいない様だの…つまらん。怯えて震えているのを甚振りながら喰らうのが最高の愉悦なのに…の」
「へぇぇ~…今までそんな事して来たのね」
輿に近づいたマンティコアの首筋を左手でそっと掴む。
「捕マエタ!ワタシサマ、オマエマルカジリ」
「ぐぇぇぇー…放せッ!」
サソリの尾が何度も迫ってくるが右手でそれを摘み、引き抜く。
「ぐぎゃぁぁーぁ!!!」
「楽に死ねるとなんて思うなよ~!」
マンティコアは必死に羽ばたく。軽量な、わたしでは重しにはならず宙に浮く。ならば~爪撃発動!右手の甲から鋭い鉤爪が2本生えてくる。それで鼻を突き刺す!
「ぶはッーぁぁ!!」
首を捕まえた姿勢では羽まで爪も届かないな。いい加減落ちろ!耳を爪で斬り飛ばす!
「ぐぁぁあぁぁ!ぎざま…!ゆるざんど!」
「へぇー…まだ余裕ありそうね?」
「え゛…?!」
爪を引っ込めてから顎に一撃!
「ぶべッ…」
着地!手足の骨を折。ついでに羽も毟っとく。
「ふぅ。成敗!」
「おばぇはいっだい…だにもどだ…?!」
「わたし?わたしはヒナタ。亜人ヒナタだよ。このまま村人達に止め刺させようと思ったけど、そうしたらスキルポイント入らないかもだし、やっちゃうか♪」
「ま゛…ま゛でくで…ゆるぢで…」
両手で爪撃発動!
死体と輿は残して村に戻る。まだ夜が明けていないから、皆寝ているかと思ったけど皆起きていた。
「奴は!マンティコアはどうなりましたか!?」
「あ、そうね。これ討伐した印ね」
サソリの尾を差し出す。
「「「「「 おおおおぉオオォォォ!!! 」」」」」
村人達の声が響いた。
それからもう一泊してから村を立つ。
今回得たスキル。火炎の息。息シリーズが溜まっていくね…。食わず嫌いは止めて育ててみるのもありかもしれない。しかし今、最も気になるのはこのスキル『飛行』だった。




