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突発的進行形  作者: くらくら海月
11/20

11話

 町に帰った。わたしはまず、町外れへと繰り出しジャイアントコカトリスの解体を行う。よく分からない内蔵系は傷付けない様に慎重に作業していく。羽が生えていないので毟る手間が省けていいね。胸肉、腿肉、手羽先は―でかいね…手頃なサイズに切り分けておこう。


 さて、捌いた肉を収納に収めて作業は完了。朝から始めていたのにお昼近くまでかかったな。でかすぎるよ、一体何食分あるのやら…。ま、この町ではコカトリスの情報が出ているだけに、ここで売るのは足がつきそうだし止めておこう。別に疚しい事をしたわけではないけれど、ね? 今はまだ下手に目立ちたくない。


 もっと力をつけて強くならなくっちゃ。半端な強さで目立って出る杭は打たれるでは困る。この後、また情報収集をして次の町を目指そう。出店を見て回り、宿へと戻る。


 うーん。やはり目星い情報は得られないなー酒場とか行くのが定番なんだろうけど、入りにくいし女の子が一人でのこのこ行くとトラブルが発生する未来しか見えない。


 冒険者か…代わりになりそうなのは傭兵とかなんだろうけどギルドは無いみたいなんだよね。クランはあるみたいだけど、それぞれ独自のルールで動いている様子。ギルドもあるのは商人ギルドがメジャーな程度だしなー。他組合もあるにはあるのだろうけど…規模が小さ過ぎてよくわからない。


 んー…これ以上は考えても仕方が無い。行動あるのみ。という訳で次の日出発して6日、北西にある大きな山を迂回して回るルートでニコセという町に到着した。途中、人と魔族?との戦闘痕は何度も見かけはしたが実際に戦闘している場面には出くわさなかった。


 町の入口に兵が立ち検問している。わたしの手持ち少なめなので面倒はない。すぐに町に入れた。


 町の様子を伺うに疲労の色が見える。食品関係の物価もボクスアップ領に比べると高い。食材補給、高くつくな。まぁまだ残りは収納してあるし今まで見た事のない食材を購入してゆく。カボチャ、ジャガイモ等等。


 まだ路銀はあるので前回潰した盗賊団の武具などの販売は別の町にしよう。と出店を見て回っているとカンカンカンッ!と甲高い鐘の音が響き渡る。


 道行く人が慌てて避難を始め、出店も店仕舞いを始める。店のおじさんに何事かを尋ねると魔族の襲撃だとの返事だった。


 魔族かー…強いのかな? 町壁のある方へと行ってみる。出入口の木扉は閉じられ扉の前には物が色々と積まさって行く。作業している兵士に声をかけてみたけど。


「嬢ちゃん、危険だから早く避難するんだ!」


 と言われるばかり。わたしも戦えます!と言っても無駄そうだなぁ。はーやれやれ。戦闘が始まったら陰ながら支援してみようかな。


 物陰から町壁の方を伺う。兵士の配備は主に高さ5メートル程ある町壁の上。他は出入り口のところに密集している。と言っても三千人規模の町では兵士の数も限られている。中には鍬を持った一般市民の男性の姿もあるくらいだ。


 町壁の上から火の手があがる。どうやら戦闘が始まったらしい。壁から火達磨になった人が落ちてくる。さしづめ火矢(ファイヤアロー)といったところか、魔法かーいいなぁーとか思っている場合じゃないな!建物のの屋根の上にひとジャンプ一階建ての家ばかりだが町壁くらいの高さはある。距離はあるが…様子は見えた。魔族の数は―250~300といったところか。姿は二足歩行の山羊といったモノから身長3メートル近くある人型、ただし頭に牛の様な角がある。など様々な異形の輩ばかりだ。


 弓隊を率いる兵士長が声を上げる。


 ― 放てッ!―


 一斉に矢が降りかかるが魔族は鬱陶しそうに手をかざす程度だ。風魔法で矢は飛散し、逆に魔法の火矢が飛んでくる。あー…魔族側は魔法撃っているだけで町は陥落しそうだね…。と思いきゃ、奴ら手にした大剣や戦斧を手に攻め寄せてきた。


 魔族が近づいて来ると今度は油の入っているらしい革袋を投げつけて火矢を放つ兵士達。流石にこれは弓矢以上に効果はあるようだけど…局所的に留まっているに過ぎない。


 ここから町壁までの距離70メートルはあるけど、投石やってみるかー。収納の中から手頃なサイズの石を装填。足をくわぁっと挙げてからの第一球…投げました!壁に手をかけ壁上に顔を覗かせた魔族の顔面にクリーンヒット!頭は四散し壁下へと落ちていった。


 これに気を良くしたわたし。ピッチャー第二球…投げました!ずどどん!と壁を震わせる衝撃と共に壁に深くめり込んだ投石。あちゃー…やっちまったよ。


 一瞬シーンと戦闘が止むも、すぐまた戦闘が始まる。うーん、どうするか。再び投げて兵士にでも当たったら…怖い怖い!ここは他の場所から町の外に出て背後から…だね!


 兵士のいない箇所から外へジャンプ!怪力Lv3の脚力は伊達ではないのですよ!スタークばりの鉄人着地を華麗に決める!かーらーのー突進スキル連続使用の全力ダッシュで魔族軍の背後へ!


 そこから投石投石投石連続投石!もう当たるを幸いに投げまくり!魔族も背後から攻撃を受けている事に気づき振り返るも投石の雨霰!魔法の火矢も飛んでくるがこの距離なら出処が見えていたら躱すのは容易だった。位置を変え石の大きさを人の頭台に変えひたすらに投石!魔族軍はこちらの方が脅威と反転するも今度は背後から矢と油が降りかかる。


 わたしの投石に触れた者はまず無事ではない。急所に当たったら即死。そして町から攻撃もあって五体満足な個体はほぼいない。そんな状況化での舵切りはせめて背後から投石してくる、わたしを討ち取ろうというものだったようだ。


 背後からの矢を無視して血眼になって、こちらへと迫ってくる。ふふふのふ。それはコチラとしても有難いところなのよね。だってコイツ等一人につきスキルポイントが3~5入ってくるのだ!海老と番になった河童ばりに!止められない止まらない!小剣を鞘から抜き背負っていた丸盾を手に待ち構える。


 魔族の数は100を切っていた。それでも100近い。だけど焦りは感じない。それが侮りだと思っていても。存在感の差が、なんとかなると思ってしまう程度にしか感じないのだ。


 そこからは殆ど一方的な戦いになった。力も素早さも技術も凌駕していた。魔法でさえ途中から感じだした発動の気配で予期できてしまう様になった。


「お前は一体何者なのだッ?!」

「わたし? わたしはヒナタ。亜人ヒナタだよ」


 それが最後の会話だった。魔族は誰ひとりとして逃げ出さず、わたしに切り伏せられた。それからフードを目深にかぶり直し町の方を眺め。近くに転がる魔族の武器を収納し歩き去る。


〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

<ヒナタ> 種族:亜人 状態:平常 スキルポイント=456

筋力=356 敏捷=81 器用=86 体力=72 精神=88


スキル=剣術7、盾術6、健康な身体6、状態異常耐性6、異世界言語3、収納3、気配察知5、暗視4、怪力7、硬化7、酸の息1、逃走5、偽装1、温度感知3、解体4、脱皮2、突進5、爪撃4、石化の息1、毒霧1、投擲5、魔法感知4


未取得スキル=噛み付き、鍵足

〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜


 今回の戦闘により得られたスキル投擲や魔法感知もスキルポイントでLv上げしてみた。他スキルも上げてポイントがまだ余る!これからどう成長してゆこうか楽しみ♪

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