第二話 ブックマークを活用した作品の選定戦術 -以前読んだことある作品から選ぶのが基本
<< レビュー対象作品の選定方法! >>
レビュー投稿を行おうとする時には主に2つのシチュエーションが考えられます。
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① 「この作品をレビューしたい!」と思える作品に出会った時
② 作品は決まっていないが「レビュー投稿」自体を行いたい時
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① については最初から対象作品が決まっているので、あとはタイトルを決めて文章を書くだけです。
問題になるのは、②の「作品が決まっていない」場合です。
そこで今回は『対象作品を絞る』ことに注目して、最短でレビュー対象作品を選定する方法について検討していきたいと思います。
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【 最短レビュー対象作品選定術!! 】
「どの作品をレビューしようかなぁ~?」と考えるとき、参考にするべき場所はどこがよいでしょうか。
言うまでもなく自分自身の『ブックマークリスト』です。
画像:ブックマークリストの場所
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『小説家になろう』においては様々なリストが存在します。
・ランキング
・新着の短編小説
・完結済みの連載小説
・更新された連載中小説(新着リスト)
・レビュー一覧
一見するとこれらのリストを活用して、その中からレビュー対象作品を決めれば良いのではないか、と思われるかもしれませんが、それは危険な行為です。
なぜならこれらのリストに含まれる作品数は膨大であり、ここからレビュー対象作品を選ぼうとすると、あまりにも時間を掛けた挙げ句、結局何も選べなかった……という事態が発生することを避けることができません。
それは結果的に時間を浪費することに繋がります。
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しかし『ブックマーク』は安全です。
なぜなら『ブックマーク』には『既に読んだことある作品』がリストアップされているからです。
最短レビュー投稿を考える時、まだ読んでいない作品を読むことから始めるのはあまりにも非効率。
例えるのであれば「3分クッキングが出来るのは、あくまでも電子レンジの中に最初から半分出来上がった物が入っているからである」という風になるかと思います。
レビューは既にその内容を把握している作品に対して行うのが基本なのです。
<< ここまでのまとめ >>
レビュー対象作品の選定には自分自身の『ブックマーク』リストを活用する。
その中にある『既に読んだことのある作品』をレビューするのが最短レビュー戦術の基本。
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【 さらに先に『選定コンセプト』を決めると選定が楽になる! 】
しかし問題となるが『ブックマークリストの中のどの作品をレビューするべきか……。』ということです。
ブックマークしている作品が3作品ぐらいであれば、簡単にどれか一つを選べます。
しかし、それが数百・数千となる場合は、『ブックマークの中から更にどれか一つを選定する』という作業が発生します。
このときに便利な考え方が『あらかじめコンセプトを決めておく』というものです。
要するに先に『検索フィルター』を設定するというわけです。
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例えば『今日は短編小説をレビューしよう!』と先に決めてしまえば、それだけで選択肢は半分ぐらい省くことができるでしょう。
そのほかにも
・100万字超えの超重量級作品
・レビュー投稿数が0の作品
・ある特定ジャンルの作品
・感想を書いたことがある作品
など、切り口はいくらでもあります……が、
……はい、そうです。
選定コンセプトを決める段階でも、さらにそのコンセプトの選択肢が多すぎてしまうので、『コンセプトを決めるためのコンセプト』が必要となっていまうのです……。
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そこで私が提案するのが『おスシはこの前食べたし方式の「除外」による作品の選定術』です!!
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【 おスシはこの前食べたし方式の「除外」による作品の選定術!! 】
この『おスシはこの前食べたし方式の「除外」による作品の選定術』はそのネーミングの通り、『この前おスシは食べたから今日はそれ以外にしよう』という風に、
”前回までの経験を元に作品を絞り込んでいく方法”です。
この戦術の何が良いのか言うと、
前回までの経験を元にしているので、その経験自体は固定されたものであり、あくまでも動かないという点です。
つまり状況によって変化するものではないということですね。
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また、前回までの経験を使っているので、レビューする作品傾向に『被り』が生じません。
これは第一話で述べた『自分のため』の部分に合致します。同じ傾向の作品ばかりレビューすることより、傾向の異なる作品をレビューした方が自分の経験につながるはずです。
さらにこの経験を元にした除外戦術は、レビュー投稿回数が増えれば増えるほど、ファイルターが絞り込まれていくので、選定作業はより簡単となっていきます。
これらが『おスシはこの前食べたし方式の「除外」による作品の選定術』の良さです。
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ところで、まだレビューを投稿したことがない人はどうすれば良いのか?と思うかもしれません。
その様な人の場合でもこの戦術は一部有効です。
そうです。その場合は『他人のレビュー』を参考にすればよいのです。
『小説を読もう!』サイトに掲載されている『みんなのレビュー一覧』を参考にし、その中で『あまり書かれていない』作品を意識して探すと簡単です。
『みんながあまり書いていない作品ってどんなのだろう?』という考えで作品を探すと第一話で述べた、
① その作品が良いものであるということを『ほかの読者に伝えるため』
② その作品を書いている『作者さんのモチベーションアップのため』
というコンセプトに合致した作品が見つかるはずです。
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また『ブックマーク』にそれほど作品が溜まっていない人場合ですが、その場合は
『あなたの履歴』-『書いた感想一覧』
のリストが参考になるかと思います。
※なおこの感想リストの場合、すでに自分が何らかの文章を書いているので、それをコピペすることでレビュー文章を作ることにも活かせますので、その点は次話で解説します。
さらにさらに、ブックマークにも感想一覧にも作品がないという方は、自分の『作者マイページ』から見れる『評価した作品』のリストを参考にすると良いかもしれません。
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この様に自分自身が『既に読んだことのある作品リスト』を活用することによってレビュー対象作品を選定する時間を短縮することが可能となるのです。
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<< 今回のまとめ!! >>
① レビューする作品は『既に読んだことある作品』から選ぶのが良い。
② 基本は『ブックマーク』、なければ『感想一覧』『評価した作品』などのリストを活用する。
③ 選定する前に『あらかじめ選定コンセプト』を決めておくと選びやすくなる。
④ 前回までの経験を元に『除外』つまり『フィルター』を設定することで、より対象作品が絞り込まれるため、選定作業が早く済む。
<< 次回:最短レビュー投稿戦術!!>>
あらすじ・感想・序盤の文章を活用した、最短レビュー本文作成戦術を解説します!
なお『ブックマーク』も『感想一覧』も『評価した作品』もあまりないという方については、レビューより先に作品を読むことから始めるとよいかもしれません……。
次話で述べますが、レビューにおいては『他作品との比較』は重要な要素なので、ある程度の量を読んでいた方がレビューしやすくなることは間違いないです。