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恋人交換制度!?学校のアイドルたちが俺に彼女交換を申し込んでくる件  作者: ponshiro
第1章 私と恋人になりませんか?【導入】
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第7話 カラオケにてプチ修羅場

ご要望がありましたのでキャラ紹介と設定紹介(不要な方は本文へどうぞ)


兼平秋人かねひらあきと:本作の主人公。ガチのアニメヲタクゲーマー。アニゲー研究会の部長

     好きなもの:「ぼくの妹がこんなに可愛いのは当然」の黒髪ロングキャラの綾香


神崎小梢かんざきこずえ:秋人のアニゲー研究会の後輩。ガチのアニゲーヲタク。

              茶髪を左右に二つちょこんと結んだ全体的にあざとい後輩。

     好きなもの:「ぼくいも」の茶髪ツインテ妹のきりんちゃん。あと、せんぱい♥←(あざとい)


水無瀬百々奈(みなせももな):黒髪ロングでグラマーな秋人のクラスのヒロイン。

                人懐っこくて秋人へのスキンシップが多め。

     好きなもの:???


大村涼介おおむらりょうすけ:隣のクラスの所属する校内きってのイケメン・良い奴。

                告白フェスタで水無瀬にエントリーし、現在水無瀬と交際中。

     好きなもの:???


大塚崇おおつかたかし:アニゲー研究会の部員。イケメン金持ちだがガチのアニゲーヲタク。

     好きなもの:「悪いが俺には50人の嫁がいる」


寺本由依てらもとゆい:大村のクラスに所属する水無瀬の親友。滝川と付き合っているリア充。

     好きなもの:滝川旭


滝川旭たきかわあさひ:大村と中学からの親友。寺本の彼氏。北海道の滝川市出身。

     好きなもの:松尾ジンギスカン、寺本由依


クラスのトップカーストリア充(菊地、堀北):リア充につき爆発予定(?)


五十嵐生徒会長:3年生で生徒会長ながらアニゲー研究会の部員。影の学園の支配者


泉:秋人のネトゲでの親友。恋人交換制度の導入で連絡不能となった。一体何者なんだ…。


【告白フェスタ】

2年生以上の生徒は1学期の末、告白登録システムに全員登録された。

気になる相手(複数人可)に対してエントリー予約をすることができる。エントリー予約をすると、その相手に本エントリーしているライバルが分かる。エントリー予約した中から1人だけ本エントリーが可能(実質告白)。

もし互いに本エントリーし合っていればその瞬間にカップル成立(元々付き合っているカップルはこれで成立。草食系でも気になる子にエントリーしてみると意外とカップル成立!?)。

カップル成立しないまま最後までいくと告白大会へシフト。自分が誰かに本エントリーしてそこでカップル成立するか、自分の本エントリー者のうちの誰かを恋人として選ぶ必要があり、誰かから本エントリーされた者は必ず恋人ができる。

また、成立したカップルは3ヶ月恋人いることが強制される。実は両想いだったというのを全てカップルにすることができる上、草食系でも簡単に恋人が作れちゃうということで考案されたシステム。


【恋人交換制度】

2学期(クリスマス直前まで)の間、異性は恋人以外連絡先の登録等ができなくなる。そして3週間に1回、1週間だけ恋人がシャッフルされた別の相手になる。1週間が終わると元々の恋人(本恋人)に戻る。

恋人とは、放課後、部活時間を除いて午後8時までは一緒に(近くに)いなければならない(同行義務)。

恋人同士は1週間付き合う毎に10点満点で互に評価ポイントを入れる。

獲得評価ポイント(累計、平均値)で様々な特典又は罰が課される。0点を取ったり同行義務違反をするとペナルティ措置となる。

また、過去付き合ったことがある相手を一人だけお気に入り登録が可能で、もし、お互いお気に入り登録していればその時点で本恋人がチェンジする(告白フェスタのエントリー機能そのまま引き継ぎ)。


理想が高くなりがちな現代社会で多少妥協してでも付き合ってみると意外とその人の良いところが見えてきちゃって今ではイチャラブしてるという恋愛に疲れていた大人が考案したシステム。

仮恋人と恋人経験してみることで本恋人の良さがわかったりするかもしれないし、逆にもっと相性が良い相手が見つかるかもしれないということで理想の相手を追い求める告白フェスタとは真逆の狙いから考案されたシステム。

 

「フリータイムと通常料金のどちらになさいますか?」


「フリータイムで!!」


「かしこまりました。それではお部屋の方はこちらになりますのでごゆっくりどうぞ」



 あれよあれよと話が進んでいく。マジかよ。

 寺本の奴、寺本だけに仏のような慈愛に満ちた表情浮かべながら何やっちゃってんだよ。コイツも悪魔かよ。


「おい、由依見ろよ!ここ、秋限定で食事メニューにジンギスカンあるぞ!」


「旭ってばホントにジンギスカン好きね。でも臭くなるからダーメ」


 そしてそんな感じでイチャつく2人。おのれリア充。


 てか、学生料金とはいえフリータイムってことは元が取れるのは3時間からだ。このカオスな状態で最低3時間以上いる気かよ。今は午後6時くらいだから9時くらいまでってことだ。毎週火曜の夜はネトゲに没頭する日だというのに俺のネトゲする時間がなくなるじゃないか。


 と思ったけどよく考えたらネトゲはアカウント停止されたんだったな。泉の奴、どうしてっかな…。実はネカマだと俺だけ知っていたくらい仲良い奴だった。俺がいなくなったら無事にやっていけんだろうか…。


 って、つい現実逃避してしまったが今はそれどころじゃない。まぁ俺はこのメンバーとも以前からよく遊んでいたし、リア充組の中でも俺がアニゲーヲタクだろうと気にしないうえ、クラスも違うからクラス内で流れてる俺に関する変な噂もあまり気にしていない良いリア充組だからそんなに問題はないけれど小梢は大丈夫か?なんか大村とも訳アリっぽいし。



「おい、小梢。なんか勝手に決まっちゃったけど大丈夫か?

 てか小梢って大村と名前呼びする程仲良かったのか?」



「いえ別に。私、せんぱいが一緒なら大丈夫ですよ。

 それに()()()()はただの幼馴染というだけですから」



 小梢の断言に大村は頬を掻きながら「ははは…」と苦笑している。やっぱ訳ありじゃねーか。てかこいつら幼馴染だったのかよ。半年同じ学校に一緒にいたはずなのに全然知らなかったんだが…。

 まぁ、これまで俺は小梢とはただの部活仲間でそれ以上でもそれ以下でもなく、そんなプライベートな情報には突っ込まなかったからな。



 大村の奴も今までは小梢に彼氏もいなくて気にしてなかったけれど、流石に俺のような変な奴が彼氏になったら気にはなるし、焦りもするか。


 俺にも実家には妹がいるけど、アイツがもし「彼氏ができた」とか言い出したら「ねーよ」と言って信じないだろう。んでもってもし実物見せられたら俺は冷静さを装いつつも内心激しく動揺するだろうし、俺の可愛い妹といちゃいちゃする野郎がマジで存在したとわかれば待ち伏せて闇討ちするまであるからな。



 ま、それはともかく、俺らはまだ全然大村が心配するようなイチャイチャな関係とかじゃなくてむしろ俺が一方的にコイツに遊ばれてるだけだ。大村の奴に変な気を遣わせてなんか悪いことしたな。とりあえず俺は大村の方にも一応の確認をしてみる。



「大村、お前は小梢と一緒でも良いのか?」



「ああ、大丈夫だよ。

 ()()()()とはただの幼馴染ってだけだ。だから兼平も安心してくれ。

 さんきゅーな」



「そっか。わかった」


 大村はさっきまでとは打って変わって涼しい顔をしている。どうやら俺の心配は杞憂だったようだ。少なくとも俺が大村に刺されることはなさそう。

 いや、そうでもないか。マジでこいつの爽やかな笑顔は非リア充の俺に効果抜群だ。ダメージで言ったら10/100くらいは喰らってるな。



 一方小梢のやつは、フンッといった感じでそんな爽やかイケメン大村をガン無視している。

 大村はそんな小梢を気にすることなく再び受付の方へと戻って滝川の方に話しかけていた。



 おいおい、まさかとは思うけれど、小梢の好きな奴って大村のことじゃないだろうな…?

 小梢のやつ、あの大村に対してすげーツンケンしてるけど、逆にそれってなんだか「ぼくいも」のきりんみたいに「アンタのこと好きなわけじゃないんだからねっ!」っていうツンデレアピールに見えなくもない。きりんは大好きなお兄ちゃんに対してもアンタとか京一とか呼び捨てにする感じだったからな。



 俺は圧倒的な綾香派だけど、別にきりんが好きじゃないわけじゃない。というかホントは結構好き。

 だからフンとかいう不機嫌な態度を取りながら俺の袖をちょっと握ってる小梢は可愛い。


 てか、小梢のヤツ、大村がいなくなって誰も見てないからってなに俺の袖掴んでんだよ。可愛すぎんだろ。

 そう思ってると小梢が掴んだ袖をちょいちょいとひっぱって俺の耳元でつぶやいてくる。


「せんぱいの方こそ、ほんとは私と2人っきりがよかったんじゃないですかー?」


「ギクッ…」

 

 そう、本音を言えばさっきから他の連中にホントに良いのか確認してるのは俺自身が6人は嫌で、その何よりもの理由となってるのが本当は小梢と2人でカラオケしたかったという点だ。大村が嫌だと言おうものなら俺はそれを足掛かりに6人デートは即刻中止の方向へと話を持って行ってただろう。




 小梢と2人でカラオケ…か。




「ふふふ。個室で私と2人っきりでいちゃいちゃできなくて残念でしたねー♪」



 やべー。完全にバレてやがる。くそーっ!ホントは俺も小梢と2人っきりが良いって言いたいのに、ただ俺をからかって楽しんでるだけの小梢にそれを言ったら負けな気がするぞー。

 

 俺がそんな感じで悶々としていると小梢はますます楽しくなってきたのか俺の腕をギュッと抱きしめてつぶやいてくる。


「せ・ん・ぱ・い♥

 今度は二人っきりでゆっくりたくさんイチャイチャしましょーね♥

 次のデートの楽・し・み、できちゃいましたねー」


 小梢は鼻歌を歌いながら俺から離れて俺の反応を見ながらニヤ付いている。

 なんだよコイツ、マジでヤベ―。ホントにあざといな。いちゃいちゃってなんだよ。次のデートが楽しみすぎるんだが!



 それにしても、小梢の奴、こんなに先輩に囲まれたアウェーな空間ですげー大胆だな。急にどうした…?

 ヒッ…!!


 

 俺はいつの間にか俺たちの目の前まで来ていたソイツに硬直した。



「兼平くん。今日は残念かもだけど私たちと一緒でもいいかな?」


 水無瀬、すげー良い笑顔なんだけどなんでだろう。目が全く笑ってない。てか若干怖いんだが。


「ね、いいよね?」


「は、はい…」


「やったー!嬉しっ♪」


 俺が思わず怯みながらYesと返事をすると水無瀬の奴は大喜びといった顔になってあろうことか俺の方へと寄ってきてピトッとくっついて「兼平くんは私とじゃダメ?」っと小首をかしげている。

 

 おいおい、なんだよその高度なコンボは。吊り橋効果なのか、「ダメ?」の可愛さが際立ちまくってる。

 ダ、ダメなわけがない。俺は水無瀬のこの「ダメ?」ってやつに前から激弱なんだから。


「い、いや、全然構わないけど…」



 あー、何やってんだよ俺は。水無瀬のこれはホントにただただ思わせぶりなだけだ。



 俺は水無瀬に告白フェスタでエントリー予約したのにその時点ではカップル成立とはならなかった。つまりは俺達はその時点でも両想いじゃなかったし、あの「困るよ…」という寺本と話してるときの水無瀬の言葉を聞いて完全に脈ナシと確信させられた。

 

 だというのになんだかんだでそれでも水無瀬が嬉しそうにしながらスキンシップしてくると照れくさくなるし、特別扱いされてるみたいで喜んでしまっている自分がいる。


 まったく、童貞には辛すぎるシチュエーションだ。



 だけれど、今の俺は一応彼女持ちなわけで、俺がそんな態度を取ってるとすぐに諫めてくる奴がいるわけだ。


「ちょっとせんぱい?彼女の前でなに別の女に鼻伸ばしちゃってんですか?このバカ!これだから童貞は!」


 小梢は俺の様子にキレてもう一度俺の袖を掴んだと思ったらただ自分の方に引き寄せて、からの腕を抓りあげる肉体攻撃にシフトしてきた。いて―よ、このドS。お前も処女だろ。



・・・・・・・・・・・・・・・・



 部屋に入る前から既に波乱しかなかったわけだったんだが、何故か誰からも反対は出ずにこのまま6人でカラオケすることになった。



 部屋に入るとカップル同士で自然と座る。席の配置はJの字だったんだが、滝川・寺本カップル、大村・水無瀬カップル、俺・小梢のカップルの順で座った。


 なのだがなぜか俺は水無瀬と小梢に挟まれるめちゃくちゃ肩身の狭いポジション取りになっていた上、入り口側で広々としている小梢の方よりも水無瀬との距離のほうが近くなっていた。なんなら腕が当たってるくらい密着している。


 そしてそれを見た小梢は俺のためにスペースを空けてくるかと思いきや俺と小梢との距離も詰めてきた。


 おい、お前ら2人ともなんだよカラオケの前に勝手におしくらまんじゅう始めるなよ。なんかあちこち柔らかい…。


 こ、こんなんで歌えるかっ!!



「お、俺ドリンクバー取りに行ってくるわ!」



 俺はさっそく戦線離脱を図った。これで自動的に席替えだ。これなら水無瀬の方に小梢が行って俺が一番端になるはずだ。



 と思っていたんだが…。



「ああ、兼平、俺も手伝うよ」「俺もー!」


 お前らー!何余計な気を遣ってんだよ!こういう雑用くらい非リア充の俺に任せろよ!



 だが俺はまだ知らなかった。この後、滝川のやつがこのメンバーで模擬シャッフルしてみようぜとか超余計なことを言い出すことを。

いつもたくさんのご感想ありがとうございます。


先の展開のネタバレにならないように今作では感想返しはしないことにしていますがご意見を見ながら書かせていただいておりますので、ぜひお願いします!

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