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たまに始めの部分で設定とか書いていきます。

本文と関係ないときもありますが、

少しずつ載せていきます。



 あるところに、シンと名乗る男がいた。彼は情報を扱うことを得意とし、情報を売ることで生計を立てていた。彼の仕事は信頼できると評判が高いが、彼の存在を知る者は少ない。冒険者ギルドと裏で繋がってるだの、どこかの組織の者だの、いろいろと憶測が出回っているがそれらが正しいのかは分かってない。のらりくらりと放浪する。どういう過去を持ち、今はどこに住んでるのか分からない。若干27歳のどこにでもいる若造である。



ーーーーーーーーーーーーーー

 時刻はちょうど昼を知らせる鐘がなった頃。顔をフードで隠した男がダラダラと気だるそうに歩く。今日はいつもより暑く風もない。夜にサッと雨が降ったため空気は湿っており、暑さをさらに際立たせる。


「あっつい…ああ、昼過ぎじゃなくて夜とかにしときゃ良かった…」


 昨日の選択についての後悔を漏らしながら、冒険者ギルドへ足を運ぶ。しつこいような暑さのなかでも人の量はいつも通り多く、人混みをかき分けて進んでいく。


「あー疲れるっ。それにしてもここらへんは少ないな」


 息を整え、周りを見渡す。人通りの少なさにほっとすると同時に大通りという存在を恨む。冒険者ギルドの前の道はいつも人が少ない。なかで長居することが多いのもあるが、ギルドに用事がある人が限られてるからでもある。シンが冒険者ギルドのドアの取っ手部分を掴もうとしたとき、ドアがいきなり開く。


「おっとっと。気をつけなよ、少年……」


 帽子を深くかぶった16ぐらいの少年が目の前をかけていく。ここではよくあることで、今更“気をつけろ”というほうがおかしい気もしてくる。感覚が麻痺してる証拠かな。


 今度はドアのガラス部分からなかの様子を見てから開ける。押し出されるように、室内の冷気が押し寄せてきた。酒場が同じ場所にあることや書類の保管などの関係で、ここは年中一定の温度が保たれている。人が多くとも、極端に温度が高かったり低かったりするものがあろうとも、室温は一定だ。これには魔道具が使われていて、魔術師協会というギルドが関わってるのだが、それはまた別の話。


 雑に並べられたテーブルにはひとつあたり約4〜5脚ほどイスが置いてある。今日はテーブルが半分以上ほど使われていて、いつもより人が多い。昼から飲みに来てるやつもいるが、冒険者っぽいやつもけっこう見える。この暑さだと外に出るだけで生存率は下がる。暑さで集中力が下がったり、体調管理にも注意が必要になる。暑さへの対策に出費が増えるのもかなりのダメージだ。今日みたいな日は屋内や日陰で過ごすほうが賢いかもしれない。


 テーブルの合間を縫って、カウンターへ向かう。昨日とは違う受付嬢が席に座っていた。長く、ウェーブのかかった紫髪をひとつにまとめている。その色っぽさとガードの硬さから、かなり男性人気を集めている受付嬢だ。


「やあ、こんにちは。今日の昼は君が担当だったのか」

「ああ、シンさん。こんにちわ。私だとご不満?ふふ、ちょっと待ってて。サーちゃん呼んでくるから」


 サーちゃんとは、昨日担当してくれた受付嬢のあだ名で、本名はサヒナさんだったかな。ちなみにさっきの受付嬢はリンダさんだ。あだ名があるのかは知らないが、今度聞いてみるのもいいかもしれない。


「シンさんこんにちはっ!依頼人についてですね」

「ああ、よろしく」


 制服のネクタイを整えながら、書類を抱えて歩いてくる。制服のシワを細かくチェックしているようだ。


「えっと…ちょっと待ってくださいね。これは…ついさっき集合場所についての変更があったようです。相手と連絡は取れていますので、これをお渡しします」


 差し出されたのは、紙切れと赤い石。成形したらかなりキレイな宝石になりそうな赤い石は、引き込まれるような魅力があった。


「これは?」

「はい、えっとですね。この紙は今日の集合場所らしいです。昼を過ぎてから2度目の鐘がなる時ですから、少し時間があきますね。そのときまでに集合してほしいそうです。15〜17才ぐらいの少年らしいです。お互い顔など紹介してませんので、お気をつけください。この石は身元を確認するものです。依頼人は青い石をお持ちで、両方を合わせると黒くなるようです。伝達事項はこれぐらいですかね」

「へぇ…これが黒くね。ありがと。んじゃ」


 赤い石をカバンに入れ、ギルドを後にする。たぶんここに来たときに走っていった少年が依頼人だろうと目星をつける。紙に書かれた集合場所はあの憎き大通りの先にある中央広場。


「この暑さ…どうにかならないかね」


 またフードをかぶり、歩きだす。まだ時間に余裕があるが、急いで行こうかのんびり行こうか。冒険者ギルドの冷気にまだ浸っていたい気持ちもあるが、仕事なので我慢する。金にある程度余裕ができたら、暑さを解消するような魔道具を買ってもいいかもしれない。そんなことを思いながら人混みの1部となって目的地を目指した。

閲覧ありがとうございます。

主人公が転生しない、筋の通った物語を書きたいのですが…なかなか難しいですね。


感想や気になったこと、指摘などして頂ければ嬉しいです。

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