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14話

 晴れてダンジョンに入る資格を得た俺は、日本のダンジョンの中でも一番不人気なダンジョンの比較的近くに宿を取り、探索の準備をしていた。

 何故一番不人気なダンジョンを選んだか、勿論人が少なく、自分の異常性がばれにくいところを選んだのである。

 ここに来るまでに、スキルは勿論装備等も購入してある。

 今は最終確認の最中である。

 先ず、あれから判明したことだが、『魔眼』は『看破』の上位スキルのようであった。

 『偽装』の上位と思しきものは出なかったのでどうしようもないが、『鑑定』すると『偽装』しているステータスを見破り、本来のステータスが見えるようになった。

 切ると偽装後のステータスになるので間違いないだろう。

 『魔眼』には他にも暗視機能もあるし、その人が纏っている気などから状態や性格が多少見て取れる。

 体調が悪いとくすんで見えるし、性格がいい人は綺麗な色をしているとかそういう感じだ。

 気・魔・霊の各操作・闘法も思いのままに扱えるようになり、一箇所に集めたり流れるように移動させたりと中々のものだと自画自賛している。

 だが未だに斬撃を飛ばすことは出来ない。

 霊〇剣は遠い。

 今回はこれに加え、ダンジョン探索に有用そうなスキルを取った。

 『運動』『自分の体をよりよく動かせる。』

 『運動Ⅱ』『自分の体をよりよく動かせる。』

 『運動Ⅲ』『自分の体をよりよく動かせる。』

 『回避』『攻撃などを避ける。』

 『回避Ⅱ』『攻撃などを避ける。』

 『回避Ⅲ』『攻撃などを避ける。』

 『受け流し』『武器で受け流す。』

 『受け流しⅡ』『武器で受け流す。』

 『格闘』『無手での戦闘を行える。』

 『格闘Ⅱ』『無手での戦闘を行える。』

 『格闘Ⅲ』『無手での戦闘を行える。』

 『剣術』『剣を用いた戦闘を行える。』

 『剣術Ⅱ』『剣を用いた戦闘を行える。』

 『二刀流』『両手を同じように扱い戦闘が行える。』

 『索敵』『敵を探る。』

 『潜伏』『隠れ見付からなくなる。』

 『隠密』『隠れ見付からなくなる。』

 『危険感知』『身の危険を感じる。』

 『危険感知Ⅱ』『身の危険を感じる。』

 『罠感知』『罠を感じる。』

 『罠感知Ⅱ』『罠を感じる。』

 『地図化』『自動で通った道を地図に示す。』

 『即死耐性』『即死に耐性を得る。』

 『麻痺耐性』『麻痺に耐性を得る。』

 『石化耐性』『石化に耐性を得る。』

 『魅了耐性』『魅了に耐性を得る。』

 『呪詛耐性』『呪詛に耐性を得る。』 

 などである。

 『魅了耐性』と『呪詛耐性』はポイントが足らず、それぞれ7と6までである。

 1万近く貯めていたのに、これで40まで減ってしまった。

 まだ耐性系とか取りたかったのに・・・。

 まぁないものは言っても仕方ないので、ある範囲でやっていこう。

 Ⅲまで取らなかったスキルは、出なかったのである。

 後、能力強化系もいっぱいあるのだが、素の能力が高いから後に回した。

 あれだけあって足らないということはないと思うが、もしそうならレベルを上げてから取ればいいだけである。

 若しくは、また世界一周水晶砕きの旅に出ればいい。

 取りこぼしがまだまだあるであろうから。

 そうそう、スキルに関して、少しずつ認知され始めているようである。

 講習の時に、そういうものを覚えられる人が出始めているという話を聞いた。

 内容に個人差があり、人によってあるスキルとないスキルがあるらしい。

 まだまだ情報不足なので、情報の提供を求めると言われた。

 報奨も少ないが出るらしい。

 全く興味がないが。


 次に装備だが、武器は住んでいる所の比較的近くに刀剣の里があったので、そこで調達した。

 かつて世界的に有名な某槍を作ったときに見に行ったことがあったので、どうしようか考えたときに直ぐに思い付いたのだ。

 探宮者の免許証を提示し、実用に耐え得る刀はないか尋ねた。

 最近その手の話が増えていて、美術品として以外のものも打つ様になったらしいが数は余りなく、更にかなり高いらしい。

 それでもいいからと幾つか見せてもらい、その中から『鑑定』結果がいい太刀を二振りと小太刀を二振り購入した。

 下手な人の年収くらいの金額になったが金は有り余っている。

 カバンから出す振りをしつつ『無限収納』から全額現金で払う。

 まさかその場で全額現金払いされるとは夢にも思っていなかったのだろう店主は、とても機嫌が良くなり、日常的な手入れの仕方や道具をサービスしてくれ、定期的に研ぎに来るように言ってきた。

 刀など消耗品である。

 上客に下手なことはするまいと思い、実際に使ってみてからだが、それ次第では今後も利用させてもらうと言っておく。

 更に機嫌が良くなった店主に見送られて店を後にした。

 防具は上質な革の服だ。

 それだけである。

 実は武器にしろ防具にしろいらないのだ。

 ほぼ対外的な見せ掛けである。

 魔法の濾過膜(マジックフィルター)は応用が利く。

 それだけで攻撃も防御も事足りるのである。

 しかしそれでは悪目立ちし過ぎる。

 ダンジョンに普通の服で武器も持たず立ち入ろうなど正気を疑われても仕方ないような行為である。

 まぁ、防具は動きを阻害するからと言い訳も出来ると思うが、流石に武器はない。

 素手でとか言われたら、自殺志願者にしか思われないだろう。

 そういう理由での今回の武器購入である。

 決して他意はない。

 日本刀が使ってみたかったなどという理由は存在しない。

 ましては刀二刀流などそんなそんな・・・・・・。


 刀は実際使ってみて、どの組み合わせが一番しっくり来るか試そうと思っているが、さしあたって太刀を一振りだけ腰のベルトに差し、革の上下に登山用の靴帽子リュックサックで探索を行う予定だ。

 リュックサックは勿論擬装用である。


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