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第34話『不安の確信』

リアルが忙しくなかなか書く時間を取れなかった為、非常に遅れました。これからはなるべく書きますゆえ……すまねぇ……すまねぇ……


あ、そういえば総合評価350超えました。いつも読んで下さってる皆様、本当にありがとうございます……

 ナイアか宝玉に触れると同時に、宝玉がまるで超高温で熱された水の様に喧しい音を立てて消滅する。空気中に散った純白の輝きはナイアの呼吸に巻き込まれて、その体内へと吸い込まれていった。ぼんやりとした輝きがナイアの白銀の鱗に包まれた体を包み、やがてその輝きも収まっていく。不思議そうに辺りを見回していたナイアが、一つ小さめな声で「ぴぃ?」と鳴いた。


「――。」


 未だビクビクとしていたエマが大きく目を見開いて、カウンターに平然と座るナイアを見る。そして困った様に俺へと視線をやり、次いでブルアドに視線を向けた。ブルアドもまた目を丸くしてナイアを見ており、そして俺へと視線を向ける。


 そして、その視線を向けられた当の俺は。


「ナーーイーーアーーっ!!」


 いやまあ、当然こうもなりますわ。

 俺の突然の叫びに一瞬ビクッとしたナイアを捕まえて、ブンブンと振る。そしてその「ぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!?」と悲鳴を上げてなされるがままになっており、その目にはただただ困惑の色が浮かんでいる。いやまあ悪気はないんだろうけどさ、白神竜(ヴァストス)だし悪気はないんだろうけどね?

 それでもあんな明らかに超キーアイテムじみたアレを無くすのはこれからの手掛かり的にかなり辛い。鑑定もまだだぞ?精々チラッと見た程度だぞ!?このお馬鹿さんはぁぁっ!


 とそんな具合に悶絶しつつナイアの前で項垂れていると、たった今仕事を失ったブルアドが小さく噴き出して「まあまあ」と宥めてきた。ぐぅ、なんか釈然としない。かなりのキーアイテムだったと思うのに……詰んでないだろうな。何があるとは知らないけれども。


「ぐぅ……前に助けてもらったのでチャラだと思えば……いや流石にあの恩はデカ過ぎるか。まだ借りはあるし、強く当たれないのが辛い……」


「何を唸ってるのかは知らないけれど、アレはこの使い方が正当よ?」


「……はい?」


 ……えっ、知ってる系?

 意外と有名なやつだったりするのかアレ。使い方が正当ってなんだ、真祖龍も持ってただけの普通にごく一般的なドロップ品なのか?魔石?いや魔石かと思って使い方は試したけどダメだった。中の魔力は取り出せない。


 頭を捻らせて考えていると、ブルアドがカウンターの裏を探って小さな結晶を取り出す。完全な球状のそれは確かにあの白い宝玉と似てはいるが、そのサイズは一回りも二回りも小さい。色も純白ではなく、藍色の鮮やかな輝きを持っている。これは?と視線でブルアドに問いかけると、彼は指に収まるそれを砕き、藍色の霧に変えて息とともに吸い込んだ。

 それと同時に似た輝きの光が一瞬ブルアドの体を包み、消える。その現象はたった今ナイアの身に起きたそれに酷似しており、その結晶体があの宝玉と同じ様なものなのだと理解した。


「まあ噛み砕いて言うなら、主に魔物の為のレベルアップアイテムね。魔物が魔物を倒した時、または魔物の討伐に協力したりすると出現するんだけれど、魔物がこれに触れるとエネルギーになって吸収されるのよ。魔物は人間とは強くなる方法が違うからね。今みたいに砕いてしまえば私達も使えるけれど、効率は大分落ちるわね」


「……要するに、経験値の塊?」


「まあそんなところかしら」


 確かに真祖龍との戦いでは、ナイアも共に戦ってくれていた。俺の命を幾度も救ってくれただけでなく、あの真祖龍のブレスを吸収して撃ち返すなど、戦力的な意味でも立派な働きを見せてくれたのだ。成る程、そうなればその経験値アイテムも出現する訳だ。そして、その問題は――


「……因みに、経験値量はどのくらいで?」


「倒した魔物から出る経験値量そのままよ」


 …………。


 俺→真祖龍を倒す。レベルアップ。Lv.89→Lv.273

 ナイア→真祖龍の経験値量そのまま入手。レベルアップ確定。


 ――あれ?相当レベルアップすんじゃね?


 簡単にその結論に行き着き、俺の手から離れてカウンターに座り込むナイアに視線を移す。

 視線の先ではぺたんと座ってナイアがなにやら体をよじらせており、もごもごと口を動かしていた。慌ただしく周りを見渡し、次いで俺に視線を向けてゆっくりと口を開く。まさか、来るのか。こういった異世界系でペット枠に良くあるイベント……人化イベント……っ!


 様子が妙なナイアが辿々しいながらも、しかし確かにその口から聞いたことのない声を耳に届かせる。そしてそれはこれまでの竜種らしい鳴き声ではない。


「――く……ろ。……ぇ……ま……」


 それは少し高めの、人のソレともまた違った質の声だった。

 しかし幼子の様なその声は未だ子竜であるナイアにはピッタリとはまっており、自然とそれがナイアの声なのだと無意識に理解する。そしてその弱々しい声は俺たちの名を呼び、自信がその言葉を発したことを理解すると、すぐに声をいつも通りの「ぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」という騒がしい鳴き声に戻して突撃してきた。


 超レベルアップ(しているであろう)せいか、思いの外強かったその力を踏ん張ってなんとか堪えて受け止める。予想外の圧迫感に「うぐっ」と妙な声を漏らすも、人の言葉を喋れたせいかご満悦なナイアを褒めてやるくらいの良識はある。というか純粋に人の言葉を喋れるようになったのは喜ばしい事なので、素直に祝福しよう。


 犬のように口元を舐めまくってくるナイアを撫でてやりつつ、デウスの言っていた白神竜(ヴァストス)の特徴を思い起こす。


 その気性は活発。思うままに空を飛び回り、好きなように暴れて好きなように喰らい、好きなように眠る。行動に一切の規則性はなく、ただ気の赴くままに行動を続ける。決して頭脳が発達していない訳ではなく、寧ろかなり賢い部類。

 ある程度育った個体は人の言葉すら解し、魔法を扱い、国すら作る事もある――つまりはナイアは今のレベルアップで、『ある程度育った』段階に入った訳だ。


 あの後にチラリと耳にした話ではあるが、Sランク以上の竜は高いランクので魔法を扱う事もあるそうだ。その中には竜が人に紛れるための変化魔法や幻影魔法、そして純粋に戦闘用の殲滅魔法など多岐に渡り、そこからも白神竜(ヴァストス)という種の聡明さが伺える。俺に魔法適性がこれっぽっちないのもあるが、あの面倒臭い手順を野生の存在が使える時点でその知能の高さは相当だ。姫路のように自分で魔法を創るという事になるのだから。


 この世界における魔法スキルは、大きく分けて二種類存在する。


 一つ目が適性スキル。炎適性、水適性といったように属性毎に分かれており、その属性に応じた魔法という概念そのものに適性を持つという証明であるスキルだ。

 そこに元からの魔法は存在せず、基本的には既に行使方法が確立されている魔法か、または自分自身で魔法を作り出して使う、という事も出来る。後者はかなり難易度の高い事ではあるが、全属性にトップクラスの適性を持つ姫路なんかはそれらを複雑に交えた超大規模魔法を創り出したりしていた。

 俺自身かなりチートになった今になって思い出しても、あそこまでトンデモ性能な姫路には流石に勝てる気がしない。そもそも戦う気もないが、敵からすれば絶望しかねぇ。あんなのどうやって勝てと。


 話が逸れたが、二つ目は魔法スキル。そのままのネーミングであり、その発祥はあまりに弱かった共栄主世界戦争(ワールド・エゴ)以前の人類を哀れんだ創造神(アルルマ)が人類に与えた、魔法の原点とされている。

 既に神によって規定された魔法であるが故に『適性スキル』程の応用性はなく、爆発的なまでの進化性もない。才能に左右されるといえば魔力の保有量によるエネルギーの差であろうが、それを除けば誰が使おうとも大した差はなく、最も一般的なスキルとされている。よく言えば安定しており、悪く言えば突出したところが無い。

 そして、竜種が用いるのは前者の適性スキル。竜は己が生きる為に最も適した魔法を本能的に察し、術式を組み上げ、行使する。この人の声を真似る変声魔法もその一種だと、王宮の図書館で読んだ覚えがあった。


 ……いや万能だな王宮図書館、それ(ファンタジーしてる本)を興味本位で片っ端から読破した俺も俺だけど。


 ちなみにこの世界の文字は俺たちが居た世界とは別物だ。が、何故か書いている事はしっかりと分かるのだ。勇者特典というヤツか。


「……へぇ、白神竜(ヴァストス)の幼体とはまた珍しいペットねぇ。普通言葉を喋るのは成体になってからなんだけれど……今ので相当レベルアップしたって所かしら。まさかさっきの、貴方が倒したっていう真祖竜のドロップ?」


「あー、まあ、そうなるのか……」


 興味深そうに聞いてくるブルドアにナイアを撫でてやりつつ答えて、俺の腕の中にすっぽりと収まっている小さな銀竜を見る。ナイアは心地よさそうに目を細めてその体を俺に擦り付けており、「ぴぃぃぃぃ」と小さく鳴いていた。何この可愛い生物。

 隣で見ていたエマが恐る恐るといった風にナイアへと手を伸ばし、ナイアの白銀の鱗に包まれた背を撫でる。それに気づいたナイアはエマの方に視線を向けて、「ぇ、ま。えま!」と再び人の言葉を発して、彼女の胸の中に飛び込んだ。


 エマも少し驚きながらしっかりと受け止め、すぐに頰を緩めて嬉しそうに自身の口元を舐めてくるナイアをきゅっと抱きしめる。何この天使達。二次元かよ。

 ほんわかとした空気に自然と笑みが浮かび、ふと思い出してブルドアに向き直る。


「なんかすんません、結局中途半端に見てもらうだけになっちまった」


「あらいいのよ、比較的簡単だったけど仕事は果たせた訳だし。初回っていうのと簡単だったのもあるから、今回はお代サービスしてあげるわ」


「流石、器が広い」


「あらあら、随分と好意的ねぇ。アタシ嬉しいわぁ」


 ぶっちゃけると資金はあるとはいえ、そう量は多くないのだ。なるべく節約はしたかったので、正直この申し出はかなりありがたい。ブルアドが手を差し出してきたのでその手を取り、これからも宜しくの意を込めて握手を交わす。正直コミュ症の俺にここまで出来るとは思わなかったが、そこはこの人の濃さ故だろうか。

 ブルアドは口元に手を当てて「ふふふ」と笑うと、不意に視線を上に向けた。



「――だから、そんなお客様に付きまとう虫は退治しちゃう」



 それは、本当に唐突に。

 ブルアドの体から鬼気が溢れ出し、それまでの平穏な空気が完膚無きまでに吹き払われる。ゾッとする程の『ソレ』が俺達に直撃し、それまでナイアを抱いて笑っていたエマが顔を青くして、すぐに俺の手に縋り付くように飛び込んでくる。その腕に抱かれていたナイアも俺の後ろに回り、隠れるように身を竦ませてしまった。


 ブルアドはそれを気にすることなく全身を漆黒に染めて、指先からその体を無数の影に変化させる。全身をその無数の影に変えたブルアドは蝙蝠のカタチを取り、夜の群れとなって天上へと駆け上がっていく。群れは天井をすり抜けて屋根裏へと登ると、やがて奇妙な呻き声らしき声と同時にその天井辺りを黒く染めた。


 その黒い染みは徐々に広がり、漆黒の泥を纏った『何か』がズッと落ちてくる。

 天井が溶けたかのようにずり落ちてくるそれはやがてその重みに耐えきれなくなったのか、振り返っていた俺達の目の前にどさりと落ちてきた。漆黒の泥が床に広がり、その内からその『何か』が顔を出す。


 それは黒装束を纏った、一人の魔族だった。


 その黒装束には見覚えがある。俺がまだ人界に居た頃、戦争に於いて指揮を出していた俺を直接始末しに来た暗殺集団。魔王軍の紋章らしきエムブレムがその装束に目立たないよう刺繍されており、すぐにその男が魔王軍に属する者なのだと理解した。

 途端、あの時の光景がフラッシュバックする。俺に何の力も無かった時に殺されかけたあの時の記憶は今でもしっかりと脳裏に刻まれており、そうそう忘れる事など出来はしない。自然と足が震え、体の恐怖を抑えるように、同じく震えるエマに握られていた手をしっかりと握り返す。


「大方、ギルドに登録した事であちらさんも嗅ぎ付けたって所かしらねぇ。全く、魔王も耳が早いわぁ」


 突如再出現した無数の蝙蝠が宙に集い、再び二メートル超えのその巨体を再出現させる。漆黒に染まっていた体を元の化粧の乗った無駄に色気ある色に戻したブルアドは、軽く首を鳴らすと、地面に横たわるその男の首を掴み上げた。

 黒い泥はブルドアの体に取り込まれるように消えていき、気付けば天井の黒い染みも綺麗さっぱり消え失せている。


 ……いや待って何したのこの人。明らかにエフェクトがラスボスなんだけど。


 確かにブルドアは吸血鬼と名乗ったが、まさかここまで本格的に吸血鬼だとは思わなかった。体を蝙蝠に変化させるとかオタクである俺から見るともうロマンでしかない。二次元かよ。


「それにしても気付いなかったのかしら?不注意ねぇ。殺意には慣れてなぁい?これくらいの気配には気づけなきゃ、この先生きていけないわよぉ」


 俺の額を指先で軽く押しつつ、一つウィンクしたブルアドが忠告してくる。彼はそのまま黒装束の男の首を掴む手に力を込めて、その首をへし折ってしまった。何の躊躇いもなく人を殺したブルアドに戦慄し、しかしその前に先程の彼の言葉を思い出して我に帰る。


「……ちょっと待て。魔王って、もうバレたのかっ!?いくら何でも早すぎるだろ……っ」


「ギルド所属者に魔王軍の一員が居たんでしょうねえ。その様子から見るにギルドは興味本位で登録したんでしょうけど、悪手だわぁ」


「まさかステータスだけでガチに殺しにくるとは思わないっての……」


 マズい事態になった、好奇心猫を殺すとはよく言ったものだ。異世界ファンタジーの定番に惹かれて勢いで登録してしまったのが間違いだったのか、登録してから悪い事態しか起きていない。先の事を考えられない若者の悪い癖が出たか。畜生、やり直したい。

 魔王が刺客を差し向けてきた。それはつまり当然であるが、俺が魔王にとって排除すべき敵であると認識されたという事だ。一応考えていた二つのプランの内一つは潰れた故に、残る道はたった一つ。例の転移アーティファクトを奪取しての強行突破のみ。


 策というにはあまりにお粗末なものではあるが、生憎と俺の貧相な頭ではその程度しか思い浮かばない。知力SSなんてなかった。ここに姫路が居ればまた変わったのかもしれないが、無い物ねだりをしても仕方ない。すぐにでも会って共に変える方法を探したい所なのだが……いや待てエマはどう説明しよう。

 流石に『居たら色々とマズいからここでお別れ。これから会う事もないでしょうがお元気で』なんてゲス全開な事を言うつもりもないし死んでも言いたくないが、自分で言うのも小っ恥ずかしい上自惚れている感満載ながらも、エマに好意を向けられている身だ。

 流石にあそこまでされたら勘違いのしようもなければ、本当に好意を向けられているのかどうこうで悩む必要もない。キスなんてナタリスでも仲の良い親子か恋人、夫婦くらいしかしない。


 ……理屈を並べてたら余計に自惚れ感が溢れてくるな。こっちの心を読んで顔が赤くなってるエマの為にも、もうやめよう。


 クラスメイト組と合流してからの事は後で考えるとして、今は話を戻す。魔王は既に俺達の存在を認識しており、そして敵として見なされているようだ。

 相手は暗殺集団まで差し向けて来ており、実際今も命を狙わていたようだ。俺は全くそれに気付けず、ブルアドが居なければ間違いなく死んでいた。いやまあ無駄に高いレベルによる高ステータス任せで返り討ちに出来た可能性も無くはないのだが、それでも危なかった事には変わりはない。


 俺達はステータスこそ高いものの、本格的な人との戦闘――というよりは、殺し合いの経験などほぼ無いに等しい。


 エマはこれまで一族全員が仲の良い平和な集落で暮らしてきたのだから当たり前だし、俺とて精々魔界に来る寸前に暗殺集団から命からがら逃げ出した程度だ。殺し合いなんてとても言えない。

 たった今再認識した、やはり俺達はこれから魔界を縦断するには生き抜く経験が無さ過ぎる。なんだこの思考、世紀末かよ。


 が、冗談でも何でもない。ここは俺の知る平和な日本とは違い、生きるか死ぬか、喰うか喰われるかの世界なのだ。厨二的思考なのは否めないが、弱者は死に、強者が生き残る。そういった常識の下に形成された世界。


 本当に、例の『頼み』をしておいて良かった。


「あらぁ?珍しいわねぇ、貴方がこっちに入ってくるなんて」


「――クロ殿、エマ殿が此方に居られると聞きましてな。どうやら間に合ったようだ」


 ブルアドが驚いたように顔を上げ、背後の扉から聞き覚えのある声が聞こえる。その声の主を探して振り返ると、やはりそこには知った顔があった。その人物は丁寧な仕草で扉を閉めて、雅に一礼してみせる。


「こんにちは、ハレルヤさん」


「……こ、こんにちは」


「ええ、こんにちは。お二方」


 緊張の空気を変えるつもりで声を大きめに出し、挨拶する。それで冷静を取り戻したのか、未だブルアドに怯えながらもなんとかハレルヤに挨拶を返す。ブルアドもブルアドで「やりすぎちゃったかしらぁ」などと戯けているが、全く反省の色はない。自重してください吸血鬼(夜の帝王)

 ハレルヤはエマとナイアの様子を見て呆れたようにブルアドを見ると「あまりお客人を怖がらせないで下さい」と苦笑しつつ言って、此方に視線を向ける。扉を開けて誘うように手を差し出し、その口を開いた。



「『特務』が発注されました。これよりミーティングを始めます故、こちらに」



 ――さて、特訓開始だ。


先に言っておきますと、ナイアは「ヒロイン枠」です。ペット枠ではありません、ご注意を((

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