第24話『銀の腕』
ラストバトル、開幕。
一つ拳を打ち合わせる。紅いスパークと共に強烈な風圧が巻き起こり、『禁術』がその効果を及ぼしている事をしっかりと確認する。大丈夫、この力はかつて、《最低最悪の魔王》が用いた力そのものだ。例えその練度が低かろうが、スペックだけでも十分に動ける。前を見ろ、躊躇うな、一瞬の迷いも無く、一瞬の油断も無く、一瞬の停滞も許されない。
されど、考えるな。そして考えろ。ただ本能に任せて、そして理性の赴くまま。
『収納』の中に確かに存在を感じるクラウソラスを意識し、自らもまた一振りの剣と仮定する。故に、ただ一直線に跳び、ただ一心に潜り抜け、ただの一撃を叩き込む。たったそれだけのことで、終わりだ。
準備は出来た。
――さぁ、行こう。
「おオォぉぉぉぉォォぉぉぉぉぉぉ"ぉォ"ぉぉぉぉぉぁ"ぁッッッ!!!!」
雄叫びを上げる。同時に力強く大地を踏み込み、一気に大地を跳ね上がる。音の壁を超え、この身を一発の弾丸と化し、紅い残光を残して上空の真祖龍へと肉薄する。
時間は一瞬。拳を固め、遥か一点を見つめていた真祖龍の顎に重い一撃を入れようとして、異常なまでに濃密な殺気に気付く。咄嗟に空気の壁を蹴って軌道を逸らし、横から襲い来る『死』を迎え撃つ。
『収納』から展開した盾は見事に真祖龍の尾を迎え撃ち、その動きを止めた。が、その余波による風圧が全身を打ち、とんでもない激痛と共に全身の骨を粉々に砕かれたかのような錯覚に陥る。いや、もしかすれば錯覚ですら無く、本当に折れたのかもしれない。
それも『禁術』によってすぐさま再生されてしまったが、同時に酷く気持ち悪い感覚が全身を襲った。
『禁術』による無理な再生の結果か、そのおぞましい力の侵蝕が更に魂の深いところにまで食い込んでいく。
ピキン、と、何かが壊れるような音がした。
それと同時に、体を蝕んでいた歪な感覚が徐々に薄れ、思考が鋭敏化していく。世界の速度が少し落ち、言い表せないような奇妙な高揚感に包まれる。しかし、本能のより深い部分が警告しているかのような、そんな強大な嫌悪感が襲ってきた。
"これ以上この先に行くな、二度と戻れなくなるぞ"
そう語りかけてくるかの様に、俺という存在そのものが悲鳴を上げている。だが、今の状況でそんなものを気に掛けている暇なんてある訳もなく、今この体は目の前の黒龍を打ち倒す為だけにある。
侵蝕なんぞ知った事か、これは俺が始めた事だ、俺には全部を終わらせる責任がある。俺が身勝手に世界と一人を天秤に掛け、一人を選んだのだ。ならば、最後まで自分勝手に、自分の身勝手でこの龍を沈める――!
『──へぇ、さっきまで見逃してだの言ってた割に、挑んで来るんだ。あの子さえ助けられれば約束は破棄って?』
「あぁ、悪いな……流石に世界滅ぼされるとかは看過できねぇんでな……っ!」
瞬間、灼熱の気配を感じ取り、咄嗟に全方位に隙間無く盾を展開する。尋常ではない轟音が鳴り響き、一気に周囲の気温が跳ね上がる。直接触れてもいないというのに全身を焼かれるような感覚に陥るも、それを根性で耐え切って吹き払う。
盾を再度格納すると同時に周囲の炎の残滓を蹴りの風圧で掻き消し、片足に力を込めて空気の壁の表面を蹴り、上昇する。が、すぐに黒龍はこちらに追いつき、その凶悪な爪を振るってきた。
いくら『禁術』が強力だからといって、力ではまず確実に敵わない。故に取れる手段は、『収納』による無敵の性質を用いた防御か、単純な回避のみ。そして今のこの速度では、回避は絶対に間に合わない。
余波ですら、喰らえば致命傷だ。これ以上の『禁術』での再生はなるべく避けねばならない。故に、余波が発生する勢いになるまでに止める。
『……っ、動かな──っ!』
「っらぁァァぁぁぁぁぁぁッッ!!」
無数に展開した剣で、真祖龍の腕を囲む。黒龍がそちらに気を取られている内に、すぐさま勝負を決めに掛かる。
超巨大なノイズが、黒龍の頭上に出現する。その映らなくなったテレビの砂嵐のように荒れ狂う断面からは異様な雰囲気が溢れ出し、真祖龍もまたその異常性を感じ取って首を上げた。凄まじいまでの濃密な魔力が周囲の空間を満たし、『ソレ』が如何に人智を超越したものか、ありありと見せつけてくる。
やがて、その漆黒の切っ先が顔を出した。
幅およそ400メートル超、未だノイズに隠れたその刃渡りは約7.5キロメートル。全体像を見れば限りなく歪なその細剣は、刃に埋め込まれた結晶から輝きを漏らしつつ降りてくる。
それは正に天災、世界の管理者に連なる者の裁き、かつて名も知らぬ神が創った真なる神宝。その名は、断世王・封龍剣。かつてこの黒龍を封じる為だけに造られたこの剣は今、再びこの龍に振るわれる。
――突然だがクラウソラスとは、かつてクロが居た世界ではアイルランドと呼ばれる地域の民話に登場する魔剣であり、ヌァザが振るったと言われている『光の剣』だ。
別名では『炎の剣』、または"どんな相手でも一撃で倒す事ができた"なんて話もある為『不敗の剣』とも言われている。その刀身は眩い光を放ち、敵の目を眩ませたとか。別の呼び方ではクラウソラスでは無く、『クレイヴ・ソリッシュ』なんて呼び方もあるらしい。
まあその辺りの詳しい詳細は重要ではないので割愛するが、問題はその名が『光の剣』、そして"クラウソラスは、ヌァザが使う愛剣である"という事である。
今のクラウソラスはその刀身を真っ黒に染めている。お世辞にも『光の剣』なんて容貌とは言い難く、ましてやそれを振るう主もここには居ない。当然俺はその担い手では無く、神々の宝具は正しい持ち主しか扱えない──なんて話はよくある事だ。本当の持ち主でないが故に、使えない。それは世界の道理だ。
故に。
『……なんだ、大分錆ついちゃったんだね。この剣』
「――――っっ!?」
──その出力を存分に引き出せず、黒龍にその切っ先を阻まれるのもまた、道理であった。
黒龍の両腕は確かにその切っ先を掴み、振り下ろされる巨剣を止めている。だが、解せない。『収納』の無敵性は本来攻撃にも働き、その動きを止める事など、力の問題以前に不可能な筈なのだ。
しかし、現にこの神剣は巨龍の両腕に挟まれて静止している。動きを止めていた筈の右腕には無数の傷が刻まれており、恐らくは自らの腕が八つ裂きにされるという事も気にせず、無理矢理に引っ張り出してきたのだと理解した。相変わらずの規格外さに戦慄するが、この龍はその傷だらけの腕で、この巨剣を止めたという事になる。
『収納』の効果の認識に穴があったのか、もしくは問題があるのはこの巨剣か。
そのどちらも、今は検証している暇などないらしい。
「――ゴガァ"ァ"アァァ"ァァアァァァァ"ァァ"ーーーーッッッッ!!!」
「っ、がぁぁぁっ!?」
これまでの脳に直接語りかけるような声では無く、純粋な咆哮。ただの空気の振動ではあるが、魔大陸全土に響き渡る程のその轟音は確実に俺の肉体を破壊し、鼓膜は破れ、世界から音が失われた。が、即座に『禁術』が効果を及ぼし、穢れた肉体が再生する。音が世界に蘇り、しかし同時にまた心を直接抉っているかのような苦痛が全身を襲った。
しかし、体に掛かる衝撃は慣性の法則に則り衰える事は無く、凄まじい勢いで吹き飛ばされる。全身に掛かる風圧が骨を軋ませ、ソラを覆う神星幕を切り裂いて堕ちてゆく。
やがて封龍剣山周辺の森に突っ込み、俺は幾重にも重なるアガトラムの木の枝をヘシ折り続けて突き進む。が、その無数の緩衝材代わりに救われたようで、一本の太い枝に叩きつけられる事により、やっとその動きを停止した。全身に感じる重い痛みを堪えつつ、なんとかその太枝を足場に立ち上がる。
全身に掛かる葉を払いつつ、上空を見上げた。
真祖龍は暫く『収納』のノイズからクラウソラスを引き抜こうとしていたようだが、止める事はできても引き抜く事は出来なかったらしい。俺がクラウソラスを『収納』に回収しようと引き込むと、黒龍はあっさりその両腕を離す。
真祖龍の視線は、クラウソラスを呑み込んで消え掛けのノイズから、俺が居る森へと。その口内に紅蓮の炎を溜め込み、一つ息を吸い込むような動作を挟むと、その爆炎のブレスを驚異的な勢いと共に一気に放出した。悪質な事に、先程の俺個人を狙ったような一点収束型では無く、広範囲を焼き尽くす為の、超広範囲殲滅型。
周囲には木々の密集した森。燃やせば、確実に森の生命体どころか、遠方に見えるナタリスの集落まで巻き込んだ大火災になる。
俺一人なら身を守る事も可能だろうが、それは出来ない。
「──っくっ、そが……ッ!」
悪態を吐いて、持ちうる限り全ての盾を展開する。しかし到底それでは炎をカバー仕切れず、半分程にまで勢いは削ごうともそのもう半分が地上に降りてくる。咄嗟にクラウソラスを森を覆うように引き抜き、その灼熱を受け止めた。
直撃こそ免れたものの、森中に馬鹿みたいな熱気と火の粉が降り注ぎ、アガトラムの葉はすぐさま萎れていく。続く激しい運動と異常なまでの熱気により垂れ流しにされた汗が全身を濡らし、『禁術』によってタダでさえ朦朧としていた意識に追い打ちをかけてくる。再生したとはいえ全身に残る猛烈な痛みが更に精神を刈り取っていき、これ以上の戦闘は確実に死に繋がると理性に訴えかけてくる。全身の『禁術』による痣も今や身体中に広がっており、度重なる負傷によって破れた服の隙間からその痛々しい表面が見えた。
これが本当に自分の体なのかと恐怖がこみ上げてくるが、それらを全て振り払って上を見上げる。
今の俺の目的はあの黒龍の再封印のみ。封印とは言っても加減をするつもりなどサラサラ無いし、殺し切るつもりで行かねば、一瞬で消し炭にされるのは目に見えている。どころか、全力で殺しに行った所で瞬殺されてもおかしくないのだ。
その為の鍵が、通じなかった。何でだ、クラウソラスに何か問題があるのか?錆?劣化?神の宝具に、そんな常識が通用するものなのか?考えろ、考えろ。今は打開策が無い、逃げ回りながら、攻略法を見つけ出すしかない。
さっき、真祖龍は何と言っていた?クラウソラスが錆び付いたと言ったのか?
仮にもしそのままの意味で錆び付いているなら、クラウソラスに封じられていた真祖龍がわざわざあんな言葉を言う筈がない。だとすれば比喩という事になり、クラウソラスの『何か』が錆び付いているという事になる。何だ、どうすればそのクラウソラスの錆を落とせる?どうすれば、あの黒龍にクラウソラスを突き立てられる?
ダメだ、この世界のクラウソラスを知らなさ過ぎる。くそっ、せめて地球と同じ知識が通じれば良いんだが――
いや、待てよ。そもそも何でクラウソラスなんて名前が付いた。
そんな一字一句同じ、しかも神の武器って点まで同じ、更に剣というジャンルまで変わらない。その大きさはかなりどころの騒ぎではない程違うのだろうが、少しばかり『あちら側』と共通点が多くないか?思い出せ、他にも色々と違和感はあった筈だ。
そう、そうだ、姫路の異能だってそうだ。『天照らす大いなる御神』。
要するに、『天照大御神』。日本の三神の一柱の名だ。太陽、光、慈愛、真実、秩序を象徴する最も尊い神、日本の最高神格であるその名を、異世界で手に入れた筈の異能が何故冠している。
そして俺が今立っているこの木々、アガトラムだってそうだ。銀の腕、ヌァザの腕とされるその名を、何故こんな木々が持っている。何か、理由があるのか?
そして今、確信した。明らかにこの世界にはあちらの知識が介入している。恐らくは俺たちと同じように、遠い過去の時代にこの世界へやって来た同郷が広めたのか、或いはその能力で何かを残したのか、それは分からない。けれど、確かにこの名はあちらの世界から関連付けられたものだ。この名には絶対に意味がある。それが、このクラウソラスの『錆』を落とす唯一の可能性になる。
何だ、何だ、何だ──!
アガートラム。
クラウソラス。
そして、その錆――。
――ぁ。
「──ゴォアァ"ぁ"ぁァ"ぁぁァァァ"ぁぁぁァァ"ぁぁァァッッッッ!!!!」
そんな叫びと共に灼熱が再度放出され、思考の海に浸っていた俺目掛けて一点に向かってくる。不意を突かれた形になり、飛来した超高温のブレスを咄嗟にガードする事も出来ず、思わず体をビクリと震わせて両腕を交差する。頭を覆い隠して現実から一瞬目を逸らし、次の瞬間に感じるであろう一瞬の地獄と、全てが終わる『死』を覚悟した。
……が、その瞬間はいつまで経っても訪れない。
瞑ってしまっていた目を見開き、目の前の"ソレ"を視認する。
山一つを丸ごと消し飛ばし、塵一つ残さない最強のブレスの直撃を受けて尚、"ソレ"は一歩も引かぬ所か、そのブレスを取り込んでいた。
"ソレ"の目の前に展開された魔法陣のようなモノが炎を全て取り込んでいき、溢れんばかりの魔力に変換する。それらを全て己が身体能力に回した『白銀の鱗を持つソレ』は、その銀翼を羽ばたかせて俺の頭に突っ込んできた。
その蒼い瞳と一瞬視線が交錯し、鱗から覗く黄金の体毛が風に舞う。白神竜の証たるその容貌を惜しげもなく晒したその小さな竜はその瞳を鋭く細めると――そのクチバシで俺の頭を思いっきり突いてきた。
「ぴぃぃいぃぃぃいぃぃぃぃいっっ!!」
「あいだっ!な、ナイアっ!?いっづ、痛いっ、痛い痛いっ、痛いってナイア!悪かったよ!忘れてた訳じゃないんだって!」
俺があの大部屋で殺意に飲まれ、意識を失って以来の相棒――ナイアがそこに居た。
そういえばあの時、意識を『誰か』に委ねた後に気が付けばあのエマが居た海に沈んでいた為、ナイアの居場所については分からないままだった。どうやら無事な所を見るとあの山の崩壊からは抜け出せたようで、一先ずは安心する。未だその硬いクチバシでこちらを突いてくるナイアを抱き寄せ、思いっきり頭を撫でてやった。熱に当てられ過ぎたせいか火照った体に、ひんやりとした銀の鱗が心地良い。
ナイアも一先ずはそれで落ち着いたようで、俺の目の前で再度飛び始めた。というか――
「お前、いつの間にアレ防げる程強くなったの……っていうか吸収してなかったか?」
「ぴぃ?」
「あー、まあいいや。お前も真祖竜と同じ種族ならいつか言葉も話せるようになるかもしんないし……」
言いつつ、頭上を見上げる。そこには何処か驚いたような雰囲気を漂わせてその翼を羽ばたかせる真祖竜が浮かんでおり、その生きた心地の一つも感じさせてくれないようなおぞましい殺気は、相変わらずこの全身に注がれている。ただ相対しているだけだというのに脂汗が滲み出し、四肢が動かなくなってしまいそうだ。
今のブレスとて、ナイアが居なければ間違い無く死んでいただろう。俺はナイアに大したことはしていないというのに、そこまでして飛び込んできてくれたナイアの義理堅さに感服する。それと同時に、強烈な敵意をあの真祖竜に向けているナイアの度胸にも、内心かなり驚愕していた。
「……ありがとな、ナイア。お陰で助かった」
「ぴぃ!」
"気にしないで"とでも言いたげにナイアが鳴き、その視線を遥かな黒龍へと注ぐ。その瞳から感じられるのは戦いへの覚悟と、俺を守ろうとする圧倒的な意志のみ。勘違いと疑う余地すらない程にはっきりと伝わってきたその心境に頰が緩み、思わず後ろからナイアを再度抱き締めてやった。
突然の抱擁にナイアが小さく鳴くも、構わず抱き締めてその頭を滅茶苦茶に撫でてやる。このこの、そこまで想ってくれるとは可愛い奴め。うりうりうり。
意外と満更でもなさそうな様子のナイアを思いっきり堪能してから、ナイアを肩に乗せて上を見上げる。その蒼い視線を俺達に向ける真祖竜を真正面から見返し、その殺意に同じく殺意を叩き返す。
推測でしかない。推論でしかない。けれど、打開策は思い付いた。
それは、クラウソラスの伝承。ヌァザはその銀の腕を用いて、絶勝の剣を振るってきたのだ。故にクラウソラスを振るうのは、俺では無く、『銀の腕』。そうすればきっと、この光の剣は、その輝きを取り戻す。大いなる勝利の輝きを取り戻して、この聖剣は漸く真の断世王・封龍剣となるのだ。
最後のチャンスだ。これを逃せば、きっともう俺の余命が来るだろう。そうなれば俺は、塵一つ残らず火の海だ。
「――行くぜナイア、後ちっとだけ付き合ってくれ」
「ぴぃっ!!」
頭上に手を伸ばし、あまりに巨大なノイズを再度出現させる。その特有の強烈な存在感と共にノイズから現れるのは、当然ながら漆黒に染まったクラウソラスだ。確かに今思えば、神々の打った神宝にするには少しばかり小汚い。その輝きは本来のソレを失っているのだろう。
故に、今一度その輝きを取り戻す――!
叩き付けるように、クラウソラスを大地に突き立てる。激震と共にクラウソラスが深く大地を割り、その刀身を隠していく。それと同時にアガトラムの木々が輝き始め、その輝きはクラウソラスへと大地を伝い、少しずつ移っていく。ボロボロとクラウソラスに張り付いた漆黒の外殻が剥がれていき、内に秘められた白銀の刀身が顔を出す。これこそがクラウソラスの真の姿、これこそがクラウソラスの本領。龍を封じるその剣は、今その姿を再臨させる。これこそが神宝、これこそが聖剣。
忘れられた白剣は。失われた銀剣は。神代から幾千年もの時を超えて、今一度彼の龍を打ち倒す為に降臨する──!
「第二ラウンド……いいや、最終ラウンドだ。その余裕面、ぶっ飛ばしてやる……ッ!」




