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大人の事情ってもはやギャグ

気が向いたら続きを投稿します。

「なあ、これ一緒にやろうぜよ!!」

始まりはいつも雨の午後だった。弘はいつも突然に俺を遊びに誘う。

弘が持っているのはゲームソフトのようだが、いかんせん俺はそっち方面に詳しくない。

「それ何? 最新の❝えろげ❞とかそういう類か?」

「違うよ! というか俺の品性が疑われるからやめてくれよ!」

「いつも俺に勧めてくる『デカ尻の女シリーズ』の最新作だとてっきり」

「お前は俺の学校生活を破たんさせる気かよ!?」

なにを言ってんだこいつ?

「いや、とどめを刺す気は全くないけど……刺して欲しい?」

「全力で断るよ!!!!」





「……だから今話題の最新VRMMORPGってやつだよ。ちょっと前にβテスターを募集していたあれだよ」

そういわれて思い出した。「βテスター、落ちちまった~~」と嘆いていた級友たちをしり目に、弘は親のコネもありで、βテストに参加していた。学校では俺以外に内緒で。

「あれか、遼の叔父貴が新年会で自慢してた最新ゲーム」

「お前さ、そのやくざの身内みたいな呼び方やめてくれよ。そのうち俺の事もそんなんで呼び始めそうだから嫌なんだよ」

「……」

「マジで勘弁してくれよ!」

「今でも若と呼びたいのを我慢しているんだ。別にいいだろう?」

「そういうことじゃねーよ!! 俺がどれだけ変な目に見られると思ってんだお前はよ!!」


そんなにへんだろうか?


「お前に常識を説いた俺がバカだったよ。とにかくだよ。新進気鋭のなろう派ネット作家「湯地佳代」氏がプロデューサーを務める『ライフワーク・ストライク・オンライン』を、ぜひ幼馴染兼大親友の武石京タケシミサト君にプレゼントしようというわけだよ。βテスター特典のフレンド勧誘権で、君を夢の世界にご招待なのよ」


「お話は終わりか?」


「お前は冷たすぎんだろうがよ!!!!」


キレた弘をなだめ、結局俺はなんちゃらオンラインを始めることとなった。


ちなみに弘の父親である緑川遼こそが湯地佳代氏の正体であることを蛇足ながら付け加えておきたいと思う。

40のおっさんが現役で中二病なのだから世の中平和である。








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