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透明人間の君と日々  作者: クスノキ緑
1/3

透明人間に遭遇した人はほぼストーカーされてた人

透明人間って本当にいるんだろうか?

透明人間がもしいたとしたら、どうする?

殴る、蹴る……いや、恋しちゃう⁈

うーん…目に見えない相手とは、色々ありそうだ。

 例えばの話が本当になった。

 うぉ…今私の部屋にて怪奇現象が起こってんぞ。

 いや待て。待て、待つんだ。待たないかGod⁈

 なんということだ!!!!!

 私が、一生秘宝にしておくはずだったエロ漫画(自作)!!!!


 いきなり取り乱してすまなかった。

 今この状況を改めてちゃんと説明しよう。

 その一。私が学校から帰宅。部屋に直行。

 その二。部屋に入ると床に積み上げられた漫画雑誌がばらばらに!

 その三。積み上げられた漫画雑誌の中に隠してあった私の㊙︎エロ漫画をあさるという謎めかしいポルターガイスト!!!!!

 私の秘宝……が、ぷかぁ、と床上約30センチメートル附近を浮遊しているではないか。


 そこまで理解するのに5分間くらいたったように思う。

 丁度私が80%事実処理出来た頃くらいに、空中でぴたりと、ページは開かなくなった。

 私はというと、もうずっと口を“あ”の形に開けたまま、硬直している。

 普通に考えて、ここは「誰かーーー!!」とか叫んで助けを求めるべきところなのだろうけど、問題点がある。何せ、相手は爆弾を常備しているのだから。まずそのエロ…いや、秘宝を隠さねば!!!!!

 私は心を落ち着かせ、まずは一言。

「あのー、誰かいますか?」

 我ながら思う。これは滑稽だ。

 しかし、今は笑い話でもなんでもない。リアルタイムなのだから。

 もしかしたら、とか、マジで命懸けの、ユーレイさんとの駆け引きである。

 落ち着け、自分。

 きっと、この状況を回避してみせる!!

 きっと大丈夫だ!

 なぜなら、乗り越えられない困難をGodはよこしゃあしないからな!ハハハハハ!


「ーーーー俺のこと…」


 ………今声が、

 したような…。

「ねぇ、もしかして君、俺の姿見えてないのにびっくりしないの?」

「いや〜ぁ…してますけど、てかなんで私?」

「君に興味があったから。前々から。」

 前々から……って。

「そ、それはつまり、ストーカーとかなんとか……?」

 じゃなくて、一番突っ込むとこそこじゃねぇ!

「あ、俺透明だから、見えてないだけ。ごめんね、びっくりさせて。」

 うわ……透明人間に察せられた!

「今日は色々あってこんな姿だけど、次会うときはちゃんと姿が見えるようにしてくるから。」

 え…また来るんですか⁈

「ちなみに君の弟の唯一くんにはいつもお世話になってます。」

 げ⁈唯一、あいつ友達作らねーとかいうひねくれだったはずなのに⁈

 なになに⁈透明人間の友達はいたのかよ⁈⁈

「あ、このエロ漫画、かなり良かったです!続き、また読みに来るんで!それじゃ!」

「ーー待て!」

「……え?」

 なんだその間の抜けた声は…

「え?じゃないだろ!!人のエロ…秘伝を!!!!勝手に!!!!!」

「……もしかして、恥ずかしいのか?」

 恥ずかしい、だと⁈

「じゃなくて!!失礼だろ⁉︎勝手に人のもん見るのは!プライバシー!プライバシーを侵すんじゃねー!!」

「あは、可愛いね。君」

 何なんだこいつ〜〜〜!!!!!


「ますます君が気に入った。だから、また来ます!」


 声だけが聞こえる不思議。

 だが私は本能的にわかった。

 こいつと関わると、ろくなことがない模様。

 とりあえずま、いちおう弟に一発入れておくか。

夏明のビジュアルについて。

今回は出てきませんでしたが、実はある方法で夏明の姿が見えるようになります。

それはですね…まぁ、そのうち出てくるので。

なかなか発想は単純なようで、面倒な作業です。


感想とかあれば、書いていただけると嬉しいです(^^)

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