透明人間に遭遇した人はほぼストーカーされてた人
透明人間って本当にいるんだろうか?
透明人間がもしいたとしたら、どうする?
殴る、蹴る……いや、恋しちゃう⁈
うーん…目に見えない相手とは、色々ありそうだ。
例えばの話が本当になった。
うぉ…今私の部屋にて怪奇現象が起こってんぞ。
いや待て。待て、待つんだ。待たないかGod⁈
なんということだ!!!!!
私が、一生秘宝にしておくはずだったエロ漫画(自作)!!!!
いきなり取り乱してすまなかった。
今この状況を改めてちゃんと説明しよう。
その一。私が学校から帰宅。部屋に直行。
その二。部屋に入ると床に積み上げられた漫画雑誌がばらばらに!
その三。積み上げられた漫画雑誌の中に隠してあった私の㊙︎エロ漫画をあさるという謎めかしいポルターガイスト!!!!!
私の秘宝……が、ぷかぁ、と床上約30センチメートル附近を浮遊しているではないか。
そこまで理解するのに5分間くらいたったように思う。
丁度私が80%事実処理出来た頃くらいに、空中でぴたりと、ページは開かなくなった。
私はというと、もうずっと口を“あ”の形に開けたまま、硬直している。
普通に考えて、ここは「誰かーーー!!」とか叫んで助けを求めるべきところなのだろうけど、問題点がある。何せ、相手は爆弾を常備しているのだから。まずそのエロ…いや、秘宝を隠さねば!!!!!
私は心を落ち着かせ、まずは一言。
「あのー、誰かいますか?」
我ながら思う。これは滑稽だ。
しかし、今は笑い話でもなんでもない。リアルタイムなのだから。
もしかしたら、とか、マジで命懸けの、ユーレイさんとの駆け引きである。
落ち着け、自分。
きっと、この状況を回避してみせる!!
きっと大丈夫だ!
なぜなら、乗り越えられない困難をGodはよこしゃあしないからな!ハハハハハ!
「ーーーー俺のこと…」
………今声が、
したような…。
「ねぇ、もしかして君、俺の姿見えてないのにびっくりしないの?」
「いや〜ぁ…してますけど、てかなんで私?」
「君に興味があったから。前々から。」
前々から……って。
「そ、それはつまり、ストーカーとかなんとか……?」
じゃなくて、一番突っ込むとこそこじゃねぇ!
「あ、俺透明だから、見えてないだけ。ごめんね、びっくりさせて。」
うわ……透明人間に察せられた!
「今日は色々あってこんな姿だけど、次会うときはちゃんと姿が見えるようにしてくるから。」
え…また来るんですか⁈
「ちなみに君の弟の唯一くんにはいつもお世話になってます。」
げ⁈唯一、あいつ友達作らねーとかいうひねくれだったはずなのに⁈
なになに⁈透明人間の友達はいたのかよ⁈⁈
「あ、このエロ漫画、かなり良かったです!続き、また読みに来るんで!それじゃ!」
「ーー待て!」
「……え?」
なんだその間の抜けた声は…
「え?じゃないだろ!!人のエロ…秘伝を!!!!勝手に!!!!!」
「……もしかして、恥ずかしいのか?」
恥ずかしい、だと⁈
「じゃなくて!!失礼だろ⁉︎勝手に人のもん見るのは!プライバシー!プライバシーを侵すんじゃねー!!」
「あは、可愛いね。君」
何なんだこいつ〜〜〜!!!!!
「ますます君が気に入った。だから、また来ます!」
声だけが聞こえる不思議。
だが私は本能的にわかった。
こいつと関わると、ろくなことがない模様。
とりあえずま、いちおう弟に一発入れておくか。
夏明のビジュアルについて。
今回は出てきませんでしたが、実はある方法で夏明の姿が見えるようになります。
それはですね…まぁ、そのうち出てくるので。
なかなか発想は単純なようで、面倒な作業です。
感想とかあれば、書いていただけると嬉しいです(^^)