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食いしん坊エルフ  作者: なっとうごはん
第二章 身魂融合 命を受け継ぐ者
88/800

決勝で会おう!

◆◆◆


チーム『ホーリー』と別れ、トーナメントの組み合わせを見に来た俺。


さっきは、いきなりゴーレム達に跪かれて、ほんの僅か…ビビったぜ!

それに何故か…俺の魔力と波長が合うって言うのか?

…分からんが、そう言う物を感じた。

何なんだろう? あのゴーレム達は?


ま…いっか! 

俺の脳味噌じゃ理解出来ん事が…多すぎる!

…その内、修正しておこう。(要勉強)


それよりも、チームの組み合わせだ!

俺達『モモガーディアンズ』は1番! 『ホーリー』は2番だ!


「ん~と…3番は…? あぁ、黒いお姉さん達か」


3番は『ブラックスターズ』勝敗によっては、対戦する事になるだろう。

『ホーリー』に勝てたら、試合を見て研究するのも良いかもしれない。

プルルが、対策を立ててるかもしれんが…


4番は…げげぇ!? チーム『イレギュラー』だ!

もしかしなくても…勝ち上がってきそう。(予知夢)

俺は心の中で、お姉さんズに合掌した。


「あちゃぁ…『イレギュラー』が初戦とは、付いてないなぁ」


「何、怖気ついてるのさ? 勝って弾みをつけるよ、ナッシュ!」


「そうそう! アタイ等のゴーレム達の連携には、付いて来れないって!」


流石…大会常連なだけあって、メンタル強いなぁ。

俺も見習おう。


絹豆腐レベルから、せめて木綿豆腐くらいには…

良し! 今晩は、湯豆腐だな!

あ~…日本酒飲みてぇ~


ポン酢醤油を付けた、アツアツの豆腐を口に入れて…はふはふと飲み込んだら

冷えた日本酒を、キュッとやる。…たまらんなぁ!?


…あれ? 何で湯豆腐に至ったんだろう? 分からん…

でも、湯豆腐は美味しいから…良しとしよう! そうしよう!


俺は気を取り直して、対戦の組み合わせを見た。


「え~と…5番は『ゼンバネンス帝国』か」


確か、ゴーレムのランクが全てCだったな。

良く本戦に、出場できたな?

対戦相手に恵まれたのかな?


そして6番がチーム『エンペラーズ』か…

あそこのゴーレム、戦車だしなぁ…

攻撃されたら、爆発四散しちゃうんじゃなかろうか? こわひ。


で、7番がチーム『あにまるず』か…

選手もゴーレムも野獣と言う、ある意味統一されているチームだ。

…くさそう(激烈失礼)


「8番がチーム『アークジオ』…遠い」


決勝まで残んないと、戦え無いじゃないですか~!? やだ~!

ちくせう、これはもう…優勝するしかないフラグですね分かります。


「ふ…見事に分かれたね?」


「シア」


後ろを振り返ると、シア・スイセンが立っていた。

彼女も対戦の組み合わせを、見に来たようだ。


「君達との対戦は決勝になるな…」


「おう! 雌雄を決するのに、これ以上の舞台は無いぜ!

 先に決勝で待ってるぞ!」


グッと、拳をシア・スイセンに突き付ける。


「あぁ、必ず私達も決勝まで勝ち進むさ…待って居てくれ」


シアも拳を作り、俺の拳に合わせる。

そして…俺達はニヤリと笑い、それぞれの仲間が待つ元へと去って行った。


ふぉぉぉぉっ! 燃えて来たぜ! 絶対に勝つぞ! くぅのぉやるるぉっ!!

俺の闘魂は、猛りに猛っていた…!!


選手控室に向かう途中、何処かで聞いた声が聞こえた。

んん…? 何処だ? 俺は集中して、声を拾う。

大きな耳もフル活用だ。…ぴこぴこ。


「エルちゃ~ん!」


会場の騒めきに混じって、聞こえた声の主は…リンダか?

声が聞こえた方を見ると…居た。

って言うか、他にもクラスメイトが大勢いた。


俺はリンダ達の元へ向かう。


「おいぃぃぃ!? お前等、如何して此処に居るんんだ? おはよう!」


「おはよう! マフティ君にエルちゃん達が、グランドゴーレムマスターズ本戦に

 出場するって聞いたから…クラスの子に連絡入れたのっ!」


満面の笑みで、俺に抱き付いて来るリンダ。


「あぁ~…可愛いよぉエルちゃん。お持ち帰りしたい、くんかくんか…」


「ちょあ~!」


安心と信頼の、斜め45度チョップだ! 効果は抜群だ!


「ほげぇ!?」


…女の子が出して良い、悲鳴じゃないぞ?(呆れ)


「はぁはぁ…なんて魔性の可愛さ。抗う事を…投げ捨ててしまったよぉ!」


「投げ捨てるなし」


むぅ…段々と症状が悪化してるなリンダ。

こんな子だったのか…これ以上悪化しない事を祈ろう。


「まったく…ちったぁ、自重しやがれ」


苦笑するガンズロックとフォクベルト。


「エル…本戦出場おめでとう」


「ありがとな! ヒーちゃん!」


ヒュリティアも来てくれていた。

あぁ…今日も、ふつくしぃ! 艶のある銀髪と褐色の肌!

リンダの件が無ければ、俺がヒュリティアに同じ事をやらかしてたかも知れんな。

気を付けよう…


「ははは…よぉ、食いしん坊! 相変わらずモテモテだな?」


「おっす! マフティと、てっちゃ!

 お? ゴードンとわらら、ブルトンにダイブルトンも元気そうだな!」


肩にてっちゃを乗せた、マフティが挨拶をしてきた。

ゴードン達も揃って、観戦に来てくれていた。

…お? 今日はてっちゃ、水色のワンピースを着てるな?


「へへ…どうよ? 裁縫上達したろ?」


「見事な裁縫だと感心するが…まだ、上達の余地があるな」


ちょっと、縫い付けが甘い所があるが…ふむ、及第点を上げれるな!


「うお、厳しいな?」


「その内、手解きをしてやろう。

 俺の裁縫は、ちょうぱわー! 靴下の穴など瞬殺出来る程だ!」


「確かに…エルちゃん、お裁縫上手だよねぇ?

 教室で良く、靴下直してるもんね!」


ふふ…伊達に、独身中年やっていなかったぜ!

裁縫が出来る出来ないで、出費がまるで違うのだよ!?

これは、一人暮らしなら出来る様になっていた方が良いぞ~?


やり過ぎて、クマちゃんのぬいぐるみを完成させた程だ!

…部屋に残して来たクマちゃん。どうなってるかな…?(未練)


「しっかし、良く本戦に出れたな…俺達、一勝も出来なかったぞ?」


「あれは、ダナンがゴーレムに…武器乗せ過ぎたのが原因だろ?」


「そうだよぉ、ごーれむかわいそうだったよぉ!」


「武器のドカ盛りはロマンだろ!?」と、言うダナンに…呆れるリック。

それに、たぬ子か…珍しい組み合わせだな?


「ダナン達も予選に来てたのか?」


「まぁな! 直ぐ負けて帰ったけど…」


「でも、すっごくたのしかったよぉ!」


「若干、楽しめない奴がいたがな」


「ぎぎぎ…」と悔しがるダナン。…何があったんだろう?


ダナン達もゴーレムを持って来ていたので見せて貰う事にした。


「コイツが俺の相棒『ハンジョウ』さ!」


ダナンが目せてくれたのは、人型のブロンズゴーレムだった。

色は、そのまま銅の色が生かされているので、非常に綺麗だ。ぴっかぴか!

変わっているのが足で、逆関節になっているようだ。


「ジャンプが得意なゴーレムなのに、武器積ませまくったせいで

 動けないまま、武器に押しつぶされちまってな…

 最初っから二対三じゃ、勝ち目ね~よ」


リックが呆れて愚痴をこぼす。


「…自滅だったのか」(呆れ)


ロマンは分かるが…限度があるだろ?

俺は必殺の『憐れんだ目』を、ダナンに浴びせた。

更に…じと目で、威力は危険な領域に突入する!


「俺を…そんな、憐れんだ目で見ないでくれぇ!!」(白目)


ビクンビクンと、痙攣して倒れ込むダナン。


痙攣しているダナンの元に駆け寄り、背中を擦ってあげている健気なハンジョウ。

ダナンには過ぎたゴーレムだ…

手の掛かる、ご主人に当たっちまったな? ハンジョウ。


リックが見せてくれたのは…スケールゴーレムと言う、珍しいゴーレムだった。

要は鱗の生えたゴーレムだ。姿は、緑色のニワトリっぽい…奴だった。


「クックも、頑張ったんだがなぁ…」


クックと呼んだゴーレムの頭を撫でてやるリック。

目を瞑って、気持ち良さそうにしているクック。

仲が良くて何よりだぁ…


「ぽんぽも、がんばったもんね?」


プリエナが話しかけたゴーレムは…ゴーレム?

ぬいぐるみじゃないのか?


「それもゴーレムなのか?」


「ごーれむだよ? こっとんごーれむ!

 ふわふわで、かわいいでしょ!?」


うむ…たぬ子が狸のゴーレムを愛でる。…親子か!?

実際、ぽんぽは…ふわふわして、抱き心地が良さそうだった。


「色んなゴーレムが居るんだなぁ…奥が深いぜ」


「そうだな、だから…大人も楽しめるんだろうな」


そうだな、対戦した人も子供から大人と幅広かった。

今思うと凄い事だな? しかも皆、本気で対戦している。

これは、良いホビーだぁ…


「へへ…エル! 出るからには優勝だぜ!?」


「任せておけダナン! 俺達が優勝だぜ!!」


がしっ! と腕を組み合い、優勝を誓う。

皆に見送られて、ライオットとプルルの元に向かった。

脱字 縫い付けが甘い所がるが  を

   縫い付けが甘い所があるが に修正


修正 ポンス醤油を、ポン酢醤油に

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[気になる点] 不足:進む 「あぁ、必ず私達も決勝まで勝ち進さ…待って居てくれ」
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