表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
食いしん坊エルフ  作者: なっとうごはん
第十一章 The・Hero
509/800

509食目 シングルナンバーズ

 ◆◆◆ プルル ◆◆◆


 ミルトレッチ砦防衛戦は熾烈を極めた。圧倒的な数に物をいわせる鬼の軍団、それに対する僕らモモガーディアンズの兵力はあまりに少ない。

 休む暇など与えぬ、といわんばかりに波状攻撃を仕掛けてくる彼らに対し、僕らはローテーションによる防衛組と休憩組を作り対抗する。だが、兵力に乏しい僕らにとって、砦を護る者が少なる、ということはさまざまな不具合が生じる事となった。


「敵襲!」


 真夜中に伝令兵が血相を変えて宿舎に飛び込んできた。その声に反応してベッドから飛び起きる僕たち。もう何度、こうして飛び起きたか分かったものではない。


「ちくしょう、ここ二週間、まともに寝れたことがありゃしない!」


 ダナンがそう叫んでベッドから気怠そうに降りる。彼の目の下には大きな隈ができあがっていた。いや、寧ろ目の下に隈ができあがっていない者を探す方が困難だ。

 そのまま武装し戦場へと向かう。寝巻に着替えて休む者など当然いない。身嗜みを整える暇などもない。そんな時間があるのであれば睡眠に回したいからだ。


 砦内に設置されていた小さな鏡に映る自分の顔をを見て、僕は思わず立ち止まる。


「……酷い顔」


 僕は再び駆け出した。悪鬼が蔓延る戦場へと。






 それから季節は移り行き、雪がチラホラと舞い降りる冬となった。降り積もる雪は足元を不安定にし不測の事態を招く。冷たい風が体の熱を奪い心までをも冷たくしてゆく。


 あれから、どれほどの長い時を戦ってきたのだろうか? 時は十一月十七日、つまりは二ヶ月と半分程度の時間を戦ってきたということだ。


 その間、多くの仲間たちが命を落とした。親しくない者、親しい者、分け隔てなく鬼たちによって奪われてゆく命に理不尽さと絶望を覚えつつも、そうはさせじと武器を振るう。


 そんな僕らは、今日も戦場にいた。


「おいぃ! 右側の防壁の弾幕薄いよ! 何やってんの!?」


 食いしん坊の怒号が飛ぶ。攻め寄せる鬼の群れ、無限にどこかから湧き出てきているのではないかと錯覚するほどに連中は大地を埋め尽くした。


 個々が強力な能力を持つ僕らであるが、それは状態が万全であることが条件だ。こうも疲弊した状態では、満足にその能力を活かしきることなどできようはずもなかった。

 そんな僕らがここまで砦を護ってこれたのは、ゴーレムたちの活躍があってのことだった。


 特にシングルナンバーズの戦闘能力は筆舌にし難い。彼らの戦闘能力は鬼の将たちをも上回り、時には単機突入し討ち取ることすらあった。


 その中でも、白が目立つ機体【ファストス】は群を抜いている。シングルナンバーズの中では最も汎用的な能力を与えられているとのことであるが、彼の戦いぶりを見る限りではそのようには見えないからだ。

 ファストスの武装は極めてシンプル、魔導ライフル、そして魔導光剣のみ。今日も彼は、たった二種類の武器を自在に操り鬼を葬り去ってゆく。


「そっちに行ったぞ!【ツゥトス】、【スリトス】、迎撃頼む! だぁぁぁっ! ライオット突っ込み過ぎだ! 戻れっ!」


「えっ? うおぉぉぉぉっ、囲まれた!」


「えぇい、構わん! ぶっ放せ!」


 食いしん坊の指揮に従い、上半身だけが異様に大型の二機が防壁を破壊せんとする鬼に向けて巨大な腕の先にある十本の指を突き出す。そして、その指から放たれるのは魔導装甲をも易々と貫く破壊光線だ。


 ズビュゥゥゥゥゥゥゥゥ……キュドォン!


 破壊光線が魔導装甲兵に命中し、周囲を巻き込む大爆発が起こる。そして、その爆風に吹き飛ばされてライオットは無事に生還した。随分と荒っぽい救出方法である。


「殺す気かっ!?」


「なら一人で突っ込むな!」


 食いしん坊の命令には絶対服従、それがケンロクを除くシングルナンバーズの特徴であった。一応は敵味方の判別は付くようではあるが、それがたとえ味方であっても食いしん坊の命令ならば容赦なく行動に移す恐ろしさを持っている。

 食いしん坊であるなら間違いはないだろうが、それでも恐ろしいことには変わりない。


【ツゥトス】、【スリトス】は完全に同型の機体であり、兄弟機であるとも言えた。武装はその指先にある十本もの破壊光線のみ。だが、その絶大な殲滅力によって多大な戦果を挙げてきた。

 しかしながら非常に打たれ弱く、数度に渡って中破を経験している。絶大な攻撃力の代償が装甲の薄さとなっていたのだ。


「ツゥトスとスリトスの護衛を怠るな!【フォトス】、【ファイトス】の装甲、まだ持つか!?」


「出る前に替えたぁ! エルぅ! そっちに行ったぞぉ!」


「分かってる! ガンちゃん、引き続きフォトスとファイトスの面倒を頼む!」


「おうよぉ!」


 攻撃力特化型のツゥトスとスリトスに対して、フォトス、ファイトスは防御力に特化した兄弟機だ。何もかもが正反対な二機の外見は下半身が重厚であり、代わりに上半身はほっそりとしていた。

 この二機の攻撃手段は頭部バルカン砲のみ。お世辞にも攻撃力があるとは言えなく、彼らが鬼を撃破したとの目撃情報は一切ない。

 だが、彼らの仕事は鬼の撃破ではなく、護衛にあるため、たとえ鬼を撃破できずとも問題に問われることはなかった。


 魔導装甲兵から放たれたキャノン砲の一撃を、脚部から上半身を覆うかのごとく伸びる装甲でもって跳ね返す。そのさまは、まさに鉄の城。二機の守護者たちが二対の巨砲を護る。


「エルティナ! エドワード殿下の部隊が苦戦!【ユウユウ爆弾】を要請してるぞ!」


 ダナンは主に食いしん坊のサポート役に徹していた。それに加えてGDモモチャージャーを身に纏う彼は桃力の供給にも気を砕いている。更には情報の伝達役と一人でいくつもの役目を果たしていた。

 彼が直接戦闘に加わることはないが、最早彼なくして戦況を維持できない、とまでささやかれ始めている。


 事実、彼の正確な情報に何度も命を救われてきた。僕は彼に、戦うだけが全てではない、ということを教わったのである。


「了承! ユウユウ閣下を投下して差し上げろ!」


 無茶苦茶であるが最近の彼女は、苦戦している部隊に目掛けて投げ込まれる、という扱いを受けていた。しかし、そのことには不満がないらしい。戦闘狂の彼女にとっては都合が良いとかなんとか。


 投げ込む役はブルトンが担当していた。よって、彼が活躍するのはユウユウを投げ込んだ後になる。


「クスクス……それじゃ、よろしく。いい場所にお願いするわね」


「……約束はできん、行くぞ」


 ブルトンはユウユウの大きなお尻を抱え込み、敵兵が密集する場所目掛けて豪快に放り投げる。上空から降ってきた少女に戸惑う魔導装甲兵たち、そして……すぐに惨劇は始まった。

 被害者がどちらかなどは言うまでもないだろう。


 彼女の投入によって戦況は大きく動くことになった。過剰な戦闘能力を持つユウユウ目掛けて魔導装甲兵たちが殺到したのだ。

 これにより、敵の陣形が崩れ大きな隙ができあがる。この隙をフォクベルトは見逃さなかった


「エルティナ、敵の陣形が崩れた! 一気に崩そう!」


「おうっ! フォク、【シクトス】を突っ込ませる! カバーよろしく!」


 一際巨大なゴーレムが鬼の大群に突入した。それは胴体だけが異様に大きなゴーレム【シクトス】である。


 この機体はとにかく頑丈であり、戦闘中に破損したとの報告は上がっていない。しかしながら魔力の消費量が莫大であり、長時間の戦闘はおこなえないという欠点がある。

 そしてなによりも、一度仰向けになると自力で立ち上がれない、という致命的な不具合があった。巨大な体に対して手足が短過ぎるのである。

 そのようなデメリットを抱えているシクトスであったが、そのデメリットを補って有り余る能力を彼は有していた。


「まっ」


 シクトスが攻撃を知らせる声を上げる。その身体に似合わず可愛らしい合成音だ。だが、その後に彼の胴体から放たれる拡散熱光線は凶悪の一言に尽きる。

 有効範囲は前方の広範囲に及び、その範囲内にいる者は【敵味方】分け隔てなく撃ち貫かれるのだ。あまりの熱量のため、命中した瞬間に蒸発してしまった魔導装甲兵もいた。

 このことから、彼を突撃させる、ということはタイミング的に勝負を掛ける時だということになる。


「うっし、崩れた! 俺もぶっこむぞ! プルル、セトスとエイトスも連れて行け! ファストス、おまえは俺と来い! ライオットは一人で突っ込まないように!!」


「え~」


「え~、じゃない! 今度は当てるぞっ!」


 相変わらずの二人にクスリと笑ってしまう。若干、肩の力が抜けて良い感じになった。


「さぁ、行くよ! セトス、エイトス、ケンロク!」


 僕はGDデュランダのバーニアを吹かし、穴の開いた敵陣に突撃した。その後ろについてくるのはセトス、エイトスの兄弟機。そして僕の相棒ケンロクだ。


 セトス、エイトスは完全近接型のゴーレムであり、両腕部が鋭いブレード状になっている。飛び道具などは一切装備されておらず、武装はその両腕の刃のみという極端な機体だ。


 スタンスとして近接戦闘が主体となるので、シングルナンバーズの中では最も重量が軽く装甲も薄く作られている。

 その分、加速力、機動性、継続戦闘時間が最も優れているのが特長であり、彼らが苦手とする遠距離による攻撃を仕掛けてくる敵をカバーできれば無双してくれるほどの戦闘能力を秘めているのだ。

 そんな彼らを援護する役目をケンロクは担っていた。


 正式名称【ナトス】……シングルナンバーズ最後の機体。


【ケンロク】とは、古代遺跡から発掘された際に大破状態で発見された彼を、お祖父ちゃんが長年にわたってコツコツと修理を重ね、それが完了した際に名付けたものであり、本来の名は【シングルナンバーズ・ナトス】が正しい。


 彼はその出生から他のシングルナンバーズとは違い、常に現代の技術でのアップデートがおこなわれていた。彼こそは現代のゴーレム技術のトップにいる存在である。


 ケンロクには古の技術で作られたシングルナンバーズのようなオーバーテクノロジーはほぼない。それはゴーレムコアの一部分のみであり、他は全て現代技術によって製作された最新鋭の物に置き換えられているのだ。

 それゆえに、その信頼性は他のシングルナンバーズとは段違いであり、パーツさえ交換すれば中破に陥ろうとも即座に戦場に復帰できるほどである。


 また、彼はラング改の指揮も担っている。かつての魔族戦争時もケンロクは彼らと主に戦場にあった。その経験は、彼を他の兄弟と違う道を歩ませる切っ掛けとなったのだ。


 ケンロクの指揮に従い、生まれ変わったラング改たちが戦場を駆け巡る。最も汎用的な彼らは集団戦でこそ光り輝く。それを後方にて二門の魔導キャノンで援護しながら導く。


「見えた……敵将だ!」


 魔導装甲兵の壁の向こう側に慌てふためく鬼の姿を発見する。もうひと押しすれば壁を切り崩せそうだが、そのもうひと押しが今は手元にない。


「ぬおぉぉぉぉぉっ! このバカちん共が! 回避する隙間もないくらいにぶっ放してんじゃぬぇ!」


 魔導装甲兵たちの弾幕によって被弾するX・リベンジャー。それでも殆どの弾を回避しているのは驚異的であった。

 お返しとばかりにヘビィマシンガンを連射する食いしん坊。傍から見ればヤケクソになっているようにも見えなくもない。


「逃げるヤツは鬼だ! 逃げないヤツはよく訓練された鬼だ! ふぁっきゅん! ふぁっきゅん!」


 あ、うん。これ、ヤケクソだ。パニック状態ともいうね。


「ふきゅ~ん! ふきゅ~ん!」『レディ』


 ずどどどどどどど!


『レディ』「ふっきゅ~ん! ふっきゅ~ん!」


 ずどどどどどどどど!


『えぇい、落ち着かんか! エルティナ!!』


 ずどどどどどどどどど! ぬわ~っ!?


「はっ……桃先輩? ふきゅん、落ち着いた、凄く落ち着いた」


『後でシーマに謝っておけよ』


 食いしん坊のヤケクソが功を奏したのか、頼りになる存在がフリーになったのである。

 そのために犠牲になったシーマには哀悼の意を捧げたい。


 ヴォン! ヴン、ヴン!


 上空から頼れる存在、ファストスが降ってきた。そして着地際に複数人の魔導装甲兵を魔導光剣で切り刻む。それを確認したセトス、エイトスは更に敵陣に切り込んだ。ここに敵将を阻む壁が崩壊したのである。


「な、なんなんだ!? おまえらは! もう死に掛けだって聞いていたのに!」


 そのセリフを聞いて、彼もまた捨て石に使われた将だということが判明した。このセリフをもう何度聞いたことだろうか。


「残念だけど、僕らは死に掛けてからが強いんだよ」


 魔導ライフルの引き金を引く、桃色の光線が鬼の眉間を貫き、彼を光の粒子へと転じさせた。抵抗も何もできぬまま退治される鬼の姿。これも何度見た光景か。


「慣れって怖いもんだよ」


 なんの感情も湧き上がってこない、心が麻痺しているかのような感じに恐れ、おののいたのはいつのことだったか。






 今日もまた、シングルナンバーズとゴーレムたちの活躍、そして尊い犠牲の上で切り抜けることができた。しかし、いつまでも上手く行くとは限らない。


 事実、僕らは限界まで追い詰められていた。勇者様だって生き物である限り睡眠は必要だし、歴戦の勇士たちだって精神的に限界はあるのだ。


 この戦いから数日後、僕らはミルトレッチ砦からの撤退を余儀なくされた。ドロバンス帝国の秘密兵器によって。

 ◆ SN・01・ファストス ◆


 古の時代に制作された戦闘型ゴーレム、そのレプリカとされている機体。

 十機存在しているシングルナンバーズの中では最も汎用的に作られた機体であり、どのような状況下の戦場でも活動できるのが強みである。

 また完全に人を模して造られているため五本の指を備えており、ありとあらゆる武装を装着できるのが強みである。

 シングルナンバーズのゴーレムコアは完全にブラックボックス化されており解析不可能になっている。そのため出力の幅が大きく安定しない欠点がある。

 尚、外見は【白いなにがし】を彷彿とさせる。

 戦闘時以外はだらしのない性格。しかも我儘である。


全高 185センチメートル

本体重量 270キログラム

魔導出力 1800MP~2750MP

センサー有効範囲 3200キロメートル

装甲材質 ネオダマスカス合金 オリハルコニウム ライトフェザー複鋼材

武装 魔導ライフル 魔導光剣



 ◆ SN・02・ツゥトス ◆

 ◆ SN・03・スリトス ◆


 砲撃特化型として制作された兄弟機。二機とも同じ性能であり、型番以外に相違はない。

 特徴的なのが極端に大きい上半身と極めて貧弱な下半身である。見た目的にゴリラを想像する体躯であるが馬力はそこまで高くはない。

 両腕部に存在する五指の先には破壊光線発射口となっており、同時発射することにより極太の光線として放つことが可能。一本一本別に放つこともできるので制圧力はかなりのものである。

 その反面、装甲は脆弱であり機動力も低いため護衛は必須となる。

 遠距離攻撃を主軸に制作されたためか遠回しに意見を言う。


全高・205センチメートル

本体重量 390キログラム

魔導出力 2600MP~5300MP

センサー有効範囲 5600キロメートル

装甲材質 ネオダマスカス合金 オリハルコニウム ライトフェザー複鋼材

武装 腕部五連装魔導キャノン×2



 ◆ SN・04・フォトス ◆

 ◆ SN・05・ファイトス ◆


 防御特化型として製造された古代ゴーレムのレプリカ。主にツゥトス、スリトスの護衛役として製造された。

 この二機の兄弟機には戦闘能力はほぼ持たされておらず、武装も頭部バルカン砲のみである。

 その代りに両脚部に上半身までをカバーする堅牢な装甲が装着されており、それは魔導キャノンを弾き返すほど頑丈に作られている。着脱も容易におこなえ、戦闘中であっても自力で交換可能。予備パーツは背中に装着できる。

 そのため交換し易くするためか上半身は細身であり、腕部も棒状になっている。また、腕部はある程度伸ばすことが可能。

 護衛のために制作されたためか大人しい性格である。


全高 250センチメートル

本体重量 410キログラム

魔導出力 1500MP~2230MP

センサー有効範囲 1600キロメートル

装甲材質 ネオダマスカス合金 オリハルコニウム ライトフェザー複鋼材

武装 頭部魔導バルカン砲×2



 ◆ SN・06・シクトス ◆


 シングルナンバーズの中では最も巨大な機体。その反面、手足は極端に小さい。

 圧倒的な防御力を誇り、生半可な攻撃では決して損傷しない。しかし、その巨体ゆえに稼働のための消費魔力が極めて多く、しかも一度転倒すると自力で立ち上がれないという欠点を持つ。

 それを補って有り余る攻撃力を持たされているが、サポートありきで制作されているため、運用には相当な工夫が必須になる。

 攻撃時に発する合成音が甲高くて可愛らしい。

見た目どおり、のんびりとした性格。


「まっ」


全高 580センチメートル

本体重量 2270キログラム

魔導出力 4600MP~26600MP リミッター解除時 168900MP

センサー有効範囲 3900キロメートル

装甲材質 ネオダマスカス合金 アダマンタイト合金 オリハルコニウム

武装 腹部拡散魔導キャノン 胸部熱光線砲 股間部魔導ミサイル



 ◆ SN・07・セトス ◆

 ◆ SN・08・エイトス ◆


 腕部がブレード状に作られている近接特化型戦闘ゴーレムの兄弟機。

近接戦闘が主体になるため本体重量は非常に抑えて作られている。また各部にスラスターが多く設置されており機動力はかなりのもの。

 背中にはブースターの代わりに魔力プロペラントタンクが設置されており継続戦闘時間は長時間に及ぶ。

 しかし、その代償として防御力の低下、地形適性が地上に限られる、などのデメリットが生じている。

 隠密性が高く排熱量が少ないため、特殊魔法〈カムフラージュ〉を発動しての諜報活動もおこなえる。しかし、好戦的な性格のため成功率は低い。

 彼らの忍者のような外観に過剰反応するのは珍獣だけである。


全高 164センチメートル

本体重量 89キログラム

魔導出力 890MP~1240MP

センサー有効範囲 1200キロメートル

装甲材質 ネオダマスカス合金 ライトフェザー複鋼材 オリハルコニウム

武装 腕部魔力感応型ブレード×2


 ◆ SN・09・ナトス ◆


 シングルナンバーズ最後の機体。別名ケンロク。

 背部のランドセルに装備された二門の大型魔導キャノンが特徴。これは後方に回すことによって大型のブースターとしても使用できる。

 基本的に後方支援気であるが魔導光剣やナックルカバーを装備しているので近接戦闘もある程度こなせる。

 頭部にはバルカン砲に加えセンサー類も強化されており、周囲にいるゴーレムたちとの綿密なやり取りも可能になっているため、指揮官機としての役割も果たす。

 ナトスは発掘時に既に大破状態であったが、当時のドゥカン・デュランダ技師に引き取られ、廃棄を免れている。

 その後、十五年の歳月を経て修理され、後に魔族戦争に投入。戦闘型ゴーレム・ラングたちと共に戦場を渡り歩いた。

 その出生も相まってゴーレムコア以外は既存のゴーレム技術を用いられており、信頼性は極めて高い。 しかし能力の限界を感じたナトスは、超技術を持つ地球出身の科学者ドクター・モモに強化依頼を提出し、それに臨んだ。

 そして地球の技術とドゥカン技師の集大成とも言える存在として生まれ変わり、幼い頃から見守っているプルル・デュランダと共に戦場を駆け巡る。


全高 268センチメートル

本体重量 146キログラム 全武装装備時 474キログラム

魔導出力 2180MP~8900MP リミッター解除時 19950MP

センサー有効範囲 8970キロメートル

装甲材質 ネオダマスカス合金 アダマンタイト合金

武装 強化型魔導キャノン×2 胸部魔導ミサイル×6 頭部魔導バルカン砲×2

   腕部マシンキャノン×2 スナイパーライフル 魔導光剣×2 魔導ライフル

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ