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しょーとすとーりーず③

(まず、歴史的背景を述べていくと、一般的に正義の側とされる体制を、重箱の様に大きく入れ子にしている一番外側のイレモノから、順々により小さい箱を収納していくというマトリョーシカ的構造が適用されていて、その、一番外側の最大の箱がすなわち太古であり、黎明であり、それは、権力と呼ばれるもののベクトルを最大限に左右し支配している権力の頂点(例えば神のようなもの)でもある。

この構造はそのまま闇の側の自由分子果てには闇の体制へと適用されているのである。正確には、一般的には、闇の分子とされていた力が体制にまわった瞬間に、それは、正義とされるのだから、体制へと逆転する直前までの闇の組織の全体をその構造が含んだ事となる。

そして歴史的な力の配置図が、言わば事務的に処理されこの世界のパワーバランスを形作っているのは、紛れもない事実なのである。

その事務処理性は、興味深い事に、近代的に悪を象徴しているヒトラーをも、体制側にいた期間がわずか1週間多かった理由で、正義の側へと振り分けているのである。)

細かい事はさておき、重箱の最小値、悪と、正義の対決の現在は、ケチ臭い犯罪と、取り締まりのいたちごっこを繰り返していた。ただし、最近大きな変化として、闇の側の累積によって、世界のパワーバランスが、大きく反抗分子へと傾いている事である。

そのパワーバランスの累積は、アフターマスとして、重箱を外へ外へと伝播し、経済も、自然現象も、体制の力だけでは制御できないレベルへと、世界を揺るがしている事だった。

よって、小さい重箱のケチ臭い戦いも、緊張感と大いなる戦略を持ってなされる事となった。

その突破口は、正義の組織Pが、闇の組織Iへの面目躍如を果たすべく、これまでの歴史上の正義の立役者たちのDNA のアーカイブを使い、先端技術と財力を持って知力と行動力と体力と戦闘力と正義観と、闇の分子を抑えこむための全ての力を備えた、究極のヒーローを誕生させる事だった。

博士はにわかにほくそ笑んだ。

想像を遥かに超えた、超絶ヒーローが誕生したからだった。

かたや、闇の組織Iが送りこんだ正義の組織Pの肩書き上チーフであるスパイの情報で、ヒーローを討つべく、すでに闇の組織Iのマッドサイエンティストは、これまでの犯罪の歴史を結集した、超絶悪玉DNA 、モンスターを生み出したのだ。

世界の情勢は、危機に瀕している。ヒーローよ、テロにまみれたこの荒野を駆け抜けるのだー!


・・・博士は、まいっちまった、と思わずこぼした。笑うしか無かった。正義の力と人類の知恵と技術の結晶であった…はずのヒーローが、博士の人生史上、否、人類黎明以来最大の失敗作を、もはやモンスター以外名付け様のない代物を作ってしまった。

愚鈍も愚鈍、ポンコツ、錯誤、基地外の極致である。

正義の軍隊が、ギリギリの戦略で勝機を見出だそうとしていた直中で、ヒーロー失格、生まれてすみません、よろしく、正義の軍隊を破壊殲滅し、闇の部隊を援護し、世界の秩序を滅茶苦茶にしてしまった。

黙示録とは、この事だった。

世界は荒廃してしまった。


待てーい!!!!!!

闇の荒野に響き渡る声、それは、闇の組織が作り上げた、犯罪と悪の結晶、世にも戦慄な化け物である。

この化け物、とても凝視に耐えられぬ醜い姿ととんでもない悪臭とは裏腹、こころのほうは、この世のものならぬピュアネスに燃えており、微塵もの悪意をも成敗する、正義の的を射るのはコイツ以外は見当たらないのだ。

果たして、世界の運命はこの対決の手の内となった。


正義の鉄拳がカオスを切り裂いたー。


遺された人類は、腐敗臭と感涙に咽びながら、世界の平和の幕開けを讃えていた。


咆哮ーーー!!!!!!

せ~うぃ~ぐぃ~ふぁ~くゎぁぁ~~つpppppp・・・


こうして、人類の平和は守られた。

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