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輝く森に
むかしむかし、イテルア王国という人間の国がありました。そう、今はたくさんの動物達が住んでいる、あのイテルアです。
そのイテルアの西に「輝く森」があります。
今は輝く森と言われるその場所は、かつて「黒い森」と呼ばれていました。
黒い森には人喰いの化け物が棲んでいて、中に入った者は生きて帰れないと言われていました。
今となっては、なぜ黒い森が輝く森と呼ばれるようになったのか、なぜ人間の国がなくなってしまったのかわかりません。
輝く森の中央には小さな石碑があって、まわりは花でいっぱい。
心の清らかな人がその石碑までたどり着いたなら、石碑の守人がいろいろな話を聞かせてくれるそうです。
でも、守人の話を誰も話したがりません。
誰に聞いても、教えてくれるのはたった一言。
守人は、約束を信じてずっとずっと……誰かを待っているそうです。
長い間お待たせしたあげく、短い終わりでごめんなさい。
次からは短編をぽつぽつ書いていこうと思います。
見てくださった方々ありがとうございました!