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闇の王子、影の王子  作者: チェル
三章───メルヘンな王子の役割編
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「メルヘンなんて…」





勢いよく扉を開けた俺だったが、その中の様子を見る前にそれどころではない場面に陥った。



俺の喉元には血にまみれた剣。


その先にはそれを持った顔の綺麗な女の子。


…思ってたんとちがう。


俺は嫌な予感がしながらも笑顔で対応する。

「えっと…、ゴメン。入るとこ間違えました。」


「間違えてないわ。ここが城の一番奥だもの。」

透き通るような綺麗な声だけど、厳しい口調で返される。


怖いね。なんかわかんないけど寒気がするね。


恐る恐る俺は口を開いて彼女に訪ねる。

「…一応、言ってもいい?」


「なに?」

剣を下ろさずに聞き返す。


「助けに来ました。」


()らないわ。」


だろうと思いましたよ。



カシリス王国のみなさん!!

こんなに王女が怖…たくましいなんて聞いてないですけど!?




──────────────



その頃、サリマーダ王国では。


「レグネスは無事だろうか…。いや、一応化物だけに“化物並の力”はあるが…。」


王はただ、自室で一人親バカぶりを発揮しているところだった。


「やはり、言っておいた方が良かっただろうか。王女は…」




──────────────




「よりによって、あなたが“助け”に来るなんて。最悪だわ。ここで殺してしまおうかしら。」


王女は何やら物騒なことを目の前で言っています。

見た目では想像もつかないほどです!!


「あの…、とりあえず剣を下ろしてもらえます?」


怖いので自然と敬語になってしまいます。


お願いだから睨まないで。

俺は何もしてない!…はず。


しばらく睨まれた後、王女はゆっくりと剣を下ろしてくれた。

警戒されまくってるけど。


「あなた、ホントにレグネス王子なの?なんか、気配が違う。」


“見た目”とか“感じ”とかでなくて“気配”ときたよ。

ランソワおばさんレベルだね!

もしかしたら、正体もバレてるかもしれない…。(ヒヤヒヤ)


「僕はレグネスだよ。この間記憶喪失になって、今までのことは何一つ覚えてないんけど。」

一応、記憶喪失王子を演じることにしてみる。


すると彼女は納得した様子。


頷きながら、警戒していた顔を普通に戻してくれた。


うん、普通の方がいいね!


「なるほど、それなら分からなくもないわね。」


分かってくれました!

これで俺も殺されずに済みそう。


()はそれで良しとするわ。」


…今のところは!





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