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闇の王子、影の王子  作者: チェル
一章──奔走、影の王子編
12/79

「王と愉快ななかまたち、1人目」





──────────────





目が覚めると、自室のベッドの中だった。


よかった、ランソワおばさんかは分からないけど、誰かが俺をちゃんと運んでくれたらしい。


部屋のなかは真っ暗だったが、人間ではない俺には夜目がきくので、部屋の隅々までよく見えていた。


今日の夕食も悲惨だったなー。

と言うか、まともな夕食を食べたことない気がする。



そんなことを頭のなかで考えていると、


カチャリ


と、ほんの僅かな小さな音がした。俺はとっさに寝たふりをする。

音のしたのは扉の方からではなく、ベランダの方からだった。


俺は人間よりも聴力がいいので音が聞こえたが、おそらく、普通の人間には聞こえなかっただろう。

まして、寝ている人間にとっては。



キィィー。


何者かが、部屋の中へ侵入した。そして、俺の近くへとやっで来る。


目を閉じたまま、俺は身体中の神経を研ぎ澄ます。


──────────。


きた!


俺は大きく、左の方へと転がった。

さっきまで、俺が寝ていた場所には鋭いナイフが突き刺さっている。


危なかったな。



俺の動きに驚いたのか、ナイフを突き立てた人物は少し遠くの方へ離れる。

俺はそいつの服装に何処か見覚えがあるのに気付いた。


王子(こいつ)を森に埋めていった、暗殺者たちだ。


「まったく…。予想はしてたけど思ってたより来るのが早いな。」

俺はボソッと呟く。


相手は武器を構えたまま、じっと俺のことを見ていた。


後々面倒にならないように、早めにカタをつけよう。



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