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鈍色の日常

録画で撮っていたテレビ番組で、太った芸人が汗だくになりながら激辛のラーメンを食べている。ワイプのアイドルが健気にコメントをしている。


そんな様子を流し見。いや、流し聴きしながら左手でスマホのニュースを確認し、右手でカップラーメンの麺を啜る。


明日も仕事なのにもう23時を過ぎている。風呂にも入らなければいけない。


ふとスマホをスクロールする指が止まる。俺はいつからこんなに色褪せた日々を送っているんだろう?


今年で35になったが、いまだに独り身で友達も少ない。


少ないというのは見栄を張ったかな。友達はいない。


昔から友達は居らず、ある意味一人には慣れているというか、一人が好きといえば好きなのでそれは問題ない。


しかし、どうにも日々に張り合いがないのだ。


この歳までおひとり様なので、趣味には事欠かない。アニメや映画、スポーツを観るのも好きだ。読書もたくさんする。ネット小説、自己啓発、教養本など色々読む。ゲームもそこそこやる。まぁ最近は集中力がなくて、買っては積んでの繰り返しなのだけれど。


何かに没頭してるときは確かに充実感を覚えたりもする。

でも、これが一生続くのか?と突然自分が自分に問いかけるのだ。


そうすると、言いようのない不安が募る。


腹に重くのしかかる不安感。上手く呼吸ができなくなる感覚。どうすればこの重りから解放されるのか、試行錯誤した時期もある。瞑想をやったり、ヨガをやったり。


確かに一時的には解放されたような気分になるが、また数日後には元に戻る。俺の日常には常に暗い陰が付き纏うようにできているのだ。


生きているようで死んでいる。あるいは惰性で生きている。それが俺だ。


人生なんて別にどうでもいい。そう考えていた俺に、神は祝福を与えてくれた。






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