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第1魔法学校

「うらああああああ」

「ぬぅうううう」

「ぎぬぬらぁああああ」


さくらこたちは、飛び交う魔法弾の間を必死になって走っていた。

「壁を作れ!アルベーラム!」

「あそこに術者が、風よ撃ち抜け!ガルダリオン!」

「取りこぼしたのは、私が!ゼロズソード!!」

まつりのゴーレムが魔法弾を処理し、アンリが風で道を切り開き、さくらこが敵を切り倒す。3人の連携が様になってきており、参加者も目を見張るものとなっていた。


第1魔法学校に来て3日目。ひたすら訓練に励んでいた。

第1魔法学校は世界樹の1番大きな中心の幹の中にある。魔法を戦闘に用いることに長けた魔法学校だ。魔法都市マジブロッサムの顔として、荘厳な建築物が校舎になっており、格式高さを感じさせる。そこの演習場。魔法で拡声された声が次々にダメだししていく。


「17番、召喚魔法を発動中に、目線を送るな。召喚獣の目を自分とリンクしろ。視野と手数の多さが武器だろうが」


「18番~。風魔法の魔力掛けすぎ~。発動も遅すぎ~あくび出るわ~」


「19番!なんだ!そのぬるい太刀筋は!敵を切るのではない!予測し、未来の敵を斬るつもりで太刀筋を決めろ!貴様だけ、落第するぞ!」


「「「は、はい!!」」」


軍服を着た魔法少女たちにしごかれまくっていた。より実戦的な訓練を行うことで判断力を培うらしい。魔法少女たちは魔法少女たちで指揮官としての訓練になるらしい。さくらこたちの他にも第1魔法学校にたどり着いた20名余りが互いに模擬戦を行っている。

「くそっ!なんだってこんな!」

「おい、17番。口答えすんな。よーし、2番、6番7番。17番を狙え」

「くそがああああ!!」

「マツリ。敵を増やさないで」

「うるせぇ!ちくしょう!」

涙目になってるマツリを見てアンリはため息をついた。

「魔装、、」


「はーい、18ばーん。昨日も言ったけど、魔装に頼らなーい。魔装が今メジャーじゃない理由知ってる~?ばかなの~。消費魔力がデカすぎるんだよ~。わかる~?」

「むかっ!」

「ア、アンリちゃん、上から来たよ!百花繚乱流、向日葵!!」

「いっ!」「うわっ!」


さくらこの刀がアンリの髪の毛と、マツリの頬を掠める。

「19.バカが!味方が居るとこで向日葵なんか使うな!!使うなら工夫しろ」


「す、すみません!」



第1魔法学校での試練。

実践魔法活用能力の向上。

第2魔法学校で、術者の想いが魔法に影響することを学んださくらこたちは、それを自分のものにするために鍛錬を重ねていた。


最終試験内容は 最後の5人になること。人数の絞り方は明かされていないが、既に2人が失格扱いされている。

ミーナ・アイーフ校長が初日に伝えたこと。

「魔法少女と封印されていた化け物が交戦した。封印が解けるのも時間の問題だ。安心しろ。ここは世界で最も強い魔法学校だ」

魔法少女たちが敗れたことは伝えなかったが、さくらこはどことなく察していた。

「時間がないんだ。早く力をつけないと」

先輩たちの安否は心配だが、自分にできることをしないと。





「やぁ、勇者ちゃんこんにちは。」

「おい、誰だ、部外者は引っ込ん」


そこまで、喋った魔法少女は、蹴り飛ばされた。タコの足によって。


「君を喰らって、魔女を殺る」

全身の毛が逆立つ。こいつは。

「蒼拳、、だったかな?」

タコの足に灯る蒼い炎を振り消す。

「「貴様!!」」

直ぐに魔法少女たちが彼に魔法を放つが、一瞬で盾で防がれ斬撃を受ける

「獅子盾、と、百花?繚乱、竹突き」

軽く受け流され、切り裂かれる。

「いやあああ」

悲鳴があがる。

「うるさいな。勇者ちゃんにようがあるのに、ねぇ」

少年の姿に異様な魔力。間違いない奴だ。でも、それよりも。

「あ、なた、まさか、先輩たちを」

「食ってやった。君がメインディッシュだよぉ。勇者ちゃん❤︎」


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