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リザルト

会場はザワついていた。

『今回の賭け試合。反逆の小熊にベットした方は極少数。物凄い払い戻しになりそうです!』


「お、俺の全財産があ」「あの野郎負けやがって!ぶち殺してやる」「それよりもライオリアの三女やばいな。」「次の試合はいつだ!」「魔装に使い手が2人も勇者の近くにいるのは厄介だな。」「かあちゃんに怒られる」「くそ!必ず勝てるっていったあのペテン師やろう。」



担架で運ばれた医務室で4人はベットでよこになっていた。なんでみんな同じ病室なんだよ。気まずいだろ。

「これで借金はなくなりそうだな。おめでとさん。」


「……姉貴。」

「マツリ。友達は大事にしろよ。……あと、これも」

1切れのノートを差し出した。

「これは?」

「はじまりの魔女のノートだ。魔装使いがいるなら、やくに立つだろう。……お前も強くなったんだな。マツリ」

その言葉に嫌味はない。素直に受け取ろう。


「みなのしゅう、無事かにゃ」

しばらくして、ニャルゴが病室に入ってきた。何やらホクホク顔だ。

「なんだかうれしそうだねにゃるごちゃん」

「大もうけにゃ!大もうけにゃ!全財産をさくらこちゃんたちに賭けたら、すんごい金額になったにゃ!さくらこちゃんたちのもわたしの借金も全部返しても、おつりがたんまりにゃ!」

これで懸案事項はクリアした。先に進める。

「……姉貴、」

「いきな。バリューのカラクリに気づいているなら、もうクリアできるだろ?」

バリューは、価値あるものを代償に魔法を放てる。だが、その価値を決めるのは自分自身。

「がめついキンギョ姉の考えてることは、せっかくだからたんまり金を稼ごうって魂胆だろう。だから、第二魔法学校以外では使えない。」

「じゅあ、あたしの魔法も」

マツリは両手を見た。

「真名を呼んだんだ。召喚自体はできるだろうが、再生力や強度は落ちるだろうな。魔力を磨け。……傷は治療して貰ってんだ早く行って試験合格してきな」

「じゃあ」

「おう。マツリまたな。春風。ガルダリオン。妹を頼むぜ。」








1人になった病室に足音が近づいてくる。

恨みを買っているものも多い。

布団の中で杖を握る。

「ハナビさん無理しすぎなんすよ」

扉を開けて入ってきたのはマツリ部の面々だった。

「敗者は襲われるのが常なんで俺らやってきました。」

「ここは俺たちが死守します。」

「マツリちゃん凄かったっすね」

「……あたしがもっと強かったらな」

マツリは己の心の弱さに負けてしまったことを悔いた。過去を変えることも、謝って許されるわけでもない。やることをやるだけだ。

「母様に連絡をとる」

マツリ部の最後の一人がドアにカギをかける。

「……お前ら」

「そのお母様からご命令です。貴方も仮面を付けなさいと」

一人が白い仮面を取り出す。逃げようとするも両手足を押さえられ、動けない。

「……くそっ」

「今から魔法少女ではなく勇者騎士団の時代です。貴方もその一翼になってください」




「「「バリュー!」」」

さくらこたちはバリューで岩を砕くことに成功し、次に進む。価値は己で決めるもの。という仕組みを利用し、思い込むことでなんの変哲もないゴミですら魔法にかえることができた。

「よくぞクリアしました。次は第1魔法学校です。」

さくらこたちは、次の学校へ進む。




緊急通信。各機関に連絡。

「マジカルブルーが意識不明の重体。マジカルリッチとマジカルブラッドが行方不明。帰還した重症のマジカルワサビの報告によると、襲撃者は怪人の封印を破壊。マジカルオウルと名乗る仮面の女。但し過去の変身者とは違う模様。注意されたし」


「我らライオリア家は、魔法学校側に抗議を言い渡します。私のかわいい子供たちを傷つけられて、心痛めております。今後支援はせず、市長の新たに造られる騎士団に出資いたします」



「魔法少女は敗北した。これは由々しき事態だ。ワルス市長の名のもとに勇者騎士団を設立。団長として、わたしが自ら付く。ちまたで噂になっている少女の勇者は、偽物だ。先日も第2魔法学区で借金をした上、コロシアムで敗北。仲間に救われる事態だ。弱すぎる。よって私は息子を新たな勇者に位置づける。」


「1次試験をクリアした生徒たちが第一魔法学校に到着。28名。これより訓練に入る」



様々な情報がラジオから流れてくる。2人白衣をきた人物がラジオを真ん中にテーブルを囲んでいる。


「よぉ、久しぶりだな。ガリレオ」

「この世界線で直接会うのは初めてだな教授(プロフェッサー

2人とも穏やかに話始める。



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