表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/105

研究室

モニターに映し出されたのは体育館。

「いやいや、なんもないじゃないですか、先輩」

「【蒼拳】からの要請だ。気を抜くな。」

2人は杖をだし、警戒をしている。

「どうやら勘づかれてるみたいだな。どうせ見つかるなら役にたて、ポチッとな」

教授はボタンを押し体育館の魔法が作動する。

生徒会からの要請でちょうど見に来ていた守衛たちが、その現場に遭遇する。

床の魔法陣から怪人が現れる。ピチピチと水音を立てて、網タイツを履いた巨大な手足つきの魚が召喚された。

「さーけさけさけ!我が名はサーモンダイヤモンド!」

「なんだこいつ」「いいから撃て!」

即座に魔法を放つ守衛たち。モニターには、閃光が飛び交う。

「ははは先輩!こいつ弱いですよ!」

「おい!油断するな!怪人は」

先輩の守衛が警戒を促すも

「おせーよ」

怪人がその場で爆ぜる。あたりには、キラキラした赤とオレンジのボーリング玉くらいの卵があたりに散らばる。

「さーけ、さけ、、さ、け、いくらボンバイエ!!!」

事切れる寸前に放出された卵が一斉に孵化する。

「「「「「「「さーけさけさけ!」」」」」」

「ひっ!」「ちっ!」

2人の守衛は必死に魔法を放つも、次々に産まれる怪人の波に飲み込まれてしまった。





モニターを見ながら教授プロフェッサーと呼ばれる彼女は、助手に促す。

「さてさて、今回のこいつは、ランク入りできるかね。ブロンズ・品目書カタログを持って来てくれ。」

「はいよ」

彼女のタブレットにデータが送られてくる。今まで制作した怪人たちだ。立体映像を空中でスライドさせながら、吟味する。

「ここ最近は納豆、オクラ、めかぶ。やけにネバネバしてんな。健康ブームでもきてんのか?」

「粘り気のある怪人のほうが根性があるとかで」

「彼女も、もの好きだね。シルバー・品目書カタログは?」

「稼働してるのはこんだけっすね」

シルバーは魔法少女を撃破した怪人ですからね。数は一気に減りますよ。ガーネットホーネット。撃破した魔法少女数2人。オーラオーガ。撃破魔法少女数3人。全滅クリーン女王クイーン撃破魔法少女数12人。このあたりは、結構話題になりましたからね。」

「今回のサーモンくんはどこまでいくかな。彼をとめるのはだれだろうな。【蒼拳】か【処刑人】か【炎牙】か【雷獅子】か。データをとらせてもらうぞ。魔法少女ども」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ