最終決戦2
「まずは、あんたと、バロスを切り離す!」
「貴様、記憶が。」
「ミナト先輩力を借ります。蒼拳!!」
さくらこの拳が蒼く燃える。その輝きは刀身を輝かせる。
「マジカルブルーの、」
「桜一刀流、蒼拳芝桜!!」
地を這う斬撃。超低空姿勢から繰り出される斬撃に思わず飛び上がる。
「黄金腕ッ」
身体強化されているさくらこは躱し、腹に拳を叩きこむ。
「おらぁ!ギロギロチンチン!ギロチンチン!そして、会長の!」
殴りつけた拳から、鎖が現れ市長の手足を拘束する。体を捻り、全力で振るう。
「桜一刀流!!拷問向日葵!!」
「炎大蛇!氷龍!」
2本のムチがしなる。バロスの魔法だ。魔法はその人の精神と結びつきがある。
「いまなら!戻ってこい!私はもう、色なしなんて、呼ばれないくらい、色んな魔法を使えるようになったんだ!いつまでも寝てんじゃねぇ!」
「この身体は、僕のだ。今更、何をやろうとも。んぐ!」
さくらこは、思いっきり頭突きを食らわす。さくらこの額が割れ、血が流れる。
「黙ってろ!あんたの兄ちゃんちゃんと生きてるよ!!あんたが殺していいんかい!桜一刀流!」
「無駄だ!HAHAHA!僕の記憶を操る魔法は、記憶を消している。呼び起こせるもんじゃないのさ」
「だったら、今までの全てをもう一度叩きこんでやる!フィール0!!桜一刀流 零式!人生一本桜!!」
勇者魔法で、魔法による結界を破壊し、世界樹の記憶で見つけたバロスの記憶を注ぎ込む。
「んんあああ!小娘があああああ!ぺしゃんこになれ!!」
両脇から、黄金の腕が迫る。
今注ぎ込むのを辞める訳にはいかないっ!
「はあああああああ!!」
「さくらこは私たちが守る!魔装!ガルダリオン」「気にせず、全部やっちまえ!デルタ!アルファーレム!!」
2人が黄金の腕を弾き飛ばす。
「桜一刀流!勇者魔法!夜明桜!!」
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!」
白騎士の邪気が消えた。
ガシャンと鎧が砕ける音がした。ぼーっとした顔の少年が立っていた。
「ここは、、」
「よし!!んが!」
安心するのも束の間。弾き飛ばされた黄金の腕が一人でに飛びたち、さくらこを掠める
「なんだ!」
その手には、血が。
「しまった!」
黄金の腕はそのまま奥の部屋まで飛んでいく。
「軌道エレベーターの部屋まで戻れば、元の肉体がある。血は奪った最後に笑うのは、僕さHAHAHA!」
黄金の腕は、元のアロハシャツの肉体にもどり、エレベーターに触れる。
「ご所望の勇者の血だ!魔女め!」
「システムクリア。宇宙ステーション行き軌道エレベーター。まもなく発車します。」
よろめきながら、エレベーターの中へ。血が滴り落ちる。
「待ちなさい」
「しつこいぞ。魔女のレプリカ!」
「わたしは、勇者で魔法少女のはるかぜさくらこだ!!母さんのとこには、行かせないし、あんたの野望はこの世界線でおしまい、だ!!!」
さくらこはありったけの魔力を込める。肉体を、魂を、魔力の全てを注ぎ込む。
「マジックブースト、ソウルアーツ、神化真解、フィール4.」
「魔女を殺し、僕を見捨てた、この世界の全てを滅ぼす!!精算してやる!魔女に連なる悪の権化め巨人黄金腕」
「桜一刀流!!」
「黄金巨腕 大鏖殺!!
「勇魔桜風!!!!」
桜色の一陣の風が、金色の闇を切り開いていく。魔力の粒子がまるで桜が舞うように散っていく。
「まもなく、軌道エレベーターが発車します」
さくらこは、迷わず飛び込み、直後に扉がしまるのを感じた。拍子抜けするメロディとともに体が浮かび上がる。
「本日は軌道エレベーターをご利用いただきありがとうございます。快適な宙の旅を満喫ください。」