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第五話 最強勇者はテスト投稿の物語で、世界を終わらせてしまう

 城内には魔王がいた。


「ごはははっ! 勇者よ、姫は渡さんぞ」


「俺には、最強の剣と最強の盾がある」


「ごはははっ! 勇者よ、人はそれを矛盾と言うのだぞ」


「うるせーっ! 最強スラッーシュ!」


「ぎゃああああ」


 最強勇者は魔王を倒した。


 お姫様が現れた。


「ありがとうございます、勇者様。初対面ですが、流れ的にあなたに惚れなくてはならないので、好きです。結婚して下さい」


「いいよ」


 こうして二人は幸せに暮らしました。


「――となるとおもったか?」


 魔王は真の姿を現した。


「誰だお前は」


「私は、このクソみたいな話を書いた作者だ」


「あなたですね! 五話しかないのに、わざわざ章分けしていたのは! 何が目的です?」


「いいか? 私は作者。私を倒せば――」


「うるせーっ! 最強――」


「待て待て! 私を倒せば、この世界は終わってしまう。この先の物語は永遠に読めなくなるぞ!」


「うるせーっ! 先の読めない物語なんて最高じゃねぇか! 最強スラッーシュ!」


「そういう意味じゃなーい! ぎゃああああ」


                  完


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