空
思いつけば増やしていく予定です。
流れゆる 雲の向こうに 父の影
寒そうに 星がはく息 もう白く
雪色の 空より落つる 寒椿
振り向けば 凍空の果て まだ赤く
朝日ふり 色づき始める 銀世界
てのひらに 冬混ぜる風 鳴り響く
桃色の 美空の奥に 冬木立
頬撫でる 大路の角の 春一番
風光る 朝のさえずり 耳にして
青空に 片手伸ばせば 山笑う
花さそう 小さき庭の 青嵐
初夏の雨 錆びた心に 染みわたる
ぼんやりと 汽笛が紡ぐ 茜雲
鈍色の 水面ではねる 盆の月
木枯らしや まだ紅触れぬ 空の青
鳥一羽 群れ飛び出して 明日空へ