1なぜか助かってしまいました…
『おい、開けろ!!』開けたらどうなっちゃうの。
『魔女め…、なんと忌々しい…。』私…、何かした?段々、体が火照っていくのを感じる。あぁ、愛しの我が家が燃えていく…。。もう、ここで終わりかぁ…。
ハッ、ベッドから飛び起き腕を軽く さする。
「うわ、嫌な夢見ちゃったな。汗がびっしょりだわ。」
…っていうか。私、生きてる…!?え、どうなったの、愛しの我が家燃えてない。うん、あれ絶対 夢じゃ無かったよね!?空中にふわふわと浮かぶカレンダーを見ると。
「う、そ…。日付が…。。」
突然色々な出来事が頭を過り、私は頭を抱えて蹲った。嘘でしょ…、
「なんで5年前に遡ってんの!?」
齢17歳だった私は、明らかに背も縮み、顔も幼くなり……、12歳と言われても納得の見た目になっていた。
……、いやでも。これ頑張れば、バッドエンド回避できるんじゃないかしら!?
よーし、頑張るぜい!
と、張り切ったは良いものの。まず、私のハッピー幸せエンドがバッドエンドになった分岐点と、そのフラグを思い出さないと…。。うーん。やっぱり、王子にあったのが分岐点かしら。
確か、すぐ隣にある森で薬の材料を集めていたら、動物狩りにやってきた王子にあって…。。
『お前、魔女だろ?』
『あ、はい。』
っていう会話をして…。……ん?『魔女だろ?』『あ、はい。』??…はいって答えちゃ駄目だろうよ!!うわ、17歳の私、どんだけお馬鹿だったんだろ。私は、ノートにささっと書いた。【王子に『はい』っていわない】
…ん〜、でも、王子意外にも分岐点はありそうなのよねぇ…。あと誰と会ったっけ。騎士様にもあったかな、王子の護衛だった様な…。
うむ、とりあえず近々くるフラグはこれぐらいだろう。じゃあ、大好きな薬作りでもしよっかな。
***
…、もの凄い量を作ってしまった……。それに、気がついたら朝だし。やっぱり考え事しながら作るのは危ないな、気をつけなくては。
あ、そういえば!キッチンを漁ると、棚から小さい水晶の様なものが出てきた。そうそう、これこれ。主人を守る精霊の卵でー…。ん?これ…、、第三のフラグだわ…。
…で、色々と面倒くさくなってしまった私は、とりあえず森でコアの実狩りをする事にした。コアの実は、人間じゃあ扱いきれない代物で、とても危険。慎重に扱わなくてはいけないの。
…と、『ガサガサッ』
ま、まさか第一のフラグ、王子!?咄嗟に茂みの影に駆け込む、と。
「お前、何してる?」
後ろから、誰かが私の肩を掴んだ。