2話「女性のプライバジーを探るのってこんなに痛いんですね」
―前回までのあらすじ
俺事【遊星 麗】は、情けなく犬に突き飛ばされて階段を踏み外してしまい―なんと目を覚ましたら―!
何と異世界!異世界漂流物みたいに無双してやるぜ!そう思って鑑定したら強そうなスキル「は」あるが、なんとステータスが平均の半分!(予想)そんな時に通ったゴブリンを鑑定したらッー!
―目が覚めた?
ふぁ!?お、俺は一体何を・・・確かゴブリンを鑑定したら・・・思い出せない。何か恐ろしい事があった気がする。
―水要る?
「あ、ご丁寧にどうもありがとうござます。因みに貴方のお顔が視えないのですが近くに来られないのですか?」
なんだろう?恥ずかしがり屋さんか?可愛いなぁ
―だってさっき化け物って言ったじゃん
拗ねて感じで彼女は言った。
え?こんな可愛い性格の娘を化け物?誰だ!そんな非道な事を言った奴は!
「そんなこと言いませんよ!顔を見せてください。」
―本当に?
「えぇ本当ですとも」
彼女は、近くに寄って来てフードを降ろした。そして同時に彼女の顔をみて思い出した。
あ、あぁぁぁぁ
「さっきのゴブリン!?」
馬鹿な!?ゴブリンの性格がこんなにも可愛らしいだと!?完全に見た目が詐欺じゃねぇか!
―やっぱり醜いんだね、私は。
彼女は何処か寂しげだ。もしかしてこの世界ではゴブリンは人と同じく種族なのだろうか?
「もしかしてなんかの呪いで、そんな風になってるのですか?」
―失礼過ぎる心配してたのに。助けなきゃよかったかも。
やべぇ普通に怒らせた。
―私達低級妖精【ゴブリン】は大体こんな見た目。可愛くないでしょ?
彼女の話を聴くと、どうやら低級妖精が人間に【魔物】扱いされて狩られてるらしい。
「―はぁ、なら何故僕を助けたんです?はっもしかして僕を食べに!?」
先程まで気付かなかったがここは、洞窟だった。ならさしずめゴブリンのコロニーだろう。
終わったな(確信)第一章完ッ!
―さっきから考えてる事筒抜けよ?それに私達は、オークとは違う。
ま、まさかの筒抜けだと?こ、こいつ強い!(今更)
―ねぇさっさと出てって貰える?目が覚めたんだし此処に居る必要ないでしょう?
「アホか!お前みたいなのがウジャウジャ居るかもしれない森に戻れるかよ!ならお前と一緒に居た方がッ―」
何を言おうとしてるんだ俺は!?ま、まさかこいつ催淫系のスキルで操ってるのでは?
―は?一緒にですって?な、なにを急に。そんなこと言われたって何も出ないわよ?
なんか満更でもなさそう。まさか5320歳でしy
―余計な事を考えなければ良かった。あの時は気付かれてなかったけど、思考が筒抜けなら女性のプライバシーに関わる事思っただけで、拳が飛んでくるって。
―また意識飛んだ