13話「出会ったホモークは族長と側近だった。」
あれ?もしかして、知り合い?そいえば、異世界のテンプレならゴブリンの次に強いのはオークだったな。
―オークの長、何で人間の村に降りてきてるの?人魔協定だと、盗賊以外襲わないって決められてた筈。
人魔協定?この世界では、人と一部魔物が手を取り合って居るみたいだな。
今まで読んできた異世界物とは少し違うな。なら、俺達強くなる意味ないんじゃ...
「ゴブリンの娘よ・・・昔とは違うのだよ、人魔協定が結ばれて190年ぐらい経つが帝国の領土だと、盗賊なんておらんのだよ...」
おや?他の異世界物なら帝国は悪役に回るのにこの世界だと、凄い治安良いみたいだな?
―そう、帝国は今大人しいのね。
「それよか、ゴブリンの娘よ。その男を此方に寄越してくれまいか?」
ひぃ!普通に話してたのに急に飛び火してきた!
―駄目よ。レイは、私の道なのだもの
「ほぉ?娘っ子遂に(春を)見つけたか。我々が出会った当初は、力のみを求めてた娘に遂にか...」
なんか、食い違いが起きてるような気がするけど、気のせいだろうか?
―そうよ、だから渡さないし、レイが他の人間を助けるなら私も助ける。
おい、なんか変な方向に進んでるぞ止めなければ。―その時後ろから冒険社らしき人がやって来た。
「おい!小僧と娘危ないぞ!相手はオークだぞ!」
面倒な事になって来たな...
―面倒な事になった。これじゃあ私戦えない・・・
今のミィティアは、緑色の肌に少し人間よりになった感じなのだが、ゴブリンだと知られれば冒険者も敵になるかも知れない。
「ゴブリンの娘っ子に(春が)アレが遂に来たからな...邪魔するのは無粋であろう。おい!皆の者、集落に戻るぞ!」
「族長!このままだと我々の数が!」
「側近であるお前が慌てる出ないわ、人間の雄なら罪人を要求すればもしたら要求が通るかも知れんぞ?」
―良かった...穏便に終わった
なんか、俺要らなくね?