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幼馴染から貰った魔法がチートすぎる  作者: 作者
1章 幼年期編
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08話 準備


父さんの師匠こと、フランツ婆さんはられから何かと理由を付けて僕を呼び出して僕に剣術を教えてくれた。

僕の適当なチャンバラ真剣ではなく、キチンとした構えとか、立ち回りとかだ。特に身体強化を前提の刀の使い方や、対魔術師戦を前提とした切り方は非常に参考になった。あ、あと対ゴリラ(脳筋父さん)の捌き方も教わった。(あくまで同等の身体能力になった上でのだか……)

忙しいはずのフランツさんが何故そんなに教えてくれるのか気になり聞いてみると、

「あたしを倒せるような子だ。今からそだてりゃ、国のためにもなる。今のうちからツバつけたいってことかな?。まぁ、別な個人的な理由もあるけど、それはおいおいね」

と、言っていた。

王都の騎士に伝わり更には国王にも話が通っているらしい。


そんなわけで2日に1回のペースでフランツさんのところに通い剣術を習った。フランツの所に行かないときは母さんと魔術の練習をした。


そして2週間ほどそんな生活が続くとついにゴブリンの集落が見つかったと報告が、上がった。

随分時間がかかったと思ったが通信連絡手段のないこの世界ではこんなもんだそうだ。この街からエルフの街まで5日はかかるらしい。エルフとの交流村で話し合いをして、エルフの村に帰ってそこから調査。発見後交流村で情報の共有をして、この街に戻ってくるまで移動だけで7日以上かかる。実質の調査は10日間くらいしかなかったのではないだろうか。


ゴブリンの集落はエルフとの交流村村から西に2日ほど歩いた所にあるらしく、今回は交流村に集合とのことだ。父さんは先に向かい他の衛兵や街の騎士達、あと、エルフの兵士の取りまめをするとのことだ。


ちなみにだが、騎士と衛兵との違いだが、騎士はフランツさんが所有する個人の(街の領主としての)戦力らしい。

アネモイ王国が自国の領地を守る為に各国との重要な拠点等、要所要所に兵士を派遣しているらしい。(この街の場合魔物からだが)その兵士と言うのが衛兵だ。

なのでこの街にはフランツ男爵の騎士とアネモイ王国の兵士が混在している事になる。

本来であれば領地を認められた領主が責任を持ち守るそうだが王国自体がかなり広いこともあり(正確な地図はないが本によると某合衆国くらいあるようだ)そこの領主が他国に寝返る危険性も、加味して監視の意味合いを込めて派遣している。

そのため他の衛兵のいる街は衛兵と騎士の仲が悪いそうだが、

この街は魔物という共通の敵の存在のため、比較的仲がいい。


以前は他の街と同様に仲が悪かったそうだが、それでは魔物から街や王国を守ることに支障をきたす為、フランツさんが当時活躍していて安定した職に就きたいと希望していた父さんを衛兵長にしてみては?と、提案したそうだ。


王都側も伝説級の剣の使い手でもあるフランツさんをなんとかこちら側に引き入れたいと言う考えもあり、その提案を飲んだそうだ。

おかげで僕の父さんの生活が安定しているのだ。

と、言うことを稽古の休憩時間にフランツさん本人に聞かされた。


「今こうして生活できるのはあたしのおかげなんだよ?

だかららさぁ。この前あたしが負けた事はあんまり言いふらさない手間おくれよ。わたしにも立場があるからさぁ。」


いい話を最後にぶち壊されました。

彼が僕に稽古をつけてくれる個人的な理由らしい



さて、話がだいぶされてしまいましたが今僕は母さんと買い物に来ています。

これから交流村まで馬車で行き、そこから歩いてゴブリンの集落まで行かなければならない。

僕には冒険者の装備はないから買いに来ているのだ。

この前の戦闘で折れてしまった幼刀【六歳】の代わりの武器も探さなきゃいけない。本当は同じ剣士?の父さんと買いにくるべきなのだか父さんはすでに交流村に向かってしまっている。

まぁ、一緒に来ても筋肉剣士の意見なんか聞かないけどね


「坊やが刀を使うのかい?サイズあったかなぁ?」


武器屋の親父が白い髭に手を当てながらこちらをみている。


「特注で作ってもいいけど時間かかるぞ?」

「明日にエルフとの交流村に行きたいので今あるのでなんとかなりませんかね?小太刀とかないですか?」

「そんな事言われてもなぁ、子どもで真剣ってか、刀を使うやつなんかいねーぞ。少なくてもこの街ではな。小太刀も今は品切れだ。木刀なら何本かあるけど…

ゴブリン退治に行くのに木刀持たせるわけにはいかないからなぁー」

んー。武器屋の親父さんとも話しながら店内を見て回る

「あ、投げナイフとかってありますか?」

「ああ、これなら10本あるぞ」

そう言って薄く湾曲した曲刀がたのナイフを見せてきた。

「では、それをください。あと、あそこにかかってる槍も」

「あぁ、あの槍大人用だがいいのか?」

「はい。あれをお願いします。」


母さんがお会計をしてくれている間に槍を手に取り確かめる。

僕の身長の倍の長さがある槍だ。先端には両刃の小さい剣付いている。

これならいけるかな?




そのあと母さんと防具屋に行ったがいい革鎧がなく、魔術師用のローブを買った。ゴブリンの集落は開けたところにあるそうなので茶色のローブにした。個人的には真っ黒なローブで背中に剣を2本しょってどっかのイキリ剣士にしたかったのだが……

母さんの反対にあい断念せざる負えなかった。今回は僕の安全をってことで母さんがお金を出してくれているのであまり逆らうわけにはいかない。いつかイキリ装備をしてやる!イキッてやるんだからね。

そんな感じで母さんに時々反対されつつ必要な物を買っていくと……




「ソラ君~。」


幼馴染のココが声をかけてきた。


「父さんから聞いたよ。ソラ君ゴブリン退治に行くんだって?いいなー。私も行きたいな~。」

「コーラさん、ココこんにちは。そんないいものじゃないよ。危険なんだよ?」

「え~。でも、ゴブリンだよ~?低級の魔物なんでしょ?」

「ん~。1匹なら弱いんだけど……。ゴブリンは数が多いから危険だんだよ。」


まだ6歳のココにはゴブリンの怖さはいまいちわからないようだ。


「ほら、ココ。ソラ君が困ってるでしょ。早くお昼ごはんの材料を買いに行くわよ」

「は~い。ソラ君じゃぁーねー。帰ってきたらお話聞かせてね!」


ゴブリン殲滅作戦のことは町中に共有されているので、街全体が緊張した雰囲気になっている

そんな中で子供の笑顔を見て周りの大人も元気づけられている。





さて、必要な荷物も買って、明日持っていくものをリュックに詰め込んで行く。さすがに武器関係は曲刀1本を残して母さんの魔法鞄に入れてもらった。そんな普段から大人サイズの投げナイフ10本に自分の身長の倍はある槍を持ち歩きませんよ。

出発は明日の朝一にエルフ交流村行きに馬車が出る。それまでは暇になってしまった。母さんはいろいろ準備があるらしく忙しく動き回っている。


「久々にステータスチェックするか……」


ふとそう思いステータスを確認する。

この世界にはレベルもあり、自分のMPも確認できるが、それ自体を確認しあったり、戦闘中に自分の状態を確認することあまりしない。以前そのことを母さん聞いたことがあったのだが逆になぜそんなに確認するのか聞かれてしまった。いろいろ話を聞くとこの世界の人間は自分の魔力保持量や自分がどの程度の魔力を操作できるのかを感覚でわかるらしい。感覚的には元の世界の自分の体重や身長みたいな感覚なのではないだろうか?少なくても僕にはその魔力の感覚は分からないから理解できないなー。

っと、その話を聞いた当時の僕は思っていたのだが1年以上もこの体でいるとその魔力の感覚ってのもだいたいわかる気がする。また、レベルについてもあるのが当たり前みたいな感覚がする。

なぜ、今までなかったのか…と思ってしまうほどだ。


[ソラ](遠藤 空)レベル19

魔力保持量(MP):98,000

最大魔力出力:45,000

最大魔力制御:45,000

使用可能スキル(魔法)

通常スキル

【生活魔法】

属性スキル(魔法)

【火属性魔法】

【水属性魔法】

【風属性魔法】

【土属性魔法】

【重力魔法】

強化スキル(魔法)

【身体強化】レベル1

【思考加速】レベル1

エクストラスキル(ギフト)

【時間魔法】レベル2

【転移魔法】レベル2

【成長速度UP】レベル1


おお、属性魔法で重力魔法が追加されている。っと言いつつも、

この世界の属性魔法って通常の物理法則や運動や熱量等のエネルギーを魔力を消費して書き換えることで起こる現象を後付で各属性に置き換えているだけなのでやっていることは一緒だからあまり進歩したとは言えない。

むしろ、このステータスの表示を作ったのはその辺のことをわかっていて作ったとは思えない。

作ったのは誰だか知らないけど……そのあたりのことは本にも載っていなかったから、勇者が作った。とかではないのだろう。では神様かな?


さてさて、ステータスを確認しないとわからないことが1つある

それがスキルの説明だ。一部魔法にはレベルがありそのレベルが上昇することで性能が上がるのはもちろんだが、新しい効果や技が使えるようになることがある。その時に追加された効果や新しい技、各スキルの詳しい説明を確認できるのだ。


今回僕は沙耶からもらった時間魔法と神様からもらった転移魔法のレベルが2に上がった。

スキルの詳細を確認する。

まずは時間魔法から……


【時間魔法】レベル2

体内時間を操作できる魔法。レベルが上がることで体を過去の状態に戻したり、意識を過去に飛ばすことができる。

・使用可能魔法(発動型)

【体内加速】自分自信に加速魔法をかける。通常の4倍に加速する

強化魔法の思考加速は思考のみを加速し周りがゆっくりに見えるのに対し、

こちらの魔法はゆっくりに見えてなおかつこちらは通常通り(相手から見たら高速に)移動可能


おお

時間魔法は1回使った時の加速が2倍だったのが4倍になってる。ってことは消費MPが実質半分になってなおかつ最大加速までの時間が半分になった。これはかなり優秀になったかな?

今のところの戦闘方法は体内加速を自分に重複して掛けて戦っていて、それで戦闘自体は特に問題なかったけどネックだった消費MPが多少解消されたのは助かる。

次は転移魔法


【転移魔法】レベル2

指定座標への転移が可能。レベルが上がるほど座標選択範囲が広がる

・使用可能魔法(発動型)

【視界内転移】視界内の最大2メートルまで転移可能


うん。こちらも純粋に強化されたみたい。視界内の1メートル以内の座標に転移だったのが2メートルまで伸びたから今までよりも長距離を飛べるって言うのと、こちらも移動時の連続使用回数を減らせるからMP節約になるな。


「ソラくーん。あそぼー。」


ん?リビングでスキルの確認をしていると庭からココが顔をのぞかせた。


「母さん、言ってきていいですか?」

「いいわよ。夕方になったら帰ってきなさーい」

「はーい。ココ今行くね」


さっきもあったばっかりだけどなんだろう?そう思いながら庭にでると白いローブ姿のココがいた。


「いいでしょーって、ソラ君も新しいローブ?」


あ、新しいローブを買ってもらって着たままだった。


「うん、明日からゴブリン退治に行くから武器と防具を新調したんだ。ほんとは武器も今までのが良かったけどさすがにゴブリン退治に行くのに木刀はまずいかと思ってさ。ココも買ってもらったの?」

「うん。今まではお母さんのお古を使ってたんだけど、お父さんがゴブリン退治に行く前に新しいの買ってくれたの」


ココのお父さんは今日の昼過ぎの馬車で向かったらしい。昼ごはんを家族で食べていたら急にお父さんがプレゼントしてくれたみたいだ。いくら戦力を集めたといっても相手は無数にいるゴブリンの集落だ。もしかしたら生きて帰れないかと思いココに買ってあげたのかもしれない。

でもココはあんまりゴブリン退治を怖いとおもっていないようでその深刻さが伝わらなかったみたいだ。


「じゃぁ、魔法の練習でもする?」

「ソラ君が教えてくれるの?この前のビューって動くやつ?」

そういえば父さんと母さんと模擬戦したときココは見てたっけ。

「ん~。あれは教えられないかもしれないけど、もっと役に立つ魔法を教えるよ」


さすがに沙耶からの時間魔法は教えることができない。ってかどうやって教えればいいのかもわからない


「そっか~。私もビュビューって早く動きなたかったのに…… でも役に立つ魔法ってなに?」

「基本的なことだけど、あとで絶対役に立つ魔法を教えるよ。じゃぁ、公園に行こうか?」



いつか僕は冒険者になる

その時に仲間になってくれそうな人を今のうちから強くしておく。

まだ、ココしかいないけど……

幼馴染育成計画を実行するのであった。


[ココ](8話時点)レベル7


魔力保持量(MP):2,000

最大魔力出力:600

最大魔力制御:400

使用可能スキル(魔法)

通常スキル

【生活魔法】

属性スキル(魔法)

【土属性魔法】

【格納魔法】





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