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幼馴染から貰った魔法がチートすぎる  作者: 作者
1章 幼年期編
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02話 初魔法


「ほっほっほっ、やっときおった」


僕はまた、真っ白な世界に立っていた。

あれから僕は前回と同じように、横断歩道に飛び出した小学生くらいの子供をつかみ、歩道へ戻したことでその反動でトラックの前に出てしまった。というか、そうして代わりに死ぬことでその男の子が助かるという神様からのいいつけ通りにしたのだ。

その結果、残念ながら僕の身体はトラックに轢かれてミンチ状態だろうからここは精神世界ということなのだろうか?


「精神世界か、まぁ、概ねそんなとこじゃない」


あれ?まだ僕喋ってないんだけど?もしかして、心読まれてる?


「一応わしも神じゃからな。お主のことなど手に取るようにわかるわい」


ってことは、あれですね。1回目にココに来た時にだいぶ失礼なことを考えてた気がすんですが、筒抜けってことですね。


「そうじゃのー。ジジイ呼ばわりされてたの」


「申し訳ございません…」


「まぁ、終わったことじゃい。それよりもこれからのことを話しておくとするかの。

まずお主なんだが、その、幼馴染の沙耶という女子の行った異世界と同じ世界に転生するんじゃ。その世界はお主が今まで暮らしていた世界と違い魔法がある世界での、いわゆる剣と魔法の世界じゃ。夢のような世界じゃろ?」


「はぁ、ゲームみたいですね」


「ゲームとな。どちらかというと小説の中の世界。とか言ってほしかったがの。しかし魔法のある世界でも問題があるんじゃ。よくある話なんだがの、魔法が便利すぎて、全然発達しないのじゃ。お主らの世界のような科学技術もないし、高度な政治的な考え方もない。王様と貴族の世界じゃ。」


「たしかによくある話ですね。それで僕はその発展されるために転生するのですか?」


よくある話だとは思う。まずはリバーシとかから普及させたいって、そこ儲けたお金でヒャッハーすればいいかな?


「いやいや、発展のためではないのじゃ。実はその目論みはすでに実行済みなのじゃ。ちなみにすでに、リバーシや将棋、チェスのようなボードゲームも普及済みじゃ。最近なんと野球なる球技もはやりおったわ」


「ほほう。では、僕は何をしに転生するのでしょうか?」


前回の、転生者やりすぎでは?

次に来る人のことを考えておいてくれよ。

自重しろよまったく。野球がはやったならサッカーとかを広めてみる?

ん~。儲からなそう。そもそもサッカーのルールをよく知らないし。


「最初に、ここにきた時には言えなかったんじゃがの。ようは、その転移者がやりすぎなのじゃよ。先程は娯楽の話をしたがの、どんどん便利なものを発明していって、たしかに助かるのは助かるのじゃが、周りがついていけないのじゃよ。そやつが生きておるうちは良いかもしれないがの、そやつが死んだ後のことを考えると、あまりにも便利になりすぎて周りの人間はかなり困ることになりそうなのじゃ。下手をすれば人類滅亡まであり得るのじゃ」


あ、本当に自重してなかった。

たしかに今の世の中便利な物がいっぱいあるが、例えば急に電気が使えなくなったらどうだろう。どうやって食べ物を確保するのだろう。都心に住んでいる人たちにはどうやっても食料を供給できない。今では車や電車があるから食料や荷物を大量輸送できるかもしれないが、電気がなくなったらそれらも使えない。仮にその日の食糧が確保できたとしても継続的に確保できるだろうか。また、食べるものを栽培できるだろうか?農家の方は一応栽培はできるだろうが、減少傾向といいつつも今の人口を賄えるだけの食料の栽培を電気なしには作れないだろう。

便利な世の中に、慣れてしまい技術が失われてしまっただろうから。

まぁ、電気がなくなるっていう考えがおかしいかもしれないけど。正確には電気技術を持っている人がいなくなったら?ってことなんだろうけど。簡単に言えば車は免許を取れば運転できるが、車を作ったり修理したりするのは専門的な知識が必要だとおもう。そういう専門的な知識を持つ人はふつうはいっぱいいるがこれから転生する世界にはその知識は転移者しか持っていない。教えようとしても不可能なのだろう。イメージでしかないが、中世の世界の人間にいきなりスマホの作り方を教えても理解されないだろう。

そこで一つ疑問に思った


「神さま、僕は転生するんでよね?間に合いますか?」


あくまでも僕は転生するのだ。成人を15歳だと考えても今から15年かかる。成人するときは今よりさらにオーバーテクノロジーになっているかもしれない。どうにもならないレベルまで…


「そこが問題なのじゃ。わしからの神託としてこれ以上は発展させるなの出しておく。それで治ればいいじゃがな… でも、もしかしたらじゃが自重してくれなくても、15年の月日があれば周りの者を育成できるかもしれんしの。」


確かに、それだけの時間があれば育成できるかもしれない。でもなー

転生したら、高層ビルが、立ち並ぶ町だったとか嫌だよ

どこが剣と魔法の世界だよ。


「まぁ、そこまで難しく考えなくてもよいぞ。もしおぬしが成人したときに、あちらの世界を見て回り、これは危険だと思ったら、あやつをとめてくれると助かる。それまでにおぬしはあやつを超えられるだけの力を持つ必要があるがの。そこで、他の人には1個しか渡さないギフトを2つ授けよう。本当は異世界の転移や転生時にはギフトは1つしか持たせてはならんのじゃが。おぬしは過去に戻り2度この場所に来ておる。とくれいじゃな。」


「僕にできるでしょうか?」


「一個人にお願いしてしまい申し訳ないとおもっとる。でも、さきほども言ったが、あんまり難しく考えなくていいんじゃぞ。正直おぬしがダメならそれはそれであの世界がどうなるかきになるからの。もし世界が滅ぶと転生神としてのわしの仕事が増えるから困るがの」


「わかりました。やれるだけやってみます。」


ん、なんだか、世界が、ぼやけてきた。


「最後に1つ確認したいことが」


「時間がない。はやくせい」


あぁ、この世界って時間制限あるんだっけ


「その、自重しない転生者って沙耶と関係あるのですか?」


「お主の幼馴染と一緒に勇者召喚された仲間じゃった。あやつはこの世界に残った勇者の1人じゃ。」


1人?ってことは、他にもいるのか……


「残った勇者と協力してく………」


世界の色がなくなってゆく………


















そして気がつくとどこかの食卓に座っていた。

洋風の家のようだ。


「5歳のお誕生日おめでとう、ソラ」


ん?この人誰?

あぁ、母さん?ん?あぁ、そういうことか。

どうやら5歳になるまで僕の記憶はロックされていたようだ。だんだんと5年間の記憶かがなだれ込んでくる。今話しかけられたのは母さんのセシリーだ。緑色の髪に耳かきちょこんと出てる。エルフのハーフらしい。そしてけしからんことに、エルフのくせにボン、キュッ、ボンだ。5歳までの事が記憶でしかないのが悲しい。


「ソラは明日か剣術の稽古つけるから、きちんと早起きろよ」


今度は父さんのトムだ。

綺麗な金髪でヒゲをはやしている、ちょいワル系のイケメンなのだ。そして筋肉ムキムキである。トムはどうやらこの町の衛兵長をやってるそうだ。

父さんと母さんは元冒険者で活躍していたらしいが母さんが僕を身ごもったことで2人で冒険者を引退して、その時付き合いのあったこの町の領主にお願いして、町の衛兵になったらしい。

その後、何度か魔物の大群にこの町が襲われたそうだが、冒険者上がりということもあり父が活躍して衛兵長になったそうだ。

らしいとか、そうだが多いのはあくまでも記憶としてのきいたことなのでイマイチ自分が聞いたと言う実感がない。


「はい。よろしくお願いします。」


ちなみに今喋っている言語だが日本語ではない。日本語ではないのだから、5歳までの経験なのか言おうとしてる事がスラスラ出てきて、書いてある文字も何とかなく何が書いてある事がわかる。


「父さん、母さん。お願いがあります」


「何だ?あらたまって?剣術は嫌だとかはなしだぞ?

10歳になったら学園に行くんだ。その時に町の衛兵長の息子として恥ずかしくない程度に剣術を身につけてもらうからな。」


この国?では、10歳になると必ず学園に通うことになっている。なんでも先代の勇者が進めたことらしい。そこでは、剣術や魔法、生活で役に立つ算数とかを、習うことで成人になるまでに自分の才能を見つけるらしい。学園自体は3年間でその後は自分の実家を継ぐのもいいし、まだ学びたいものや、高度な技術関連が必要な者は上級学園に入り、さらに3年間勉強するらしい。

この世界での父は、自分が衛兵長であるから、自分の子も強い人間に育って欲しいようだ。


「もちろん剣術は教えていただきたくおもってます。ただ、魔法の事も学びたいのです。出来ればで良いのですが、母さん教えてくれませんこ?」


冒険者時代には父は前衛の、剣士。母は後衛の魔術師だったそうだ。

沙耶からの貰った魔法の事もあり、魔法を練習しておいて損はないかなとおもったのだ。


「なんだと?魔法だと?あんなのはいらん。おのれの剣術のみでのし上がれ」


この父脳筋である


「こらこら、父さんそんな頭ごなしに言っちゃダメでしょ?ソラも困ってるわよ。それに父さんだって身体強化魔法使うじゃない。あれも立派な魔法よ」


「ぬぐぅ。あれはその、…筋肉が勝手に使ってるだけで、断じて私が使ってるわけではない」


この父アホである


「その割には、スキルレベルが上がった時には「俺はまだまだいける。身体強化、思考加速レベル3発動!」とか、いきがってましたよね?」


「お、おぅ、、  キオクニゴザイマセン」


母さんが冷たい目線で父さんを見る


「わ、わかった。母さん教えてやってくれ」


「まったく父さんはあいかわらずね。

じゃソラ。父さんがお家にいる時は剣術を教わる。父さんがお仕事中で私が家事が落ち着いてる時間は魔術を教えますね。両方忙しい時は……魔術や歴史の本を読むでみてはどうかしら?明日、町の図書館に行って借りてきてあげますよ。」


「はい!それでお願いします。」


この町には図書館があり、比較的かで本を借りる事ができるのだ。

これも先代勇者様のおかげだそーです。


「ではソラよ。明日から早いぞ!もう寝た方がいいのではないか?」


「そうね、父さんは明日昼から出勤だから午前中はお家にいるだろうから教えてもらうといいわ」


「はい。それではおやすみなさい」


そう2人に挨拶をして、僕は席を立った。

衛兵長であるからなのか、それとも冒険者時代の稼ぎが良かったのか、家はソコソコ広く、リビングに、親の寝室、僕の部屋、物置き部屋が三部屋もある。

僕は自分の部屋にはいり、ベットに腰掛けて唱えた。

「【ステータス】」

唱えると自分の目の前に半透明のウィンドが出てくる。


[ソラ](遠藤 空)レベル5

魔力保持量:1000

最大魔力出力:1000

最大魔力制御:500

使用可能スキル(魔法)

通常スキル

なし

強化スキル

なし

エクストラスキル(ギフト)

【時間魔法】レベル1

【転移魔法】レベル1

【成長速度UP】レベル1


あ、レベルがある。魔力保持量?MPのことかな?最大魔力出力?制御?なんのことだろう。まぁ、明日母さんにでも聞いてみよう。それよりも・・・

「おっ、エクストラスキルが増えてる」

爺さんが言ってた通りエクストラスキルが二つ増えている。試しに転移魔法のスキル名を指で押してみると・・・


【転移魔法】レベル1

指定座標への転移が可能。レベルが上がるほど座標選択範囲が広がる

使用可能技

【視界内転移】視界内の最大1メートルまで転移可能


おぁ、表示された。でも微妙すぎない?1メートルって短いな。まぁ、ないよりはいいんだろうけど。

じゃぁ試しに部屋の扉の前に向かって

「【視界内転移】!……っつ」

一瞬で目の前に扉が近づく。違う、これは転移したんだ……?ん?なんだか眠くなってき……

急に目の前が真っ暗になりその場に倒れこんでしまう。



【ステータス】

[ソラ](遠藤 空)レベル5

魔力保持量:1100

最大魔力出力:1100

最大魔力制御:500

使用可能スキル(魔法)

通常スキル

なし

強化スキル

なし

エクストラスキル(ギフト)

【時間魔法】レベル1

【転移魔法】レベル1

【成長速度UP】レベル1

主人公の容姿については特に書きません。

自分で想像してください。

そのうち身長くらいは明記するかも・・・?

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