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幼馴染から貰った魔法がチートすぎる  作者: 作者
1章 幼年期編
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01話 転生

初めまして、処女作です。

文章のおかしな所等々あると思いますが生暖かい目でみてください



「あ、死んだな」


そう思った時には、真っ白な何もない世界にいた。

後悔はしていない。と、おもう。

学校からの下校途中に横断歩道で信号待ちをしていると小学生くらいの子が追い抜いって行った。

右をみると猛スピードでトラックが交差点にさしかかろうとしている。とっさに僕は子供を掴み歩道に投げた。もちろんそんなことをすれば自分は横断歩道の上である。目の前にはトラックが………



そして今にいたる。

自分の体をみると何もなっていない。

ただ一面真っ白な世界だった。



「おーい、聞こえておるかのー」


後ろから声が聞こえて振り返ると白いローブを着た、白髪の優しそうな爺さんがいた。


「ふりむいたってことは、聞こえておるってことじゃな?

わしは、転生神じゃ。これからお主を転生させようと思っとるんじゃがどうじゃろう?」


何言ってんのコイツ

神って言ってるくらいだし一応返事しとくか


「ご丁寧にどうも、転生って言うとあれですか?異世界とか行って魔王とかバシバシ倒しちゃうやつですか?」


「おぉ、そうじゃそうじゃ」


おお、あれですか、これから転生して無双じゃう感じですか

いやー、本当にあるんだなー


「最近の転生者は話がわかって助かるのー。【なろう】なるもののおかげなのか?

お主もこれから別の世界に行った欲しいのだからどうじゃろう?」


「一応理由をお伺いしてもいいですか?」


そう聞くと、爺さんは少し困ったような顔をして、少し考えてから答えた。


「考えてなかったわぁー」


は?、何このジジイ。意味わかんないんですけど


「まぁ、理由はほらなんかいい感じのことを自分で考えておくれ。

で、お主、異世界に行ってくれんかの?あれじゃ、転生ってやつじゃ」


「いきなり言われましても、…

断った場合ってどうなるんですか?」


「そうじゃよな、いきなり言われても困るよな。お主も分かっておるとおもうがお主は死んでおる。体もアレじゃ、ミンチ状態じゃ。」


ですよねー。だって目の前にトラックあったもん。そりゃーぐっちゃんぐっちゃんですよねー。

ごめんなさい、父さん、母さん、何も親孝行してやれなくて


「で、そこで提案なんじゃがお主が死ぬ3時間前に時を戻そうと思う」


ん?

コイツ転生神とか言ってなかった?


「それって、あの時の子供を見逃したり、横断歩道歩道に入る前に止めたら、僕は死なないよね」


「そうじゃのー。でもあの場であの子供が死ぬのは確定していたのじゃ。お主があそこで助けたとしても何か不運なことが起きてあの子は死にお主は助かる運命じゃった。それは死神が決めたことで、一度決められたらあの場で誰かが死ぬのはくつがえらないのじゃ。


わしができるのはお主に考える時間を与えることだけじゃ。

たった3時間であるが考えて欲しい。

お主とは関係ないあの子供がしぬか、

はたまた、お主があの子供を助けて、お主は異世界に転生するか…」


「それってもし、僕が転生を断ったらあの子が死ぬってことですよね?」


「そうじゃな……」


ん?急に視界がぼやけて…


「ここにずっと留まらせることはできぬ、では一度時間をもどすとするかの。3時間後にまた会えるのを楽しみにしておるぞ……」


真っ白な世界がぼやけていく

本当に3時間前にも戻れるのだろうか…

3時間前、僕なにしてたっけ?………








ぼやけた世界が色だ満ちていくと…


「空くん。私と付き合ってください!」


ここは校舎裏?あぁ、そうかここで告白されたのか

今日は、期末テストで学校は半日だった。テストが終わりさぁかえろうか、っと言う時にメールで呼び出されたのだ。


全体的に引き締まった、それでも、女の子としての出るとこはソコソコでてて、肩にかかるくらいのストレートヘヤーの子がいた。

名前は白石沙耶(しらいし さや)である


「ずっと幼馴染のままはいやです。」


はい。幼馴染です。

めっちゃ可愛いです。

僕も彼女のことが好きです。

思い焦がれて10年近くになります。


「ダメですか?」


上目遣いで見てきます。

付き合いたい。て言うか、3時間前はOKしました。

そして、幼馴染ってこともあり特に付き合ったからってすぐに何か変わることもなく、下校途中のハンバーガーショップによってくだらない話をして、帰る途中に、……


さて、どうしましょう。

あの子は助ける方が絶対にいい。と、僕は思う。この体は死んでしまうけれども僕にはこれから異世界でヒャッハーが待っている。

つまり。両方ヒャッピーなのである。間違えた、ハッピーなのである。


ただ、一つ問題がありまして、今目の前にいる子はどうなるのだろう。ここでOKしてしまうと、付き合い始めて3時間後には彼氏が死ぬことになるのだ。それはさすがに悲しすぎるだろう。


ここは断るのが正解なきがする。


でも僕も男の子である。死ぬ前に一度くらいそう言う事もしてみたい。まぁ、異世界に行ってヒャッハーするのだけど……


でも、現世でもヒャッハーしたい。

死ぬまでの3時くらい好きに生きてもいいよね?

うん、だってこれから人助けするんだもん。

僕のこと好きなら彼女も許してくれるよね?


「ごめん」


「えっ?」


「沙耶のことが嫌いとか、そう言うんじゃなくて、

てか、どちらかと言うと好きだけども」


「なら、なんで?」


「今はごめん。今じゃないと言うから、…

もう少し、考えてさせてもらってもいいかな?()()までには返事するから…」


「明日? えっと、それは、

ほかに好きな子がいるとか、そう言うことじゃないんだよね?」


「うん、沙耶のことは好き。でも、今はごめん」


はい。僕は問題を、先延ばしにしました。

今の僕のはあの子を救うけどもいざ3時間後に自分がトラックの前に出られるかはわからない。もしかしたら怖気付いてしまうかもしれない。そうなった時の保険である。

我ながら卑怯だなと思ってしまう。


「……この後、時間ありますか?」


あると、言えばあるね。今世最期の3時間が。

最期の晩餐なににしよう。


「ウチに来ませんか?」


「えっ?、、沙耶の家?」


「はい。私の家です。ダメですか?頑張って告白したのに1日待ってあげるんだから私の言うこと聞いてください」


別に沙耶の家に行くのは初めてでもないし、幼馴染の付き合いとしてしょっちゅう行ってる。一昨日も母が作りすぎた肉じゃがをお裾分けするので持って行ったらそのまま家に上がって沙耶の母親が、作りすぎたカレーを持ち帰ってて親に怒られたばかりだ。


「わかった。でもお腹すいたからどこかよってからでいい?」


「んー。時間がないからダメ。ウチにくればなんかテキトーなの作るよ。」


んー。最後の晩餐が沙耶の手料理っていうのもいいか









手料理どころか本人頂いちゃいました。

どうしてこうなった?

結果オーライ?

最後くらいいいよね?


「実は私、3時間後から来たの」


ん?何言ってんのコイツ

コイツってか沙耶ちゃん?頭おかしくなったの?

3時間前から来たの僕だよ?


「私ね、実は勇者なんだ。正確には勇者だった、かな?」


それどこの小説?

ん?なろうの読みすぎかな?


「急にこんなこと言っても信じてもらえないかもしれないけど、私ね、去年の夏休みに勇者召喚にあったんだ。それでね、悪いやつをバッタバッタと倒して帰ってきたんだ。」


「悪いやつって魔王とか?」


「んー。そう言うんじゃなくて、向こうの世界にも、こー、政治とか、悪代官?見たいのがいて、もちろん悪い魔族とかも倒したけど、最後は結局人間だった。」


「お、おう」


「それでね、全部が終わった後にそのまま、あの世界に残るか、向こうで過ごした分若返って戻ってくるか選ばなくちゃいけなかったんけど。」


「戻ってきたんだね」


普段なら信じられないけど、ついさっき神さまにあったからなのか、信じてしまう自分がいた。


「うん。空くんに会いたくて、」


なにこの子。めっちゃかわいい。


「おう、ありがとな」


「向こうでは私、とっても強かったんだよ。だけど、こっちの世界には魔力がないからなのかな?それともこの世界に戻ったせいなのかな?いろんな魔法とか、いろんなスキルが使えたのがこっちに戻ってきた時には一つだけしか使えなくなってた。

私がよく使ってた魔法でね、時間魔法って言うんだ。」


「時間魔法?なんかチートっぽいね」


「実際、チート級だった。周りの時間を止めたりはできないんだけど、自分の時間を操作できて、周りがすっごくゆっくり見えたり、攻撃を受けた時に、()()()()()()()()()()()()()できたんだ」


「それってタイムリープ?」


今もその力を使えるってことは、今ここにいる沙耶は…


「そう。私は空くんが死んじゃった未来からきたの。

私の魔法で過去に戻って空くんを助けようとしたんだ。でもね、私が何もしてないのに過去の事象が変わったの

本来、私が前回と違うことをしない限り未来は変わらないはずなのに…」


「あの時、僕が告白を断ったこと?」


「そう、本来ありえないことがおこった。つまり、私以外の外的要因が入ったとおもうの。

この世界には魔力がないから基本的に魔術を使える人は発生しない。そうなると私と同じ元勇者召喚経験者か、それよりも、…人間、生物よりも上位の存在しかありえない」


なんか沙耶がいつもの沙耶じゃない

いつからインテリになったんだろう。

あ、勇者として活動して、若返って帰ってきたってことは、向こうで数年?数十年?過ごしてきたのかな?


「でも、ソラくんが元勇者で同じ魔法を使えたら、トラックなんかに引かれない。

そうなると考えられる理由は一つ。神さまが関わっている。もしそうなら一個人としての元勇者の力じゃ未来を改変できない。わたしじゃソラくんのことを助けられないの。ごめんなさい」


「えっと、」


なんて声かければいいかわからなくなって

言葉に詰まっていると沙耶が続けて説明してくる


「神さまが関わってるってことは、ソラくんはこの後転生するだと思う。私にできるのは転生先で少しでもソラくんの助けになることだけ。だから私の魔法をソラくんに託したよ」


「どう言うこと?」


「空くんがこれから行く世界が私が行った世界と同じかはわからない。でも、空くんの魂は空くんのままだと思うの。だから私の魔法を、空くんに受け継いだ。たった一回体を重ねただけだし、私も初めてだったこらきちんとできてるかはわからないけど、私のステータスはきちんと減っているから、空くんに受け継がれたと思う」


ん?どゆこと?話についていけない。


「心の中で【ステータス】って唱えてみて。だぶん、私の魔法を受け継いでるなら、私が行った異世界のルールが適用されてるはず」


よくわかんないけど

「唱えればいんだね?……【ステータス】 おおっ」


[遠藤 空]

通常スキル

なし

エクストラスキル

【時間魔法】


「きちんと受け取れてるよ。でもエクストラスキルって何?」


魔法って言うくらいだからそもそもスキルではない気がして質問してみた。


「私の行った世界は……なんて説明すればいいんだろう。

オンラインゲームとかでスキル制のゲームってあるよね?自分のレベルじゃなくてスキルのレベルを上げていくやつ」


んー。わかるようなわからないような


「使える魔法も、スキルに換算してて、スキルレベルが上がれば上がるほど上位の魔法が使えるようになるの。それで、私の時間魔法は神様から勇者召喚に行くときに付与してくれたスキルなの。だからエクストラスキル。詳しいことは転生すれば分かると思うけど、私が勇者召喚された時には神様からそう教えられた。転移や転生するときにはその人に必ず1つ。転生先の世界で成功できるように、不自由がないようにすごいスキルを与えるのが神様同士のルールなんだって。転生するときに空君も神様からもらえるとおもうよ。エクストラスキルが」


うむむ、分かるようなわからないような


「レベル1じゃ役に立たないかもしれないけど、スキルのレベルを上げてれば必ず役に立つと思うから。頑張ってね。

もう会えないと思うけど、私のこと、忘れないでほしいな」


「うん、忘れないよう」


やべ、この流れって転生するしかないじゃん。

神様から考えてくれって言われたの言いづらいなー

どうしよう。ってか、時間がない


「沙耶、ありがとう。そろそろ行くね」


「うん。最後まで見送るよ」


それから2人でトボトボ交差点まで歩いていく


時計を見るとそろそろのようだ。


交差点にたどり着き、反対側まで渡る。


信号が赤になった。


トラックが見えてきた。


「あいつ、居眠りしてんじゃん」


僕のことを子供が通り抜けていく


そして……


「ありがとう。沙耶」



1章は書き終わっているので、内容を修正しながら更新していきます

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