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終わりゆく世界に紡がれる魔導と剣の物語  作者: 夏目 空桜
第二部 第三章 アルトリアの未来
193/266

衛士ファフナ、苛立つ(不足分)

前話の追加分というか、投稿忘れ分になります。

「貴方じゃ無いですか」

「何がだ?」

「………………『人道という観点も考慮に入れる』為に助言をしろと、耳を傾けてくれると誓ってくれたのは貴方です」


 なのに、舌の根も乾かぬうちに撤回されるような発言……

 お願いです。

 あの時私に恩情をかけ、道を示してくれた貴方に憧れた私を失望させないでください。

 ほんの少し離れた先には、手を伸ばせば届く場所には、助けを求める弱き者が居るんです。


「ま、生きてりゃ色々とあるよな。いや、ただボクの言葉が少なすぎるだけか……」


 それは、ヒト種だったなら聞こえなかっただろう小さな呟き。


「ファフナ」

「はい」

「選択した以上は責任を持てよ」

「え? は、はい、もちろんです!」

「ま、何が起きてもお前はお前の信じる道を選べ」


 それは、投げやりでは無い、どこか覚悟を決めたような音色を含んだ言葉だった。

 そして……

 

「もしものときの尻拭いをするのは、上司(ボク)の役目だしな」


 それは、アールブの私の耳を持ってしても聞こえないほどに小さな呟きだった。

 ただ、この言葉を聞き逃した事を私は一生後悔することになるだろう。


 もしもこのとき――


「アルフォンス様、アルフォンス様!!」


 歴史にifは存在しない。

 それでも、そう言わずにはいられない。

 こんな血まみれになった彼を抱きしめるような、この未来を変えられるのなら、何故あの時の彼の真意に気が付かなかったのか……

 それを呪うばかりだ。

本日、もう一話更新します。

(これは一話とはいえませんからねぇ……)

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