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第一話

人生って奴は本当に奇想天外だ。

俺、坂本銀次は所謂転生者で一度死んだ。

まぁそのときに色々有って健康な体と金とどんな傷も一瞬で癒す霊薬を大量に貰ったんだ。

もうこれだけ有れば人生薔薇色。何不自由なく暮らせるじゃんって思ってたんだ。

でもさぁ、それだけじゃあつまらないから体も鍛えていたんだよ。って言っても1日三回のラジオ体操とパルクールをやって後は空手を独学で修得した。

まぁーそのときに色々と有って黒かった髪の毛は今じゃ真っ白になったが些細な事だ。

それよりも重大なことはやんちゃしていた時期に付けられたあだ名の方だ。

白い鬼と書いて(びゃっき)だぜ!?

由来は白髪って事と喧嘩が鬼の様に強いからだとか・・・不良どもがチビだ何だ言うから、俺だってムカついて言い返したら喧嘩になって、勝ったら、上の学年がでしゃばって来やがったから、皆まとめてぶっ飛ばして、そのままの勢いでトップも潰したら、今度は周りの他校も絡んで来たから潰すの繰り返していたら、気がついたら地元で知らぬ者無しの喧嘩屋になってました。

まぁそんな訳で喧嘩三昧の地元から引越して知り合いの居ない高校に行ったは良いが・・・


クラスを見渡せばどいつもこいつもリア充ばっかで正直いけすかない。

何だよアイツ等ウェイウェイ騒ぎやがって、自分が世界の中心にでも居るとでも考えてるんかな?

俺の事を指差したらその指ボキッて折ってやる。

まあ、入学式も終わってHRも終わったから教室から出ようとしたら光に包まれた。

そう言えば転生したときに神様がアニメの世界に送るとか言ってたけど、まさかラブコメ物ではなくファンタジー系なのか?戦争とか殺し合いとか殺伐としたものとかやっちゃう感じ?オラ何だかワクワクしてきたぞ(笑)

そんなことを考えていたら光がなくなり辺りを見渡すとそこには王冠を被った正しく王様らしきヒゲを生やした人物とその横には綺麗なドレスを着た恐らく王女だと思われる美人のねーちゃんが居た。


「な!?ここは一体?さっきまで俺達学校に居たのに」


今喋ったコイツは天童直哉。見た感じ正義感が半端なくカリスマ溢れるやつだが…正直俺とは馬が合わないだろう。ちなみにイケメンだ・・・まー俺には劣るけどな。何故なら俺は自分で言うのも何だけどすっげーかわいい顔しているんだぜ。アイドルなんて目じゃないんだよ!?しかし、名前は銀次・・・こちとらチャキチャキの江戸っ子でぃ!喧嘩と花火は江戸の花ってんだぃ


「一体ここはどこなのよ」


この強気な発言は三島なごみ。金髪に染めてツインテールである。名は体を現すと言うがコレには当てはまらないだろう。なぜなら発言で分るだろうが全然おしとやかじゃねーもん。ちなみに某格闘ゲームの三島一族とは関係は無いはずだ。たぶん、おそらく、きっと、メイビー


「と、とりあえずなごみちゃん落ちつて」


こいつは小林奈緒美。三島と違いおしとやかな子で考え方も大人っぽい。

ただし、自身が無いのか内弁慶なのか分からないが常にビクビクしているその姿は、小動物を思わせる。ぶっちゃけめちゃめちゃかわいいです。はい


「ま、まさかここは異世界なのか?」


このブツブツ何か言ってるのは金村光一。ひ弱っぽくてオタクで俺と同じく身長が低い。

まー勉強も出きるような奴じゃない。


俺も同じ事は言えないけど・・・って違うから!俺はそもそも出きる出きないにかかわらず、やる気が無いだけだし、本気出せば勉強なんて余裕・・・じゃねーな。


「まったく持って騒がしい静かにしろよ。落ち着いて本が読めないではないか」


委員長タイプと思ったら大間違い!!

こいつは堂島直紀。理屈ばっか捏ねてる天上天下唯我独尊を地でいくめんどくさい奴。というかなんで転移されて落ち着いていられるのか意味が分からない。もっと自分って物を出さないとつまんねーぞ

まー俺も好き勝手に生きてるから、消して何か言うつもりはさらさらないんだけど・・・心の中では突っ込み入れよう。そうしよう


そうこうしているうちに王女っぽいのが前に出て話始めた


「勇者様方、このたびは召喚に応じて頂いて誠にありがとうございます。」


応じるも何も光に包まれたら、ここにいたし何言ってんだこいつ?


「ま、待ってくれ、勇者?召喚?一体何のことだ」


「そうよ、どういう事なのか分るように説明しなさい」


「ちょっと直哉君になごみも落ち着いて」


王女の発言に慌てて詰め寄る二人を宥める小林


「えっともしかしてこれは・・・」


「ふむ・・・召喚事故に寄るものかもしれないな。では説明するしかないのう。まず自己紹介からしよう。儂はユニバール=レグレース王じゃ」


「私は娘のレベッカ=レグレース王女です。」


やっぱり王族だった。


そして、王&王女の自己紹介の次に奴が口を開いた


「俺は天道直哉だ。よろしく」


ってお前から名乗るのかよ!!しかも語尾にキリって付きそうな感じでしゃべるな!!


「私は三島なごみよ」


三島は王族相手でも全くブレない。おそらく金持ちなんだろうか?やはり某三島一族なのか?そうなのか?だが、金の総額なら俺は誰にも負けない自信がある。今は無いけどね


「私は小林奈緒美です」


え、それだけ?分かったのは名前だけかよ!バストは?ヒップは?ウエストは?一体スリーサイズはどうなってるんでぃ!!


「まず勇者様方を呼んだのはこの世界「ちょい待てや」・・・あら、今どこからか声が聞こえましたが?」


別段良いんだけどね?何故まだ三人いるのに自己紹介を打ち切りにしたのか激しく疑問なんだが?

しょうがない大人がそういう教育しなかったんなら俺がするしかないなぁ


「おいおい、俺より頭一つ分でかいからって調子に乗るなよ?」


「なんてはしたない言葉・・・勇者様私怖いですわ」


王女はそういうと自然な動作で天道の後ろに隠れる。

言葉とは裏腹に口の端がひくついているから、この状況を楽しんでいるのだろうなぁ~


俺は全然楽しくもなんともないけどな!!!

「辞めろ坂本!!レベッカ様が怖がっているじゃないか!!!」

今すぐ後ろ向いてみろよそこにいる王女怖がるどころか笑いを堪えているぜ?

「女の子にそんなこと言うなんて最っ低ー」

余計なお世話だばかやろうー

「み、みんな一旦落ち着きなよ」


「そ、そうだよ今は争っている場合じゃないよ。」


小林と金村がそういってなだめようと勤めている


「ふふん、小林様とえーと「金村です。金村光一」金村様に感謝しなさい出来損ない」


ほーう俺の半分も生きてねー奴が喧嘩売るか・・・上等だ


「おい、レベッカだっけ?お前は絶対無敵のヒーローにでも守られているのか?あんまりふざけたこと言っているとぶっ飛ばしちゃうぞ❤」


王女に向けて笑顔と殺気をとばすと王女の顔色はどんどんが青く染まってる。間違いねぇこいつ親の七光りだ!


「やめろって言っているだろ坂本!!!」


俺の視線から庇うように天童は王女の前に自然に出る。

くっこれがリア充の技かよ。

「あん?何だやる気か天童?じゃあかかってこいよ。テメーにそんな度胸があるんならな」

俺と天童のやり取りを見かねた自己中の堂島もしゃしゃり出た。

俺が言うなって?じゃあ俺が言わなきゃ誰が言うんでぃ!?


「まったく正義バカに中二病は黙る事も知らないのか?」

「お前みたいにクール振ってる奴の大半がムッツリスケベらしいぜ?お前もしや王女に惚れたか?」


「決して暴力を振るうのは好きではないがやむを得ないか・・・」


「バカは死ななきゃ治らないらしいな」


「へっへっへっ口だけなら何とでも言えるわな。腰抜けどもが!」


「「ぶっ殺す」」


天童と堂島は息ピッタリに同じ言葉を吐くと、二人とも白い炎みたいなのを纏って向かってきた。

こ、これは一体なんなんだ!?


「天童様も堂島様すごい魔力だわ。流石勇者様達ね」


レベッカが魔力って言っているから、魔力なんだろうな。知らんけど、でも、これで明らかにこの馬鹿二人も中二病でしょ!?でしょ!?つまり俺と同類・・・な訳ねーか

「「くたばれ」」


堂島はそう言うと普通に殴りかかってきた。


天道も同じタイミングでハイキック


タイミングはバッチリ、パワーもスピードもかなりのもんだ。

普通の人間にしたらなんだけど・・・かなしいかな、俺には止まって見える。まさにスロー過ぎて欠伸が出るぜ状態・・・まぁ今欠伸はでないけどね。


「おやぁ?、おやおやおや、二人掛かりなのに調子に乗ってる中二病の顔面に一撃入れられないとは・・・おめー等自身大した事ないなぁ~。これじゃあ弱い者虐めだなwww」


何をしたか?普通に迫り来る拳と蹴りを掴みました。


「くっ!!なんて握力だ!!!!」


「俺の握力は測定不能だ。何せ小学生のときに握力計を握力で破壊したからな・・・どんだけあるか俺にもわからん」

「う、うそよ。力のステータスが100以上も離れているのに防ぐなんてありえないわ・・・」

数値で測れないのが人間の醍醐味だろ?って違うか、違うな。というか王女は他人のステータスを見れるのか!?何てこったいプライバシーも何も合ったもんじゃねーや


そんなときにこの広間に兵士が大量に雪崩込んできた

「た、大変です。ただいまアース山脈から大地竜カオスドラゴンがこちらに向かっております!!!!」


「な、なんですって!?至急兵を集め直ちに迎撃するのです。」

王女は慌てる。兵士は狼狽える。そして俺は白けちまった。


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