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第二部『反撃開始。』

逆ハー狙いのライバルキャラ(転生者)に反撃開始。

『1-S、四季(シキ) (ウルウ)。至急生徒会室に来い。来なければそれなりの処罰を受けてもらう。』


「オラァさっさと来い。この最低女」


「早くして下さい。貴方なんかの為に我々がわざわざ時間を割いているのですよ。」


威圧感溢れる言葉を吐く、礼儀のなってない不良と

『わざわざ』特待生クラスまで

迎えに来てくださった嫌味なメガネ…

…もとい風紀委員に挟まれている私こそ

冒頭で傲慢そうな(というより傲慢そのものな)

生徒会長に放送で呼び出された四季(シキ) (ウルウ)と申します。


こうなったのも全て…『彼女』のせいでしょう。

私を呼び出した面子が

彼女の取り巻きであることが何よりの証拠。


「おい、聞いてんのかっ!」


髪色を赤く染め制服を着崩した眼光の鋭い男

榎月(カヅキ) 夏目(ナツメ)


「生徒会室に行かないのなら此処でお話ししても良いのですよ?」


銀フレームのメガネの奥で軽蔑を

隠すことなく宿す目にヤンキー赤猿と違って黒髪

腕には『風紀部』の腕章をつけた男

柊木(ヒイラギ) 冬夜(トウヤ)


クラスメイト達は何事かとコチラに注目する。

そこで私を見てクスリと笑う『彼女』…

……周りにバレてないと思ってんのか?

見てみなよ、貴方の隣の席の田中君なんて

目を擦って5度見くらいしてるよ

…田中君、普段優しい彼女が意地の悪い笑顔を

浮かべてるのは幻覚じゃない、現実よ。


『2人ともぉ(ウルウ)ちゃんが

怖がってるからやめてぇ…私は大丈夫だからぁ…』


さっきの表情とは打って変わって

涙目で同情を誘う『彼女』

十二月三十一日(ヒヅミ) (ミソカ)


…彼女…テストやプリントで

名前欄に入り切らないだろう…と

運営は彼女のことを思うならもう少し

名前を考えてあげるべきだと本気で思った。


黒髪にツリ目で黒猫のような印象を受ける彼女が

中身が逆ハー狙いの転生者だとどうしてこうも

残念な感じが否めないのでしょうか…


……見た目だけなら彼女はとっても可愛いのに

清楚系な大和撫子のような出で立ち…


…いいなぁ私もフェミニン系女子(ヒロイン)より

黒髪美少女に転生したかった。

第一似合わないよね、私がヒロインとか。

この上なく現実主義な

私が乙ゲーヒロインに転生とか草生えるわ





私は【春夏秋冬の恋~ヒトトキ~】という

乙女向け恋愛シュミレーションゲームに

類似した世界に気づいたらヒロイン

四季(シキ) (ウルウ)』として存在していたのだ。


5歳にして自我を取り戻した私は混乱した。

初めて見た両親に自宅、両親には話を合わせることで

なんとか自身の存在を誤魔化した。

『私』は自殺したはず…それなのに今の自分は

5歳の幼児…両親と思われる人からは『うるう』と呼ばれ、

外に遊びに行く(フリをして近所の探索した)際に見た表札には『四季』という珍しい苗字…

『四季うるう』という自分の本名を知ったことで

既視感は感じていた。それを明白にしたのが、

隣の家に引越してきた

幼なじみとなる少年の出で立ちと名前だ。


「ぼ、ぼく

春谷(アズマヤ) 春太(ハルタ)』よろしくルウちゃん!」


その名前を聞いて

違和感が確信に変わってしまった。










どんなに過激な嫌がらせや虐められても

彼女には全然効きませんでした。


常に刺激を求める彼女にとって

嫌がらせや虐めはつまらない日常に

刺激を与える『ゲーム』だった。

(※虐められて喜んでるわけじゃなくて

日常に『刺激』を求めてただけ。)


↑文章だけ読むと、

まるで彼女が刺激を求めるために虐めてるみたい…

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