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この日もマオは公園にいた。空からは『雪』が降ってきてた
《ミラヘイム》に気候の種類は少ない。風は吹くし雲もあったりなかったりだけど、『雨』も珍しいのに『雪』までも降ることなど、絶対零度の二ブルに行かないと見れないほどだ
ここ《ゼロヘイム》は、どうしてか気候が多い。それも一年の中で四つも見れるなんて、本当に『日本』と言うここは素晴らしい!
マオはそう思っていた。そして、また雪を使った遊びをしたいと思っていた
この日は、前にあった二人の子供はもとい、他の人すらいないのだった
マオは少ししょんぼりしながら、本題の《ユウマ捜索》を再開した
この日、ユウカは寝込んでいた
ユウカは普段から体は鍛えているけれども、何かで本気を出した次の日に寝込んでしまうほどには弱く、病原体にも弱かったからすぐ風邪もひく。ここ最近は一般の人と変わりないくらいにはなったけど、さすがに耐性なしの状態では仕方ない。しかしまがいなりにも薬売ってる娘がこれでいいのか?と考えるマオだった
「・・・・・・ダーゲットロック・・・」
「?」
不思議な単語か聞こえて興味を持ったマオは、声のほうを見たけれど、誰もいなかった
「んん?気のせいか」
と言いつつ、マオは少し、本当にほんの少し、ユウマにストーカーされてるのかな、とワクワクしてしまっていたのだった。ただ、誰もいなかったため、彼女はそのまま探索を再開した
「ユ・ウ・マ、ラブ♡ユ・ウ・マ、ラブ!」
と掛け声なのか歌なのかを口ずさみながら
「・・・・・・ダーゲット、索敵能力はAと判断・・・・・・・・・」