7.図書館ではお静かに
図書館
シオン「ランちゃ~ん、何読んでんの~」
ラン「『記憶の園』よ」
シオン「へ~どんな話?」
ラン「恋愛小説かしら・・・」
シオン「それじゃあ分かんないよ~もっと詳しく~」
ラン「後で教えるわ」
シオン「え~今教えてよ~気になるじゃんか~」
ラン「…シオン、ここ、どこだかわかってる?」
シオン「ここは~図書館・・・あ」
ラン「わかってんなら静かにしなさい・・・!」
シオン「ごめん・・・ざ、雑誌でも読んでます・・・」
ラン「よろしい」
イチオ「でさ~朝会のとき喋ってた人だれだっけ?」
カズヤ「イズミ先輩だろ~」
イチオ「そうそうイズミだよ、イズミ、あの人体デカイよなぁ」
カズヤ「野球部なんだって」
イチオ「え?そうなの?見えないな~、どっちかっていうと相撲部」
カズヤ「この学校相撲部はないよ」
イチオ「そっか、イズミって動けなさそう」
カズヤ「おい、そんな事いったらマズイぞ」
イチオ「大丈夫だよ、イズミって人いないだろ、ここに」
カズヤ「そうだけど・・・」
イチオ「あ、そういやさ~」
パンッ
シオン「にょっ…ランちゃん?」
-その音はランちゃんが本を勢いよく閉じた音
ランちゃんは、静かに立ち上がると、さっきから喋っている一年生のもとへ
ラン「君たち、さっきからうるさいわよ」
カズヤ「あ、ごめんなさい…」
ラン「君はよし、問題はそっちの子」
イチオ「俺っすか?すいません、静かにします」
ラン「そうじゃなくって、さっきから聞いてれば、イズミ、イズミって君はイズミくんとは、親しいの?」
イチオ「いや、しらないっす」
ラン「ふ~ん、じゃあ君、もしそのイズミくんがここにいたら今みたいに呼び捨てできるの?」
イチオ「・・・え~っとできないです・・・」
ラン「だったら、「先輩」をつけなさい。若しくは「さん」わかった?」
イチオ「・・・はい」
その時丁度チャイムが鳴った
シオン「よっし、戻ろうかランちゃん」
ラン「そうね」
シオン「あ~君たちも早く戻った方がいいよ~じゃ!」




