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日日草  作者: 踪部美佐
7/8

7.図書館ではお静かに


図書館


シオン「ランちゃ~ん、何読んでんの~」

ラン「『記憶の園』よ」

シオン「へ~どんな話?」

ラン「恋愛小説かしら・・・」

シオン「それじゃあ分かんないよ~もっと詳しく~」

ラン「後で教えるわ」

シオン「え~今教えてよ~気になるじゃんか~」

ラン「…シオン、ここ、どこだかわかってる?」

シオン「ここは~図書館・・・あ」

ラン「わかってんなら静かにしなさい・・・!」

シオン「ごめん・・・ざ、雑誌でも読んでます・・・」

ラン「よろしい」


イチオ「でさ~朝会のとき喋ってた人だれだっけ?」

カズヤ「イズミ先輩だろ~」

イチオ「そうそうイズミだよ、イズミ、あの人体デカイよなぁ」

カズヤ「野球部なんだって」

イチオ「え?そうなの?見えないな~、どっちかっていうと相撲部」

カズヤ「この学校相撲部はないよ」

イチオ「そっか、イズミって動けなさそう」

カズヤ「おい、そんな事いったらマズイぞ」

イチオ「大丈夫だよ、イズミって人いないだろ、ここに」

カズヤ「そうだけど・・・」

イチオ「あ、そういやさ~」


パンッ

シオン「にょっ…ランちゃん?」

-その音はランちゃんが本を勢いよく閉じた音

ランちゃんは、静かに立ち上がると、さっきから喋っている一年生のもとへ


ラン「君たち、さっきからうるさいわよ」

カズヤ「あ、ごめんなさい…」

ラン「君はよし、問題はそっちの子」

イチオ「俺っすか?すいません、静かにします」

ラン「そうじゃなくって、さっきから聞いてれば、イズミ、イズミって君はイズミくんとは、親しいの?」

イチオ「いや、しらないっす」

ラン「ふ~ん、じゃあ君、もしそのイズミくんがここにいたら今みたいに呼び捨てできるの?」

イチオ「・・・え~っとできないです・・・」

ラン「だったら、「先輩」をつけなさい。若しくは「さん」わかった?」

イチオ「・・・はい」


その時丁度チャイムが鳴った


シオン「よっし、戻ろうかランちゃん」

ラン「そうね」

シオン「あ~君たちも早く戻った方がいいよ~じゃ!」





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