5.個人的な写真は自分で撮りましょう 其の二
屋久島に到着した私たちは、いくつかのコースに分かれ、島を散策することになった。
私とマユは一番楽な島をバスで周遊するコース、ランちゃんは、縄文杉を見に行く登山コースに行った。
私たちは今、大川の滝の前の河原にいる。
シオン「うん、涼しい~」
マユ「気持ちいね~ねぇ、滝壺の近くまで行かない?」
シオン「行きたいなら、一人で行きな~私にはこの岩の上を歩く自信はない!」
そう、滝壺の近くに行くには、川にある大量の岩の上を渡りながら行かなきゃいけない。
ちなみに何人かの生徒はもう行っている。
マユ「もう、滝の写真は近くでとったほうが迫力あるのに~」
シオン「ん?そうか!」
マユ「じゃあ、行こ!先生も行くみたいだよ」
シオン「ふむ。丁度いい…あ~センセ~」
Y先生「何?」
シオン「滝の写真撮ってきて下さい、このカメラで」
Y先生「いいよ、待ってて」
シオン「は~い・・・よし!」
マユ「よし!じゃないよ。何で先生のお願いしてるの!?」
シオン「何でって…ほら、立ってるものは先生でも使えって言うじゃん☆」
マユ「わかんないよ~、もういい、私一人で行く」
シオン「行ってら~」
――あ、さっきのY先生は、私たちの担任であり、演劇部顧問で、とても優しい先生
マユ「先生~」
Y先生「お!マユさんもきたね☆」
マユ「シオンちゃんのわがまま何か聞かなくて良かったのに~」
Y先生「いや~つい、でもほら、いい写真撮れたよ」
マユ「…ホントだ!すご~い!」
Y先生「だろ~あはは~!」
シオン「ん~何か楽しそうだ…気になる…あ、帰ってきた」
マユ「シオンちゃ~ん、先生写真撮るの上手なんだよ~」
Y先生「そんなことないよ~、はいシオンさんカメラ」
シオン「ありがとうございます…おお」
マユ「ね!」
Y先生「皆~そろそろ次の場所に移動するよ~」
その後、白谷雲水峡で屋久杉を見て宿へと帰った。
続く。
何か終わらせ方が無理やりになってしまいました。
それから、『立ってるものは先生でも使え』とは言いません。
正確には『親』です。




