4.個人的な写真は自分で撮りましょう 其の一
シオン「青い海!爽やかな風!そして、曇った空・・・も~せっかくの修学旅行1日目が曇とかないし~てか、ちょっと船酔いしてきた・・・」
と、いうわけで、今日から高校生活のビッグイベント!修学旅行!
只今、フェリーで屋久島に向かってるとこ、フェリー内では自由行動ってことで、私とマユ、ランは船の甲板にいる。
マユ「大丈夫?シオンちゃん?あ、そうだ、梅干し食べると少し良くなるって…はい、あ~ん」
シオン「あ~ん・・・んっ、すっぱーーーーーい!」
マユ「美味しいでしょ~お祖母ちゃんが漬けたやつ、貰ってきたんだ~」
シオン「そ、そう…どおりで本格的な味だと…てかっ、そこはお菓子屋で売ってるみたいな奴でいいじゃん!」
マユ「え~美味しいのに~」
シオン「そういう問題じゃないの~」
ラン「マユ、私にも梅干し、ちょうだい」
マユ「いいよ!はい」
ラン「ありがとう」
カメラマン「ねえ、そこの3人さん一枚撮ろうか?」
マユ「あ!お願いしま~す」
カメラマン「じゃあ、並んで~」
――この人は、今回の修学旅行に動向してくれているカメラマンさん
私たちは、海をバックに横一列に並んだ。
カメラマン「は~い、笑っって~ハイ、チーズ!…はい撮れたよ」
シオン「ありがと~ございました~」
マユ「ありがとうございま~す」
ラン「あの、お願いがあるのですが」
カメラマン「何かな?」
ラン「私、一人だけの写真撮って貰えます?」
――ランちゃん、どうした!?
シオン「ダメだよ~無理なお願いは~」
カメラマン「いいよ」
――いいんだ…。
ラン「お願いします」
ランちゃんは、船の欄干に右手を置き、左足を後ろにし、左手で髪を押さえたポーズをとる。
その姿はさながらクルージングを楽しむお嬢様のよう。ただ残念なのは、天気が曇なこと…。
カメラマン「撮るね~ハイ、チーズ!…撮ったよ」
ラン「ありがとうございました」
カメラマン「じゃあ、楽しんでね」
こうしてカメラマンさんは去っていった。
シオン「てか、言ってくれれば、私のカメラで撮ったのに…わざわざあの人にお願いしなくても」
ラン「だめよ、記念に残るものはプロに撮ってもらわなきゃ」
――プロじゃなくて悪かったですね!
暫く修学旅行ネタ書いてきます。




