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なりたい職業ランキングで『冒険者』が一位から陥落した  作者: ミソネタ・ドザえもん
第一章:冒険者

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1.号外

【号外】衝撃! 「なりたい職業ランキング」冒険者、ついに1位陥落!


 本日、我がグランツ中央統計局が発表した『八~十八歳対象・将来なりたい職業ランキング』の最新データは、王国社会に激震をもたらした。

 本誌刊行から五十年、長きにわたり若者の夢の象徴であった『冒険者』が、ついにその栄光の玉座を明け渡し、二位に降格したのだ。代わって首位に輝いたのは、芸術と文化を担う『吟遊詩人』。三位には『作家』が肉薄。


 統計局のアーヴェット主任は、「この異例の事態は、単なるトレンドではない」と強調。「冒険者に対する若年層の『幻滅』と『反発』が、統計に強く表れたと見るべきだ」と分析する。


 冒険者人気が地に落ちた要因は、この数年間に露呈した彼らの負の側面にある。


 第一に、冒険者たちがその強大な武力と功績を背景に、強権を持ち始めたが故の「驕り」が、若者の心を遠ざけた。ギルドや有力冒険者による不透明な依頼の独占、王都の自警団への横柄な態度、そして一般市民に対する尊大な振る舞いは、「英雄」というよりも「特権階級」というイメージを定着させてしまった。


 第二に、有名冒険者たちの相次ぐ醜聞である。「光の剣士・アイゼンベルク」の不倫スキャンダルや、人気若手冒険者による暴力事件など、英雄としての模範を示すべき人物達の私生活の乱れが連日報道され、夢と理想を打ち砕いた。


 「子供たちが憧れていたのは、公正さと華やかさを兼ね備えた『英雄』の姿でした。しかし、今では彼らが法の外で振る舞う存在、そして無責任なセレブとして見られています」と、ある教育評論家は厳しい見解を示す。

 

 対照的に、吟遊詩人や作家といった文化職は、「知性」と「表現の自由」というクリーンなイメージを維持し、若者の「品行方正な成功」のロールモデルとなっている。

 冒険者という職業が、このまま「権力に溺れた時代遅れの仕事」という烙印を押されるのか。それとも、この危機を乗り越え、失われた「英雄としての輝き」を取り戻せるのか。

 王国の価値観を映し出すこのランキングの結果は、冒険者業界の構造的な改革を迫っている。

とあるコンテストに応募していたが、残念ながら落選となり・・・折角なのでこっちで投稿します。

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