ダイエットエッセイ③
―あらすじ―
ズルしてこそダイエットへの近道
基礎編③ + 筋トレなんてやってられるか編
全文訳3000字(+後書き)
ダイエットに最も必要なことは摂取したエネルギー以上を消費することだ。
そして、人間が消費するエネルギーは(基礎代謝+活動代謝)で求められる。
※基礎代謝とは意識しなくても消費される分のエネルギーだ。
体温の維持に必要なエネルギー。
各臓器の働きによって消費されるエネルギー。
生命活動によって消費されるエネルギーだと覚えておけばいい。
※活動代謝とは基礎代謝以外で消費されるエネルギーだ。
意識して行う全ての運動がこれにあたる。
基本的には筋肉の収縮に使われるエネルギーだが、運動により他の細胞も連動して温度が上がったり、活性化したりするので筋肉以外でもエネルギーは消費される。
基礎代謝と活動代謝の消費エネルギーの比は7:3の割合となっている。
しかもこの数字はそれなりに筋肉があり、適度に運動もする人間を参考にした数値である。と言えば、運動により痩せることの難しさがわかるだろう。ほとんど運動しない人間なら8:2でもおかしくない。運動によってエネルギーを消費するのは思いのほか難しいのだ。
そもそも食べた以上に動けば痩せられる、なんてことは知識がなくても誰でもわかっていることだ。多くの人が求めている情報は、苦労せずに痩せる方法であって「運動しろ」と言われることじゃない。
そこで私が実際に試してみた方法の中から、高い効果があったと実感できた物を紹介していこうと思う。
ダイエットアイテムと言えば、バランスボール、腹筋ローラー、懸垂器、EMSベルト(電気刺激による筋肉の強制収縮器具)、エアロバイクなどが有名だろう。
先にも書いたが求めているものはそうじゃない。筋肉を増やせば筋肉を維持するための基礎代謝は上がる。運動による消費エネルギーは(運動強度×回数)に比例するのだから、全身の筋肉を強く多く使う運動をすれば痩せるのは当たり前だ。
しかし運動は続かない。ツラい努力などせずに痩せたい。そこで運動とは関係なく痩せる方法を先に理解しておきたい。
意識して運動をせずに消費エネルギーを増やすには、
①基礎代謝を上げる
②日常的に筋肉へ負荷をかける
この二つの内どちらかを絶対にクリアしなければならない。
体質を変えるか生活習慣を変える、この二択は避けられない。
そしてこれを簡単に可能にする道具が身近に存在する。
コストパフォーマンスの良さという意味でも最もオススメしたいのが「マウスピース」だ。格闘家やスポーツ選手などが口に入れているのを誰でも見たことがあるだろう。
スポーツ選手の考えるマウスピースの主な働きは、強く噛むことで筋肉にいつもより強く力が入ることだ。運動のパフォーマンスが上がる。つまり運動の強度を上げることができる。もちろんこれだけでもダイエットには有効だろう。
しかし、マウスピースを日常的につけることで最もダイエットに有効な理由は、噛むという動作が神経を興奮させるところにある。
眠気覚ましにガムを噛む。あくび噛み殺す。なんて普段していることからもわかるように、あごに力を入れる・噛むという動作は神経を刺激する。交感神経優位にする。交感神経優位な状態とは、中性脂肪を合成するホルモンの放出を弱め、逆に脂肪を燃焼させるホルモンが放出されやすい状態ということだ。
統計を取ったわけではないのでこれは私の個人的なイメージになってしまうが、余程の大食いや大酒飲みでもなければ、短気で常時キレているような人は痩せている事が多い。これは常に興奮状態にあることで基礎代謝が高まっているからだ、と言えば想像しやすいだろうか。
マウスピースのデメリットは、まず外で使えない。これを使っている間はまともにしゃべることも食事をすることもできない。
それと私がいくつかの商品を長時間使用した感想になるが、格闘家などが使っている前歯までカバーするタイプはオススメしない。口の大きさや形によっては、唇を尖らせるような変な力が入り続けると顔に嫌なシワが出来そうな気がするからだ。マウスピースには薄くて奥歯専用の物、前歯部分は左右を繋げるフレームしかない商品もあるので、そういうタイプがいいだろう。
また、多少適当でもいいから手入れは必ずすること。使用した後は軽いブラッシングと流水による洗浄を忘れないように。口内菌の繁殖は避けたい。
数ヵ月使っているとあごの筋肉が驚くほどつくので、極端に歯並びの悪い人や歯ぎしりをする癖のある人は、自分の歯を傷つけないように対策も必要だ。
次にオススメしたいのが「テーピング」だ。スポーツ選手でなくても関節炎などでお世話になっている人もいるだろう。
やり方は、下腹部から腸骨(左右の腰の出っ張り)の上を越える当たりまで引っ張るようにして貼るだけ。左右へクロスするように一回につき二枚のテープが必要。
それだけで痩せるわけないだろう、と思うだろうが意外なほど効果は高いと感じている。
皮膚は人体の中でもかなり高性能なセンサーだ。テーピングによって皮膚が固定されていると、ちょっとした姿勢の変化や動きに合わせて皮膚が引っ張られる。この皮膚刺激に反射して、無意識下で腹筋に力が入るようになる。
腹筋の力みによる代謝。力みによる姿勢の改善。ほんのわずかな変化だが、特に姿勢の悪い人などはやりはじめて数日で変化を感じることができるはずだ。
不安要素としては、ダイエット前からあまりにも太り過ぎていて、極度に皮膚がたるんでいる人には皮膚刺激による反射である筋肉の収縮が起こらないかもしれない。
またデメリットに、マウスピースよりもコストがかかるという点がある。まとめ売りやセールの時に買うことができれば大した金額にはならないが。
それと私は肌が強い体質なので、一日中貼りっぱなしだろうと毎日連続で行っても問題にならないが、体質によっては肌荒れが予想される。連続でやらず肌を休めたり、軟膏などでスキンケアをする必要があるかもしれない。
腹筋以外でテーピングの効果が期待できる場所に背中の肩甲骨がある。こちらも肩甲骨の上にテープを貼るだけなのだが、自分で貼るのが難しい場所なので誰かにやってもらわないといけない。
また、肩甲骨に貼る理由は腹部の時と少し違う。
これまで脂肪細胞を白色脂肪細胞と呼んできたが、実は脂肪細胞にはもう一つ褐色脂肪細胞というものが存在する。褐色脂肪細胞の役目は体温の維持。同じ脂肪細胞という名前でも、こちらはエネルギーを蓄えるのではなく、エネルギーを消費して熱を生み出す細胞となっている。
その褐色脂肪細胞だが、首周り、脇の下、肩甲骨周りに多く存在している。この三箇所の中では、肩甲骨周りの筋肉が最も日常で使われにくい。つまりこの部位の褐色脂肪細胞は血流が減り代謝が下がってしまっている。ここまでにも書いてきたが、使われない細胞は代謝を失っていく。肩甲骨周りの皮膚を刺激することで、加齢と共に失われた褐色脂肪細胞の代謝を取り戻そうという考えだ。
ただ、褐色脂肪細胞は体温を維持するための細胞なので、本来は寒さを感じた時に仕事をする。だからテーピングによる刺激よりも冷たいシャワーを背中に当てることの方が遥かに効率が良いかもしれない。そこは水道代や冷水シャワーの冷たさに耐えられるか自分と相談してほしい。
今回紹介した方法は、どちらも少しずつ体質や生活習慣を改善するためのものである。
よって、毎日10キロ走るだとか毎日腕立て腹筋300回やるだとか、強い運動のように短期間で痩せることはあり得ない。しかし、運動によりダイエットを継続できない人は試す価値があると思う。
マウスピースやテーピングすら実践できない怠け者が痩せる方法も実は存在するが、オススメはしない。
①痩せ薬。
よく名前が出る覚せい剤は論外なので語る必要もないだろう。ひとつ言えるのは、アレをダイエットに薦めるヤツが身近にいたらその場で縁を切れ。そいつはいずれ不幸を運んでくる。
胃腸の消化を抑制する類の薬は、海外の商品を個人輸入して試したこともあるが、例外なくリスクを伴うと考えるべきだ。
確かに効果のあるモノもある。あるが、数週間下痢が止まらなくなったり、別の部分に何らかの異常がでる。肌荒れ、不眠、理由もわからないイラだちなど、脂や糖を便にして流すついでにたぶん腸内細菌もやられるのだろう。人体にとって有害な成分が吸収される可能性もある。
正規の薬物によって代謝を上げる方法もあるが多くはない。中でも簡単にできるとすれば、低血圧を理由に医者から強心薬を処方してもらうくらいだろうか。しかし、正規の薬品でもダイエットを目的に不要な薬を飲むリスクは高い。
②吐く
栄養を吸収する場所は小腸である。つまり、どれだけ食べようと胃に入れるまでなら問題ない。食べた物が小腸へ届く前に吐き出せば、どんなスイーツをどれだけ食べようとカロリーはゼロだ。
昔やっていたフードファイターを彷彿とさせる方法だが、当然リスクはある。しかもかなり高いリスクだ。嘔吐という行為は癖になる。しかも何度も繰り返すと食道弁(食道括約筋)が壊れる可能性がある。
食道括約筋が壊れるとどうなるか。逆流性食道炎になる。長期でみた場合、食道ガンのリスクも跳ね上がる。それに逆流性食道炎だが、悪化すると常に息がゲロ臭くなる。そうなったら歯を磨こうが口臭清涼剤を飲もうが無駄。ダイエットなんてどうでもよくなるレベルの大惨事だ。
③自律神経を乱す
体内の各機能を調整している自律神経を狂わせることで、甲状腺機能亢進症や消化器官不良などを敢えて起こす方法だ。
でもやり方を教えると問題になりそうなので省略。
健康的に痩せる方法が一番。




