1話
初めまして。読んでくれたらすごく嬉しいです。
応援よろしくお願いします。拙い文章で申し訳ないです。
読んでくれると!!!作者が!!!!泣いて!!!よろこびますので!!!!
私の目の前には、凄まじい、としか形容のできないような戦いが繰り広げられていた。
自分には何もすることができず、地面に手を付けてその場に座り込んでいる。
どうして私がこんな目にあってるのよ―――!?
叫びたくなるのをぐっと抑えて、私はただ、その戦いを見つめていた。
*
???????。
今、私の頭ははてなマークでいっぱいである。
正式名称ははてなマークじゃなくてクエスチョンマークだよ、なんて細かい話はどうでもよいのだ。
なぜなら、「いつ・どこで・だれが・何を・どうした」のうちの一つも、説明することができないほどに、私の記憶は混濁しており、困っているからだ。
数刻前までなんて、小さな市場?のような人通りの多い場所で立ち尽くしていた。
通り過ぎていく人達に、何やってんだこいつ―――みたいな目でじろじろ見られていたので、ひとまず人通りの少ない路地まで逃げ込んだのである。
これはいわば、記憶喪失というやつなのだろうか?もしもそうなら、医者でも、親でも、私に説明しに来る義理があるというものだろう。
しかしながら、そんな優しく私に説明をくれるような人物はいない。このままでは空腹で死ぬのがオチだろう。あれ?私って、意外と不味い状況にあるかも―?そう考えた私は、今わかる状況を、整理することから始めた。
名前は――わからない。
年齢も―――わからない。が、身長や身体の状態から見て、17~19歳といったところだろう。
性別は女。......さっき確認した。
衣服は着ている。黒を基調としたパーカーに、短パン。ただし、へそ出しの丈の短いタイプのパーカーであるからして、肌の露出が多く、奇抜。そして極めつけは、首にかけているバカでかいゴーグルだ。
何に使うのか見当もつかないが、鉄鋼業でもしていたのだろうか?記憶がなくなる前の私...?の仕事内容が気になるところだ。趣味、の可能性も捨てきれないのだが。
そして、一番良くわからないのが、「なぜ自分が今ここにいるか」という点である。
市場のような場所にいたのだから、「今日の夕飯の食材を買いに~」くらい覚えておいて欲しかったのだが、まぁ、昨日の夕飯はなんだったかとか、帰る場所が存在するのかとか、家族はいるのかとか、そんな初歩的なことでさえわかっていないのだから、もう文句を言っても仕方がない。
私の今の立場は、いわば「18歳くらいの体の状態で、今産み落とされました!」という感じだった。
勿論自分でも何をバカなこと言っているのかよくわからない。でも、本当にそんな感じなのだ。
母親らしき人物なんて周りに存在しないので、そんな可能性はゼロなのだが。
唯一覚えていて助かった、と思えるのは、言語だろう。
先程、人通りの多い場所にいたといったが、その時に聞こえてきた人々の会話は、すんなりと聞き取り意味を理解することができたのだ。話すこともできた。
これで、言語もわすれちゃってました!てへぺろ!とかだったら、本当に野垂死んで終わりだったかもしれない。
交渉は可能、ということである。
「生後一時間お姉さん」の完成だな―― なんて考えながら、ご飯のひとつでも、頼めばくれる親切な人は居るだろうと思い、路地を抜けようと私は歩き出した。
――――――運命とは、人が生まれ落ちたその瞬間、決まるものなのだろうか。
もし歩き出すのが、あと10分遅ければ。あるいは、あと10分早ければ、彼女がこの事態に巻き込まれることは無かったかもしれない。
しかし、今この瞬間、確かに”ソレ”は動き出した。
偶然にみせかけた必然が、彼女を襲う。
彼女の旅路は、今始まったばかりである。
一話あたりの文字数が少なすぎるかも?
読んでくださりありがとうございます。
次話もすぐ書く予定です。




