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とうめいな縄

作者: ましこ

詩です。

とうめいな縄


とうめいな


とうめいな


とうめいな縄


縄はいつでもわたしたちの前にいる。



「こっちにおいでよ」


「待ってるよ」


「でも、僕は行けないんだ」



踏み止まる


考える


思考


単純


そして、明快



「僕はまだ、行けないよ」



とうめいな


とうめいな縄


それは全ての救い


縄は、全てを救済してくれる。



「僕は許されなくて良い、僕は嫌われていたい」


「どうして?」


「僕は、みんなのことが好きだから、みんなを可哀想に思うんだ」


「みんなは君のことが好きだよ」


「だから、僕は嫌われたいんだ」




ねぇ、とうめいな縄


僕を救ってくれ、


僕はこの世の中に巣食う悪だ。



どこにいるの、


どうして、


本当に必要に思う時、


お前は僕の目の前から消えてしまうんだ。




とうめいな


とうめいな


とうめいな縄



縄をつかみ取れるのは、


縄を必要にしていない人。


心を傷つけられた人。


こころに翳りを持ってしまった人。



なのに、僕には掴み取れない。


必要とすればするほど、縄は消えてしまう。


手からすり抜けてしまう。


僕は、今、とうめいな縄が欲しい。




迷惑ばっかりでごめん。


なにも誇れることがなくてごめん。


迷惑かけてない?




違う、違う、違う。




いや__僕の存在が__実存が__いらないんだ__




とうめいな


とうめいな


とうめいな


縄____





詩でした。

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