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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

兎と亀とチンパンジー

作者: 永遠の14さい

今は昔、ルールの存在する道に兔と亀とチンパンジーがいた。


ルールの内容は

① 100m進む毎に1食分の食料を得る権利が支給され、有効期限はこのルールが崩壊するまでとする。

② 10000m進む毎に食事の内容がグレードアップする。

③ 食料を得る権利は借りることができるが、返済の義務がある。

というものであった。


兎は自慢の脚力を活かし速いペースで順調に道を進んでいった。亀はゆっくりとしか動けず、兎と同じ時間では食料が満足に得られない。そのため睡眠時間を削り道を進みざるを得なかった。一方チンパンジーは道を外れて鉄などを拾ってきては何かを作っては試すを繰り返していた。しかし進むことはできず、食料を得る権利は獲得できないため借りることで飢えをしのいでいた。


数日後、兎は食事内容も豪華になりだいぶ蓄えもできていた。亀は食事内容は変わらず、日々の食料を得るため頑張り続けていた。そして軽い鬱症状を発症していた。チンパンジーは相変わらずで借りは膨れ上がるばかりであった。


さらに数日後、3匹はそれぞれ魅力的な異性と出会った。兎は十分な蓄えもあるためその異性と一緒に道を進むことができた。しかし亀は自分の分だけで精一杯なため独りで道を進み続けることしか選択できなかった。チンパンジーは試行錯誤に夢中で異性など眼中にないようであった。


さらに数日後、兎は子供ができたため進むことを一旦中断したが、今までの蓄えがあるため支障をきたすことはなかった。亀は毎日頑張りすぎており、何かを考える余裕すらなくなっていた。そのころチンパンジーはついに車をつくることに成功し、運良くガソリンを定期的に支給してくれる存在とも出会えた。チンパンジーは今までの遅れを取り戻すものすごく速いスピードで道を進みはじめた。


さらに数日後、兎はまた再び進みはじめた。毎日進まなければならないが食事に困ることはなかった。亀はついに疲労が限界に達し過労死してしまった。チンパンジーは借りを返し終え、運転手を雇い自分は何もしなくても大量に食事を得る権利が手に入るようになっていた。


あなたは誰になりたいですか?




暇つぶしに書いた拙い文章ですので何卒ご容赦ください。

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