終わりとはじまり
「死ぬなよソウタ…そこで待ってるんだ…」
その声と共にソウタは深く瞼を閉じた。
------------------------
《俺の名前はソウタだ。好きなものを食っては寝るを繰り返しているクズ野郎である。》
こんな風に小説を書き始めて何日経つだろうか。サボりがちの自分が三日坊主にならずに続けているのが不思議である。
「自分の名前を小説に入れて異世界もん書くのは俺ぐらいじゃn…あっインクなくなった」
「文具屋に新しいボールペン買いに俺の唯一の友達連れて行くかぁ…」
「母さん!固定電話使っていい?」
「あんた18にもなってまだ母に確認とるんか?」
「じゃあ使うねー」
「勝手に使いな」
「確かマサヤの電話番号は…あったあった」
〈よぉ!マサヤ!文具屋にボールペン買いに行きたいんだけど一緒に行かね?〉
〈お前毎回唐突だよな…お前が書いてる小説見せてくれるんなら行くぞ〉
〈じゃあお前の家に凸るわ〉
〈おう!ちゃんと小説持ってこいよ〉
「仕方ないしこのノートも持って行くか」
マサヤの家はここから200mほど離れた場所なので自転車で行くことにした。
マサヤの家に着くとマサヤがそこで待っていた。
「遅刻だぞソウター気をつけろよ」
「学校じゃないからいいだろ!」
「よし、行くぞ!」
二人は順調に文具屋に向かっている......はずだった。
急に目の前の車がこちらに向かってきた
そのあとの記憶はない。ただこんな事を覚えてる
------------------------
マサヤに言われた
「死ぬなよソウタ…そこで待ってるんだ…」
その声と共にソウタは深く瞼を閉じた
------------------------