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アカムとうり 悪の魔王ともうすぐ死ぬ子  作者: 佐藤いふみ
第5章 アカムとうり 1節 最後の戦い
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 安藤院は入井の腕の中で目覚めた。ヘルメットは外されている。


「ひいっ!」


「何がひいっ、だぁ――ひひ。アメリカさんにも、やる奴ってのはいるもんだなぁ。まあ、あいつは可哀相に軍法会議だろうけどなぁ」


 入井が顎で示した方向に、白い地煙が遠ざかっていくのが見える。機動アーマーは朱色に燃えるブースターを噴射して、輸送ヘリコプター目掛けて跳躍した。


 安藤院は言った。


「どこにでも同志はいます。いずれまた闇と対峙するときに会えるでしょう。……それにしても、生きていたんですね」


「操縦士が優秀だったわぁ。ラッキー、ひひ。さて、帰るぞぉ」


「対象はどうなりました?」


「丙と丁が動かなくなって、甲と未が逃げたぁ」


「じゃあ――」


「離脱だぁ。止まった2匹は後続部隊に任せる。俺らは帰って風呂だぁ」


「……分かりました。園田先生のところで、いちから修行です」


「真面目だねぇ」


 安藤院は起き上がろうとして体が動かず、狼狽した。


「重っ! そうか、電源が切れたんですね」


「そういうこと。だからぁ――早く脱げよぉ、ひひ」


 溜め息をつく安藤院の頭を叩いて、入井は大笑した。

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