32話
遅くなってしまい申し訳ありません。
「さーて、今日はもう帰ろっか」
アンジュがその場にいる最後のゴブリンを倒したところでセレナが声をかける。
二人はあれからゴブリン退治を続け、もう日が沈みそうになっていた。
「確かにもう帰った方が良さそうですね。少し待ってください。これ取るので」
「ああ、魔石ね。…そういえば取った魔石どこに持ってるの?持ってる感じがしないけど…」
「魔法で収納しましたよ?」
「…それって《空間魔法》?」
「まあ、一応そうですね」
「一応って?」
「…企業秘密です」
「えー。まあしょうがないか。冒険者は秘密を結構持ってるもんだし。でも、空間魔法使えることぐらい教えてくれても良かったじゃん。そしたら楽だったのに…荷物とか」
「たぶんそう言うだろうと思ったので」
「少しぐらい持ってくれてもいいじゃん」
「面倒くさいです」
「ケチ!」
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「アンジュちゃん、魔石売却して来たよ〜」
二人は街に戻り、ギルドで報酬を貰っていた。
「クエストの報酬と合わせて38400ミルだって。山分けでいい?」
「いいですよ」
「じゃあ、はい」
セレナは報酬の半分をアンジュに渡して続けて言った。
「ところで、アンジュってこれからどうするつもり?」
「え?、宿屋に戻りますけど...」
「いやいや、そうじゃなくて将来というか、明日とかの話!この街を出て違う街とか村に行く予定とかある?」
「まあ、一応次の闇の日にこの街を出て、そうですね、北の国…ノータスまで行こうかと思ってますよ。観光みたいな感じで」
「え、街出るの!?そっか…」
「何かあるんですか?」
「いや、アンジュがいいんだったら一緒にこの街で活動したかったんだよ」
「…じゃあ一緒に行きませんか?今日見た感じだとセレナさんは結構強いですよね?旅に出てもそこまで危険はないと思いますし」
「いや、いいよ。私ってあまり旅は好きじゃないんだよ。あと寒いのは苦手だし」
「そうですか。じゃあ私が街を出るまでの一週間、一緒に行動しますか?」
「それいいね!そうしよう。これから一週間よろしく!」
「それでは短い間ですがよろしくお願いします」
「じゃあ明日も今日と同じぐらいの時間にギルドに集合でいい?」
「それでいいですよ。じゃあ今日は帰りますね。失礼します」
「うん、じゃあまた明日〜」
アンジュとセレナは挨拶をしてギルドから出て行った。




