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とある世界の物語  作者: 不思猫
3章 再開
29/39

24話

「じゃあ、ーー行きます!」


そう言った直後、ランドに斬りかかる。


ーーーガッ、ガツッ


ーーこの人っ、強い!


「ふむ、手紙にも書いてあったが《魔纒》はしっかり使えているようだな。全身に纏わせて戦うとはCランクでもなかなか出来るものはおらん。

さて、そろそろこちらも攻撃するぞ?」


ーー話しながら攻撃を捌くなんて...!ッ!きた!


ーーーカッ、ガン、ガンッ!......ザザァー


「くっ...」


ーーどんだけ力強いんだ、正面から受けたわけでもないのに吹き飛ばされるなんて...


「ほう、今のは終わらせるつもりだったんだがな。ところで魔法は使ってこなくていいのか?」

「言われなくてもっ!」


そう言うとアンジュの周りに五本の氷の槍が出てきて、発射されたかと思うとランドの足元から蔦が生えて手足に絡みついた。


「なるほど、だが、甘い!」


ーーーザクッ、ガシャン、ガシャ、ガシャン


一瞬で蔦を切り、向かってくる氷槍を砕く。


「む!?」


ーー今だ!

「凍てつけ!氷柩アイスコフィン)!」


アンジュがそう叫ぶとランドの周りに散らばった氷槍のかけらごとランドが凍りついた。


ーーどうだ!...嘘でしょ!?


ーーーパキッ、パキパキ


一瞬でランドを覆う氷がひび割れ、そのひびが大きくなっていく。


ーーーバキッ


「あー!危なかったぜ!お前は合格だ!死ぬかと思ったぜ」

「じゃあ?」

「ああ、お前は今日からCランクだ。まあすぐに上がると思うがな」


ーーやったー!えーっと一番下がFランクだから最初から3ランク上の状態で始められるってことだね!


「それではギルドカードを作りましょう。ギルドマスターも仕事に戻ってくださいね」

「わかったよ。でも仕事なんてほとんどないんだがなぁ」


三人は闘技場を出て、ランドは奥の扉、二人は最初のカウンターに向かった。


「さて、じゃあギルドカードを作りましょうか。まずはこの紙に登録名、年齢を書いて下さい」

「登録名って実名じゃないこともあるんですか?」

「少ないですがありますよ。同じ人が新しくカードを作ることは出来ないので後で後悔する人もいます。...書いたら渡して下さい」


紙を渡すと、職員はカウンターの下で何かをし、白いカードを取り出してきた。


「それがギルドカードですか?」

「はい。まあ正確にはまだギルドカードではないんですけどね。このカードにあなたの血をつけて下さい。そうすると登録が完了します。......はい、それで登録完了です。そのカードを持って《オープン》と唱えて下さい」


アンジュは手渡されたギルドカードを受け取り、《オープン》と唱えた。


=======================

Name アンジュ Rank C


クエストクリア回数 0回

クエスト受注回数 0回


残高 0 ミル

=======================


「ギルドカードには見ての通り名前とランク、クエストの受注、クリア回数とギルド付属の銀行への預金残高が表示されます。あと、クエストを受注している場合はそのクエストの説明と、討伐系のクエストなら現在の討伐数も見ることができます。そして、それは身分証明証として関所を通るときにも使えます。再発行には銀貨2枚かかり、預金も取り出せなくなるので失くさないで下さいね。ギルドカードから預金を取り出したいときはカードに触れて取り出したい金額を念じるとカードの表面から取り出されます。また、預金をしたいときはカードに触れた状態でカードの上にお金を乗せて預けたいと念じると預金することができます」

「すごいですね...」

「はい。ギルドカードって実はどういう構造なのかまだ解明されてないんですよ」


ーーなんでギルドカードだけそんなにハイテクなの...

カードさえあれば銀行に行かなくて済むって...

ちなみにこの世界のお金は全て硬貨でその種類は

『鉄貨』、『中鉄貨』、『銅貨』、『中銅貨』、『銀貨』、『中銀貨』、『金貨』、『中金貨』 、『白金貨』の9種類。単位はミルで、硬貨の価値はこんな感じ

1ミル=1鉄貨

10鉄貨=1中鉄貨

10中鉄貨=1銅貨

10銅貨=1中銅貨

10中銅貨=1銀貨

10銀貨=1中銀貨

10中銀貨=1金貨

10金貨=1中金貨

10中金貨=1白金貨

つまり、1ミル1円と考えれば銀貨2枚は2万円ってことだね。


「あと、クエストを受けたいときには向こうのカウンターの方に貼ってある依頼の紙をギルドカードに重ねれば受注できます。詳しくはあちらのカウンターの人にお聞き下さい。それではこれから頑張ってくださいね」


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