16話
扉をくぐり、赤いカーペットの上を歩いていく。
ーー顔は少し俯かせてゆっくりと歩いて...
「あれが《剣聖》と《魔法帝》の娘か」
「だが《剣聖》や《魔法帝》の娘だといっても元平民の子供だ。ステータスは低いかもしれんぞ。そもそも《剣聖》も《魔法帝》も彼奴らなぞがなっていいようなものではないというのに...」
「どちらにせよステータスはすぐにわかる事だ。どんなステータスをしているか見ものですな」
ーーなんか喋ってるな...静かだから普通に聞こえる。いくつか気になる事があるけど今は置いておこう。......もうそろそろ止まる所だな、ここで跪いて声をかけられるのを待って...
「アンジュ・ブレイズフォード、面をあげよ」
「はい」
「今からアンジュ・ブレイズフォードのステータスの披露を始める」
王様の横に立っている人がそう言ったかと思うと右の方から男が歩いてきてアンジュの右斜め前に立った。
「《ステータス鑑定》...《投影》」
男がそういうと空中にステータス画面が映し出された。
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Name アンジュ・ブレイズフォード Lv1
種族 human 性別 女
HP 925/925
MP 2325/2325
STR 532
VIT 478
AGI 467
DEX 689
INT 1862
MND 1597
《スキル》
《想像魔法》《魔力感知Lv10》《魔力操作Lv10》《魔力視Lv10》《魔力放出Lv10》《刀Lv5》《スキル熟練度取得値上昇》《称号効果上昇》《ステータス上昇値増加》《進化先選択》《鑑定EX》《魔纒》
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《称号》
《魔法帝の娘》《剣聖の娘》《想像魔法の使い手》
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ーーーザワザワ
「なんだあのステータスは!?あのぐらいの年ならだいたい200、高くても300ぐらいの筈だ...」
「それに、なんだあのスキルは?《想像魔法》や他にも聞いた事がないスキルばかりではないか!」
「レベルが10のスキルが4つも...それに《鑑定EX》とは確か、最後に存在が確認されたのが約50年前の伝説の鑑定系最高位スキルじゃないか...」
ステータスが映し出された途端、座っている貴族達が驚き、口々に話し出した。
ーーやっぱり自分のステータスって高かったんだね。《鑑定EX》ってそんな凄いスキルだったのか...よく考えたら転生者って《チュートリアルブック》さえ読めばそのスキル手に入るよね?凄く沢山の人が持つことになりそうだけどどうなんだろう?...そういえば《転生者》と《チュートリアルブック》表示されてないな...転生者以外には見えないって言ってたしそれでかな?
「アンジュ・ブレイズフォード、下がりなさい」
「はい」
また王様の隣の男がそう言ってアンジュが答える。
ーーーアンジュ・ブレイズフォードの退場です。
ーー退場のときも入場のときと同じように...
そして部屋から出て行った。




