15話
窓から外を覗いてみると、そこには外国の映画とかで見るような、なんというか西洋の城とでもいうような城があった。
「すごい...!」
ーー元の世界にいた頃は近くに城とか無かったし行ったことも無かったからリアルで見るのは初めてだな...すごい大きいし綺麗だな...
「驚いたか?結構大きいだろう?もし街に攻め込まれても避難して戦えるように一種の砦のようになっているんだよ」
「そうなんですね...」
それから、 少し進むと門が見えてきて、ジークが馬車から顔を出して門の前に立っている兵士に話しかけた。
「やあ、私だ。今日は娘のお披露目をするために来た」
「《剣聖》様と《魔法帝》様ですね。それではどうぞ、お通りください」
ーーーギイィ...ガシャーン
兵士がそう言ったかと思うと門が少しずつ開いていき、馬車が通るとまた閉まっていった。
「ここが王城か...」
ーーなんか少し声を小さくしなきゃいけないような気分になる...中は思ってたよりも普通だな...まあいろいろと高そうなものが置いてあるんだけど。
「さて、私たちは別の部屋で待たなければならんからここで分かれるぞ。ステータスを見せるときにはちゃんといるから落ち着いて受け答えしなさい。あとのことはレイナに任せているからわからない事があれば聞きなさい」
「私たちは別の部屋で待ってるけど頑張ってね。落ち着いていたら問題ないわよ」
「はい、頑張ります。お父様、お母様」
「旦那様、奥様、後のことはお任せください」
そう言ってアンジュとレイナは二人で部屋に向かった。
ーーはあ...もう少しで本番か...緊張する...
「お嬢様、手順は覚えていらっしゃいますか?」
「はい。しっかりと覚えています」
「それならきっと大丈夫でしょう。深呼吸をすれば緊張がほぐれますよ」
「ありがとうレイナ。落ち着いたわ」
「私は中に入ることはできませんが応援しています。頑張ってくださいお嬢様」
ーーーアンジュ・ブレイズフォードの入場です。
そう聞こえたかと思うと扉が少しずつ開いていった。




