14話
「ふむ、今日はここまでにしておこうか」
「はい!お父さま」
「とうとう明日がアンジュのお披露目の日だな...」
ーー魔法や剣の練習を始めてからもう半年か...何かやらかさないか心配だなぁ...
「はい...少し緊張します...」
「まあそう気負う事はないよ。ただ返事をして、姿とステータスを見せて少し食事をするだけだ」
「そういえば、ステータスって他の人に見せることってできるの?」
「ん?聞いていないのか?王城にはステータスを見る《ステータス鑑定》と見たものを映す《投影》というスキルを持っている人がいてな、その人がステータスを見てその場にいる人に見えるように映し出してくれるんだよ」
「そうだったんですか」
「じゃあもう戻ろうか。明日は朝早くに起きなければいけないからね」
「はい!」
ーーそういえば王城ってどんなところなんだろう。ちょっと楽しみかも。
「お嬢様、お嬢様、起きてください」
「ん、う〜ん...レイナ、もう朝?」
「はい。いつもよりも早いですがもう準備をしないといけません。つらいかもしれませんが頑張ってください」
「うん...」
「おおアンジュ、ドレス似合っているぞ!さすがは私たちの子だな」
「そうね、しっかり似合ってるわよ。今まで見た中で一番可愛いわ」
「ありがとうございます」
「それでは王城に移動しようか」
「どうやって行くんですか?」
「ああ、アンジュはまだ乗ったことがなかったか、王城までは馬車で行くんだ。少し前と違って揺れることはまずないから安心していいぞ。じゃあもう移動しようか」
「王城まではどのぐらいかかるんですか?」
「まあだいたい10分ぐらいだよ。あまりそういうことはないが、基本的に私やソフィアは街の外に強力な魔物が出たり、近くの国から攻められたときに倒しに行くのが仕事だからな、街の外側に屋敷があるんだよ...まあそれだけの理由じゃないんだけどな」
「そうなんですか...」
ーー他の理由っていうのも気になるけど聞かない方が良さそうだな。
ーーーゴトッゴトッ
「さて、もうそろそろ王城だな。アンジュ、王城見てみるか?」
馬車の窓に付いている仕切りを上げて外を見ながらジークが言った。
「見てみたいです!」
ーーもう着くのか。王城はどんな見た目なのかな?




