12話
ーー魔法の練習をして一日休み、今日はお父さんとの剣術の練習です。
「よろしくお願いします!お父さま!」
「おお、やる気は十分みたいだな。それではまずは武器系スキルを持っているか?確認してみなさい」
「えーっと...持ってないよ」
「そうか、それじゃあアンジュはどんな武器を使いたいんだ?刃物系の武器であれば私が一通り教えることができる。それ以外の武器でも大体私の知り合いに頼めば教えてくれるはずだ。とりあえず武器庫に行って本物の武器を見て決めるといい」
「わかりました、お父さま」
ーー武器か...何にしようかなあ。やっぱり刀とかいいかもなあ...かっこいいし。とりあえず見てから決めようかな。刀ないかもしれないからね。
「さあアンジュ、ここが武器庫だ。とりあえず使いたいと思うものを決めてくれ。まあ最初は木でできたものを使うんだがな」
「うわぁ、武器が沢山ある!」
「そうだろう。私の自慢の武器庫だからな」
「ぐるりと周ってもいいですか?」
「いいぞ。危ないからついていくしな」
ーーさて、刀はあるのかな?
「あ、あった!」
「どうしたアンジュ?使いたい武器があったか?」
「はい!これにします!」
「ふむ、刀か...少し扱いが難しいかもしれないが...まあアンジュなら使いこなせるようになるだろう」
「じゃあこれでお願いします!」
「それではとりあえず基礎的な練習から始めよう」
「何をするんですか?」
「まずは少し走って、筋トレ、そのあと素振りかな」
「わかりました!」
「さて、そろそろ素振りをするか」
「はぁ...はぁ......わ、わかりました」
ーーもうすでに体力切れそう...絶対あれって幼児にやらせる量の運動じゃない...十五キロぐらい走ってたよたぶん。でもお父さん息が切れるどころか汗ひとつかいてないなあ。合わせて走ってくれてたみたいだし。お父さんって本気で走ったらどのぐらい速いんだろう?
「...今日はもう終わりにするか?」
「いや...まだ...大丈夫...です...もう落ち着いて...きました...」
「そうか。それなら私は木刀を取ってこよう。それまで少し休憩してなさい」
「ありがとう...ございます...」
ーー助かった...とりあえず呼吸を整えよう...
「木刀を取ってきたぞ。もう落ち着いたか?」
「はい!もう大丈夫です」
「それならいい。ではまずは木刀を構えて見なさい。隣で私も構えているからよく見て真似するんだ」
「はい......こうですか?」
「いや、もう少し右手を上の方に...よし、それでいいぞ。その持ち方をちゃんと覚えておきなさい」
「わかりました!」
「では素振りに入ろうか。刀というものは基本的に切ることを目的として振るものだ。だが切るためにはしっかりと刃が当たらないと駄目だろう?だからとりあえず今は余分な力を入れずに真っ直ぐに振り下ろせ。振り下ろすときは地面に水平になったら止める。それを《刀》スキルが手に入るまでやろうか。ちゃんと指導はするからとりあえず降ってみなさい」
「はい!...こうですか?」
「駄目だ、刃が倒れてしまっている。余分な力が入っているぞ。力を抜いて刀を重量に引かれるまま落とすようなイメージだ」
「はいっ!」
ーー思ってたよりも結構難しい...
「...こうですか?」
「よし、その調子だ。今のようにやってみなさい」
「はい!」




